《Bamboo Glass/バンブーグラス》
ガラス作家・三浦侑子さんの食卓を拝見!
自然豊かな岡山県北部、鳥取県との県境に近い鏡野町に自宅兼工房を構えるガラス作家・三浦侑子さん。テーブルを穏やかに洗練させる、三浦さんのうつわが並ぶ食卓にお邪魔しました。
「色みを合わせれば、ガラスのうつわも食卓に取り入れやすい」
吹きガラス作家の食卓には、ガラスのうつわばかりが並ぶのだろう。そんな期待を華麗に裏切ってくれた三浦さん。「私は陶器も大好きですし、日本の食卓ではやはり陶器がメイン。ガラスのうつわは脇役でいいと思うんです」。
そう話しながら手際よく並べた食卓のうつわを見ると、自らつくったガラスだけではなく、お気に入りの陶器も多く並んでいた。
陶器の中でも白いうつわを愛する三浦さんならではのテーブルコーディネートのポイントは、白いうつわと透明なガラスといった、お互いに主張しない色やトーンを組み合わせること。それがうまく調和しているのは、三浦さんのガラスが陶器のように厚みをもっていることも大きいだろう。手にしたときの適度な重みも、陶器に近づくように考えながらつくられている。そこには、シンクの中でうつわを重ねて気兼ねなく洗えるように、と生活の中で気がついた主婦としての目線も生かされている。使い心地がよく、手にするとほっと落ち着くガラスのうつわ。まるで陶器を思わせるような温かさが、三浦さんのガラスからはにじみ出ている。
読了ライン
透明や白を基調とした食器棚
作家ものや近くの窯元のうつわも!
副菜やデザートが
ガラスのうつわにはちょうどいい
Bamboo Glass個展うつわラインアップ
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text: Akiko Yamashita photo: Sadaho Naito
2023年12月号「うつわと料理」