進化を続ける老舗酒場《京都・四条大宮 ふる里》
後編|こだわりのフルーツチューハイ7選
まるごと搾ったフルーツを主役にするため、提供時には氷は別添え。シンプルに焼酎で割るだけでソーダも加えない。チューハイのほか、ワインや日本酒での果物アレンジも用意──。ただフルーツを合わせるのではなく、甘みや酸味、苦みまで。それぞれの個性を生かした、まるでカクテルのようなサワーを味わえると人気の老舗酒場「ふる里」。
今回は、果実たっぷりのどろどろ食感や香りが楽しめる7つのフルーツチューハイをピックアップ。妥協を許さないこだわりの一杯は感動ものだ。
01|グレープフルーツチューハイ/640円
甘酸っぱさが癖になる、フルーツチューハイの王さま
フルーツチューハイの元祖であり王道。ふたつに大きくカットしたグレープフルーツを、専用の搾り器で何度も搾り果汁を抽出。ほどよい酸味に仕上げるため、果肉は少しだけ加える程度に。レモンをプラスしたりワインアレンジも。
02|パイナップルチューハイ/740円
たっぷり果肉でとろ〜り食感。まるで食べるお酒
大きめサイズのパインの場合、使用するのはそれでも半量! 拍子木切りにして皮をむき、パイン専用搾り器で何度も搾る。押し出された果肉も加えることで、トロリ食感の濃厚な味わいに。グレープフルーツを加えたバージョンも。
03|いちごチューハイ/890円
満足感たっぷりの〆のスイーツドリンク
まるごと1パック使用する季節限定メニュー。ヘタを落としただけのイチゴと少量の砂糖をミキサーに入れ、振りながらブレンドする。果肉が細かくなり過ぎないように都度止めながら状態を確認する。バナナをプラスしたものもあり。
04|はっさくチューハイ/690円
ほどよい酸味とスッキリ後口、どんな料理とも相性抜群
サイズにもよるが、3〜4個たっぷり用いる人気メニュー。甘皮までむいたはっさくを、ほかのものよりも軽い力で搾る。こうすることで苦みを抑え、香りと酸味、ほのかな甘みが楽しめるように。季節限定でノンアルも用意。
05|バナナチューハイ/540円
アレンジ多彩な、ユーティリティフルーツ
バナナのみを使用するため、「ドロドロにならない絶妙な量とミキサー具合が求められる」と使用するのは2本まで。オレンジやアップルジュースを加えたアレンジ、イチゴなどの季節フルーツとのミックスにも対応する万能果実。
06|キウイフルーツチューハイ/690円
さっぱりとした後口が肉料理の相棒
「渋みが出やすいフルーツの代表格で、メニュー化まで時間がかかった」という逸話も。細かくカットしたキウイと焼酎を一緒にミキサーにかけることで、なめらかさと甘みを最大限に引き出す。種のプチプチ感が小気味よい。
07|トマトチューハイ/640円
これがトマト!?ほのかな甘みに驚き
ミキサーにかけた完熟トマト2個をザルで濾(こ)しただけのまるごとトマト。種をすべて取り除くことで、果肉のなめらかな口当たりを引き立てる。アルコールなしのジュースでも提供し、お好みで塩を加えても美味しくいただける。
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ふる里
住所|京都府京都市下京区四条通大宮東入ル立中町478 鳥居ビル3F
Tel|075-841-0746
営業時間|17:00〜翌1:20(L.O.翌0:50)
定休日|木曜
text: Takeshi Tsuchihashi photo: Sakino Konishi
Discover Japan 2024年6月号「おいしい夏酒」