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国民運動「ニッポンフードシフト」
全国各地で推進中の取り組みとは?
後編|ニッポンフードシフト推進パートナーとの連携

2025.6.22
国民運動「ニッポンフードシフト」<br> 全国各地で推進中の取り組みとは?<br><small>後編|ニッポンフードシフト推進パートナーとの連携</small>

25年ぶりに改正された「食料・農業・農村基本法」に基づき、2025年4月に新たに閣議決定された「食料・農業・農村基本計画」。その中で消費者にも積極的な役割が定められたことにより、食の未来を守る「国民運動」が拡大中だ。食の未来を守るためには、産官学が一体となって考え、議論し、行動することが大切。ここではニッポンフードシフトの推進パートナーの取り組みを一部紹介!

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食と農を次世代に受け継ぐためには、
ニッポンフードシフト推進パートナーとの
連携が欠かせない

〈さまざまな視点から食の未来を考える〉

写真提供=東京ミッドタウン日比谷

ニッポンの食を考える「食と生きる」
「ニッポンの食」をテーマに、2025年1月に小誌と「三井不動産」が主催。食の社会課題について考え、食への理解を深めるためのシンポジウムやエキシビションを実施した。

 

「めぐるめく日本の食卓会議2024」で
つくり手の思いに寄り添う

生産者と都市生活者の交流から食農産業の新たな価値を創出し、地域活性化を目指す「めぐるめくプロジェクト」を展開する「三菱地所」が主催。同プロジェクトの活動を公開中。

 

日本の食文化をおにぎりから考える
「おにぎりサミット2025」

和食文化・食材を国内外に伝える「おにぎり協会」主催のシンポジウム。おにぎりを通じて地域や企業、個人や教育機関がつながり、魅力のPRや課題解決のための連携を図る。

 

写真提供=ニッポンフードシフト公式note

Z世代が考える10年後の農業
「学生団体いろり」は、全国の食・農林漁業団体と農業に関心をもつ学生をつなぐイベントを企画。写真は主催した「農業の10年後を考える。」。15都道府県から50名以上の学生が集まった。

 

食体験からつくり手に思いを馳せる

食べ手とつくり手の距離を縮める
「パナソニックHD」のECサイト「ハックツ!」

地域店舗の商品をECサイトで注文し、指定場所で受け取る“コミュニティ消費”で有機農産物などの生産者と消費者をつなぐ。不定期で体験イベントも実施している。

 

つくり手の気持ちにもなれる
カレーのスパイス調合体験

農林水産省と「ハウス食品」が連携し、スパイスを調合するワークショップを「こども霞が関見学デー」で実施。学校などでの出前授業としても同ワークショップを開催している。

 

美味しいを入り口に
サステイナブルな消費をアピール

環境配慮型・未来志向のクッキングクラス「ABCサステナテーブル」はインターン生を積極的に迎え入れ、若い世代の活躍を促進。写真は「昭和女子大学」の学園祭での出店の様子。

 

写真提供=ニッポンフードシフト公式note

適正価格を維持することが
食の未来につながる!?

和菓子の老舗「榮太樓總本鋪(えいたろうそうほんぽ)」は国産素材を積極的に使用。生産者の思いを伝えつつ適正価格で販売し、生産者と農業を支援している。

 

写真提供=ニッポンフードシフト公式note

食材の鮮度を守る袋で
フードロス削減

包装資材メーカー「ベルグリーンワイズ」は、青果物の鮮度保持研究や機能性包装資材の製造を通じ、食材の鮮度と価値を守り、食の魅力を発信する。

 

全国に広がる
国産小麦のフェスティバル

小麦にかかわる職人からなる団体「新麦コレクション」は、国産小麦を通じて人・食・農の未来への貢献を目指す。写真はフードイベント「麦フェス」の様子。

 

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「ニッポンフードシフト」の取り組み
01|日本の食の未来を守る!
02|推進パートナーとの連携

text: Miyu Narita
2025年6月号「人生100年時代、食を考える。」

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