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《36ぷらす3》で九州感動体験!
九州の自慢がまるごと詰まった列車旅

2023.3.28 PR
《36ぷらす3》で九州感動体験!<br>九州の自慢がまるごと詰まった列車旅

世界で36番目に大きな島「九州」。その数字に3をプラスしてサンキュー(39)列車と親しまれているのが「36ぷらす3」だ。JR九州が感謝の輪を広げたいと思い描くこの列車には、どんな体験が待っているのだろう?

観光列車の最先端は
人とつながる感動列車

列車大国といわれるまでにさまざまな観光列車をつくり上げてきたJR九州。その最たる例がD&S(デザイン&ストーリー)列車だろう。子どもたちが楽しめる仕掛け満載の「あそぼーい!」、船と連携し、列車を超えて地域の旅を拡張した「A列車で行こう」、食のおもてなしが楽しめる「或る列車」…すべてのD&Sに極上の九州が詰まっている。その集大成として2020年10月、満を持して運行を開始したのが「36ぷらす3」だ。

コンセプトは「九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった“走る九州”といえる列車」。木〜月曜まで5日間かけて九州を周遊する。それぞれの路線に赤、黒、緑、青、金とテーマカラーを設定し、その地域にまつわるエピソードを搭載。乗る曜日によってまったく違う体験ができる。たとえば土曜に運行する宮崎空港〜別府ルートは緑がテーマ。亜熱帯植物に囲まれた「青島」、神話が息づく緑鮮やかな「西都原古墳群」、石菖が敷き詰められた別府の「鉄輪むし湯」など緑にまつわる7つのエピソードを列車内で紹介していく。もちろん、エピソードだけではない。サンキュー列車にひとたび乗車すれば、大自然を感じる秘境駅に到着。地元の人と交流ができる特設物産展が停車駅で開催されたり、一流料理店の限定弁当が味わえたりと、路線によって乗車時間は異なるが、緑の路の5時間半はあっという間に過ぎ去ってしまう。まるで1泊2日の旅と同等か、それ以上の価値を感じるコンテンツの充実ぶり。九州の豊かな自然と温暖な気候、日本の窓口としてさまざまなものを吸収し、育んできた文化があるからこそ生まれた列車なのだ。

JR九州の極上コンテンツは各地域にも影響を与え、「ななつ星in九州」のような豪華列車に追随する列車も各地で散見される。水戸岡鋭治さんの唯一無二のデザインや観光、ローカル視点という要素はいままでも多く語られてきた。しかしJR九州の観光列車の神髄は、実はソフト面にあることを、この36ぷらす3に乗車すれば誰もが感じるだろう。
「お客さまの今日の体調、いま何を求めているかを常に考えています」とクルーは話す。36ぷらす3で用意しているのは5色35のエピソード。36番目はゲスト自身が旅の中で見つける。乗車の感想、九州で発見した新たな色のこと、一緒に乗っている相手への感謝、自分への労い…すべてを受け止めて、列車は走る。そして終盤、ゲストが書いた36番目のエピソードは車内でもアナウンスされるのだ。
「今日、実は自分の誕生日であり、30回目の乗車記念日なんです。いつ来ても違う接客に感動しています。36ぷらす3は何度でも乗りたい、格別な列車です」と、ある日の乗客。パチパチと拍手の音が少しずつ重なり、一体感が生まれる瞬間だ。クルーからゲストへは手書きのメッセージが渡された。ゲストに寄り添うコンテンツや特別なおもてなしこそ、ここでしか味わえない感動体験なのだ。

自然、食、伝統、モノ、地域交流…
サンキュー列車はあらゆるエピソードを積んで走行中!
1|全国屈指の秘境駅で観光タイム

上下線合わせて1日3本しか止まらない日豊本線の宗太郎駅。宮崎から大分への急峻な山越え区間にあり、「宗太郎越え」とも呼ばれる。本数の少なさから列車で訪れることは容易ではないが、この秘境駅にも特別停車。下車して約10分間のフリータイムを楽しもう ローカルの奥の奥へ!

2|停車駅から広がる九州の輪

重岡駅では約20分間の買い物タイム。ここでしか購入できない特産品を手に取りながら、まだ首都圏には届いていないローカルな情報が入手できるかも? 地元の方と交流できるひとときこそ、旅の醍醐味!
大分県佐伯市は海産物はもちろん和栗も特産品。大粒で上品な甘さの「和栗の生どら焼き」はぜひ味わいたい。日本の紅茶発祥の地でもある
車内で配られる冊子も5色のルートごとに用意されている。それぞれ7つのエピソードを搭載

3|宮崎の食材をふんだんに
使用したイタリアンに舌鼓を打つ

上段左から)ダイワファームのボッコンチーニ(チーズ)、自家製ドライトマト、 若鶏のロートロ 柿のソース/レンズ豆の煮込み、宮崎ハーブのフリットゥーラ
下段左から)志磨村水産「しらす」ジェノベーゼのフリッタータ、ディヤマンアマンド(パティスリー コンクワート)、自家製バッカラのインサラータ、宮崎獲れ太刀魚のインヴォルティーニ、宮崎黒毛和牛「ひなた」のローストビーフ

