テラダヒデジ 個展「民が」
岡山のギャラリー《一初》にて開催
|潜在的な「民」の感覚を現代的な視点で掘り起こす!
日本の暦や年中行事、民間信仰など、暮らしの中に息づく民俗的な営みに着目し、祈りや願いに込められた人々の思いから作品を制作するアーティスト・テラダヒデジさんが、岡山のギャラリー「一初」で個展『民が』を開催。現代的な視点で掘り起こす、潜在的な「民」の感覚に出合ってみよう。
テラダヒデジ(HIDEJI TERADA)
日本の暦や年中行事、民間信仰など、暮らしの中に息づく民俗的な営みに着目し、祈りや願いに込められた人々の思いをすくい取るようにして作品を制作。かつての史料に見られる「崩れた文字」のかたちに着目し、意味を担う記号としての「漢字」の構造を解体・再構築することで、無意識のうちに私たちに染みついた文化的記憶を可視化している。絵と文字、かたちと意味、そのあわいを往来しながら、日本の民衆文化の気配を現代に蘇らせるような表現を続けている。
身体の内に眠る
「日本」の感覚が呼び覚まされ
新たな風景に出合う

日常の営みとして受け継がれてきた日本の行事や信仰、風習に込められた祈りや願い。それらに通底する「民」の感性を現代の視点から掘り起こす。これまで、テラダさんは古い史料に残された風景や記述、また漢字という表意文字の構造と詩性のあいだに身を置き、かたちと意味の境界を探るように作品を制作してきた。

今回の個展では、盆踊りの起源に想いを馳せ、型を持たない原初の舞を自由な身体の動きとして描いた《ODOLI》を軸に、顔をもたぬ群像=「民」の姿を多様な形式で表現する。
それは歴史や制度の中で埋もれがちな集合の記憶や声なき声を現代において可視化しようとする抵抗であり、同時に一人ひとりの身体に刻まれた無意識の記憶への接続でもあるという。
絵画作品に加え、特別プロダクトを販売も!

1928年創業、宮崎県にある焼酎蔵「松露酒造」とコラボレーションし、テラダさんによる描き下ろしラベルをまとった特別焼酎《民が》。伝統的な本格焼酎の製法にイノベーティブな蒸留方法を掛け合わせ、原酒を和栗製の木製樽に貯蔵してつくられたオリジナリティー溢れた1本だ。

その他、テラダヒデジさんの絵付けがされた「小嶋商店の提灯」や「九谷焼花入のデットストック」が特別プロダクトとして販売される。
ぜひ個展の作品を通じて、身体の内にいる「民」の感覚に出合ってみては。
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テラダヒデジ個展『民が』
開催期間|2025年10月4日(土)~11月9日(日)※水曜日・木曜日は休廊日
会場|ギャラリー 一初
時間|10月5日(日)-11月9日(日) 12:00~17:00
入場料|無料
≫公式サイト

ギャラリー 一初
住所|岡山県岡山市北区建部町中田171
HP|https://ippatsu-okc.com/
Instagram|https://www.instagram.com/ippatsu/



































