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《Bamboo Glass/バンブーグラス》
ガラス作家・三浦侑子さんの食卓を拝見!

2023.11.28
《Bamboo Glass/バンブーグラス》<br>ガラス作家・三浦侑子さんの食卓を拝見!

自然豊かな岡山県北部、鳥取県との県境に近い鏡野町に自宅兼工房を構えるガラス作家・三浦侑子さん。テーブルを穏やかに洗練させる、三浦さんのうつわが並ぶ食卓にお邪魔しました。

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「色みを合わせれば、ガラスのうつわも食卓に取り入れやすい」

家具や床材などに木材をふんだんに使ったナチュラルテイストのダイニングでランチ。白系の陶器のうつわが並ぶ中で、ガラスのうつわがやさしい光を放っている

吹きガラス作家の食卓には、ガラスのうつわばかりが並ぶのだろう。そんな期待を華麗に裏切ってくれた三浦さん。「私は陶器も大好きですし、日本の食卓ではやはり陶器がメイン。ガラスのうつわは脇役でいいと思うんです」。
そう話しながら手際よく並べた食卓のうつわを見ると、自らつくったガラスだけではなく、お気に入りの陶器も多く並んでいた。

陶器の中でも白いうつわを愛する三浦さんならではのテーブルコーディネートのポイントは、白いうつわと透明なガラスといった、お互いに主張しない色やトーンを組み合わせること。それがうまく調和しているのは、三浦さんのガラスが陶器のように厚みをもっていることも大きいだろう。手にしたときの適度な重みも、陶器に近づくように考えながらつくられている。そこには、シンクの中でうつわを重ねて気兼ねなく洗えるように、と生活の中で気がついた主婦としての目線も生かされている。使い心地がよく、手にするとほっと落ち着くガラスのうつわ。まるで陶器を思わせるような温かさが、三浦さんのガラスからはにじみ出ている。

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透明や白を基調とした食器棚

ダイニングからふとキッチンへ目を向けると見えるアンティークの食器棚。ガラスや白い陶器のほかに、茶色の陶器や木製食器など全体的に優しい色合いのうつわが並ぶ。色のバランスを考えた配置

作家ものや近くの窯元のうつわも!

三浦さんが毎日のように使うのは、鏡野町から比較的近い距離にある出西窯で購入したマグカップ
展示会で知り合った陶芸家・角掛政志さんのうつわもお気に入り。絶妙な色合いで和洋中、どんなシーンにも合う

副菜やデザートが
ガラスのうつわにはちょうどいい

わっか台鉢にサラダを盛りつけて。ガラス自体に厚みがあるため、木製のサービングスプーンとのバランスがよい
食べるときに手の温度で料理が温まらないようにハンドルが付いたカップは、小さいながら安定感のある佇まい
楕円皿は、ブドウがちょうど収まるかたちとサイズ。少し深さがあり使いやすい

 


Bamboo Glass個展うつわラインアップ
 
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text: Akiko Yamashita photo: Sadaho Naito
2023年12月号「うつわと料理」

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