1000種類以上の酒を取り扱う
《IMADEYA GINZA》
おすすめの國酒9選
|いま飲むべき「國酒」⑥

2024.1.23
1000種類以上の酒を取り扱う</small><br>《IMADEYA GINZA》<br>おすすめの國酒9選<br><small>|いま飲むべき「國酒」⑥</small>

創業100年を超える老舗から新鋭の角打ちバーまで、 日本酒、蒸溜酒、クラフトビールなど、日本の酒のいまを知る個性あふれる酒販店が、おすすめの國酒をセレクト。
 
今回は常時1000種類以上の酒を取り揃える東京・銀座の「IMADEYA GINZA」の店長・片岡昌弘さんに注目の國酒9本を挙げてもらった。

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美酒に酔いしれる角打ち体験もぜひ

日本各地の生産者を訪ね、造り手の思いを理解した上で販売するのがIMADEYAのスタイル。常時1000種以上の酒を取り揃えている

1962年に千葉県で創業以来、日本各地の地酒を販売してきた「いまでや」が、角打ちカウンターを設けたIMADEYA GINZAを開いたのは2017年。

うわさを聞きつけた訪日客が、試飲のつもりで高級酒を一本丸々空けてしまうこともあるという角打ちカウンター。豊富な品揃えと居心地のよさを語るエピソードだ

「認知度と信用の向上になればと思ってはじめました」と謙虚に語ったのは店長・片岡昌弘さん。しかし現在は、インバウンド観光客やホテルのコンシェルジュから「日本の酒ならここ」と支持されるまでになったそうだ。

味わいがより柔らかくなるという日本酒の熟成。これは2023年開設の「IMADEYA AGING LABORATORY」から発売した、冨田酒造の2019年産「七本鎗」

IMADEYAは2023年、日本酒の熟成を行う「IMADEYA AGING LABORATORY」を開設。新たなSAKEの魅力を伝えるのが目的だという。
 
「お酒の色や香りから、造り手の思いを想像して飲んでいただけると、酒屋としては幸いです」

<この冬イチオシ!>
01: 伯楽星 超特選 純米大吟醸 残響 2022

極限まで雑味を取り除くため、玄米の93%を精米、つまり100gに対して7gまで削り落とし、米の風味を表現できる技術に挑んだ、超特選の純米大吟醸。「至高の一本」の評判は、むしろ海外で広まっているそうだ

価格|3万3110円/720㎖
原料米|蔵の華
精米歩合|7%
日本酒度|±0
酸度|1.5
アルコール度数|16度
問い合わせ|新澤醸造店
Tel|0229-52-3002
https://niizawa-brewery.co.jp

02: 伊勢屋酒造 スカーレット ヴェルデアマーロ

ラベルのAMAROは、「苦い」を意味するイタリア語。色みからもわかるように、こちらは薬草を使った苦みの利いた食後酒。胃を落ち着かせる効果があるという。瓶の中に浮かんでいるのは手摘みのよもぎ

価格|5390円/700㎖
原材料|スピリッツ、砂糖、ハーブ類、ベニバナ黄色素、クチナシ青色素
アルコール度数|30.4度
問い合わせ|伊勢屋酒造
Tel|042-682-0625
www.iseyadistillery.jp

03: 勝沼醸造 アルガブランカ イセハラ バレルセレクション

山梨・笛吹にある「伊勢原」の畑で栽培された特別な甲州ブドウ品種を使って樽熟成させた、最高品質の甲州ワイン。近年の国産ワインは、海外のワイン好きを魅了するほど品質が向上しているそうだ

価格|1万6610円/750㎖
原材料|ブドウ(山梨県産)
アルコール度数|10度
問い合わせ|勝沼醸造
Tel|0553-44-0069
www.katsunuma-winery.com

04: 7c|seven cedars winery 甲州 バレル・ファーメンテッド 2022

ブドウ品種は甲州。樽の中で時間をかけて発酵と熟成を行った、梨やパイナップルのような果実の香りが楽しめる白ワイン。山梨・富士河口湖町にあるセブンシダーズワイナリーの名称は、河口浅間神社の七本杉に由来

価格|3960円/750㎖
原材料|ブドウ(山梨県産)
アルコール度数|12度
問い合わせ|大伴リゾートセブンシダーズワイナリー
Tel|非公開
www.7cwinery.com

05: 98WINEs 霜 ロゼ 2022

98WINEsは、富士山を望む山梨・塩山の福生里(ふくおり)にあるワイナリー。片岡さんは、ワインの骨格を示すストラクチャーと力強さのバランスを絶賛。「ロゼを飲まず嫌いな人にこそ飲んでいただきたい!」

価格|3190円/750㎖
原材料|ブドウ(山梨県産)
アルコール度数|11度
問い合わせ|98WINEs
Tel|0553-32-8098
https://98wines.jp

<自宅で毎日飲みたい>
06: 田中六五 65|13

福岡・糸島に蔵を構える白糸酒造の「田中六五」シリーズから生まれた、ボトルデザインもユニークな純米酒。品名の65は精米歩合65%を、13は日々飲むのに適したアルコール度数13%を表している

価格|3960円/720㎖
原料米|山田錦
精米歩合|65%
日本酒度|非公開
酸度|非公開
アルコール度数|13度
問い合わせ|白糸酒造
Tel|092-322-2901
www.shiraito.com

07: Vin de la bocchi No.10 Bocchi Rose 2022

初ワイン「No.1」を2019年にリリースしたヴァン・ド・ラ・ボッチは、石川・金沢のファーム&ワイナリー。ブドウ品種は金沢産を使用。甘いイメージを払拭したバランスのよさが魅力

価格|2860円/750㎖
原材料|ブドウ(石川県産)
アルコール度数|10度
問い合わせ|La bocchi
Tel|076-208-5196
https://labocchi.jp

<大切な人への贈り物>
08: 極上 堤

米の樽焼酎の原酒をそのまま瓶詰めし、長期間の熟成により琥珀色に変化。酒税法の規制でリキュール扱いとなる一品。もはや焼酎の味わいを超えて、バーボンウイスキーのような重みと深みをもつ

価格|1万1990円/720㎖
原材料|米、米麹、食物繊維
アルコール度数|40度
問い合わせ|堤酒造
Tel|0966-45-0264
https://tsutsumi-syuzou.com

09: 尾鈴山 山ねこ 自然発酵 芋

清らかな伏流水を求めて、宮崎・尾鈴山の山奥に蔵を構えた尾鈴山蒸留所。無農薬有機栽培の芋品種のジョイホワイトを使用。木樽で2年超の熟成仕込みを施した、自然の優しさを感じる芋焼酎

価格|4015円/700㎖
原材料|サツマイモ、米麹
アルコール度数|40度
問い合わせ|尾鈴山蒸留所
Tel|0983-39-1177
https://osuzuyama.co.jp

※価格はIMADEYA GINZAの店舗価格になります。

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量り売りで飲みたい分だけ
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IMADEYA GINZA
住所|東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX B2F
Tel|03-6264-5537
営業時間|販売10:30〜20:30、角打ち14:00〜20:30(L.O.19:30)
定休日|なし
https://imadeya.co.jp

text: Tonao Tamura photo: Kazuya Hayashi
Discover Japan 2024年1月号「ニッポンの酒 最前線 2024」

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