「パッパカルボーネ」のシェフ、三角光作さんは、イタリアをメインにスイス、ロンドン、スペインなどで修業を積む。故郷に恩返しがしたいと地元で開業。宮崎の食材にこだわった、丁寧な仕事が生きるイタリアン弁当はこの列車でしか味わえない。

宮崎に戻って、気になる食材は直接生産者を訪れたりSNSで呼び掛けてつながったという。「居積農園さんの力強いハーブや野菜がないと僕の料理は成り立たないです」と三角さん
「パッパカルボーネ」のシェフ・三角光作さん
パッパカルボーネ
住所|宮崎県宮崎市橘通西2-3-13 2F Tel|0985-48-6636 営業時間|12:00 〜14:00(L.O.13:00)、18:00〜23:00(L.O.22:00) 定休日|不定休 https://pappacarbone.com

4|九州の伝統工芸に触れる

そこかしこに九州の伝統や手仕事が詰まっている。特急つばめを改造した車両で歴史も運ぶ
約300年の伝統を誇る美しい大川組子は間仕切に

5|唯一無二のクルーのおもてなしを味わう

クルーは車内のサービスを自分たちで考えて実践。一人ひとりのゲストに合わせたサービスを心掛ける
30回目の乗車記念日かつ誕生日というゲストへクルーからメッセージのプレゼント

ソニックに乗り換えて、
もっとディープな九州旅を!

スピードと乗り心地を両立させた大分〜福岡をつなぐ列車。メタル色を多用したSFを思わせる内外装が印象的

36ぷらす3から「ソニック」へ乗り換えて、途中下車を楽しむのもまた一興。いまだ知られざる九州の扉を開けるべく、ソニック沿線のローカルへ飛び込もう!

列車の旅は途中下車もまた醍醐味。思い立って降りてみると、そこにはまだ見ぬローカルが…。ネットで調べられる誰かの情報もいいけれど、自分で発見する楽しさこそが、いつまでも記憶に残る旅となる。徳川の譜代大名が治めていた杵築の城下町、別府の住民が愛する公共浴場、記念日が制定されるほどの特産品である中津のハモなど、ソニック沿線の九州ローカルを開拓しよう。

読了ライン

杵築エリア
日本唯一のサンドイッチ型城下町

杵築は南北の高台に武家屋敷、その間の谷部分には町家が立ち並ぶ城下町。江戸時代、シチトウイ(イグサ)の栽培が藩の財を担う主要産業だった。町には趣を残した老舗のお茶屋、味噌屋も残る。
問|杵築市観光協会 Tel|0978-63-0100 www.kit-suki.com

別府エリア
温泉天国で癒しのひとときを

別府で1泊するなら花べっぷへ。美肌効果のあるナトリウム炭酸水素塩泉の温泉と広々とした客室は日頃の疲れをしっかり癒してくれる。別府の伝統工芸、竹細工を使った内装も必見。
別府温泉 ‐竹と椿のお宿‐ 花べっぷ
住所|大分県別府市上田の湯町16-50 Tel|0977-22-0049 料金|1泊2食付1室(2名利用)5万3300円〜(サ込・入湯税別)

鉄輪(別府)エリア
36ぷらす3「緑の路」のエピソードを実際に体験!

緑色の石菖がびっしり敷き詰まった石室のむし湯に入れば、大量の汗が! 心地よい香りに包まれた8分間で身も心もデトックス! 地元民が通う小さな公衆浴場にもぜひ立ち寄りたい。
鉄輪むし湯
住所|大分県別府市鉄輪上1組
Tel|0977-67-3880 営業時間|7:30〜 19:30(最終受付19:00) 休館日|第4木曜(祝日の場合は翌日休)料金|700円※中学生以上入浴可(レンタル浴衣別途料金)

宇佐エリア
国営の農地開発事業から生まれた安心院ワイン

「いいちこ」を製造する三和酒類のワイン部門として1971年に醸造を開始。特に瓶内二次発酵のスパークリングに定評がある。広大な敷地にブドウ畑、醸造所などがあり、散策だけでも気持ちいい。
安心院葡萄酒工房
住所|大分県宇佐市安心院町下毛798
Tel|0978-34-2210 営業時間|9:00〜16:00 定休日|火曜 ※祝日の場合は営業

中津エリア
中津はハモの骨切り発祥!?

明治創業の筑紫亭は建物が国登録有形文化財。耶馬溪の豊かな自然が育んだ豊前海で捕れるハモを食すなら、歴史に裏打ちされた一流の仕事をする店で。ここでしか味わえないハモをどうぞ。
日本料理 筑紫亭
住所|大分県中津市枝町1692
Tel|0979-22-3441 営業時間|12:00 〜13:30(L.O.)、18:00〜20:30(L.O.) 定休日|月曜 https://chikushitei.com

「36ぷらす3」とは?

Train Data
名称|36ぷらす3
車両数|6両編成 席数|105席(全席グリーン)
施設|ビュッフェ、マルチカーなど
商品概要|食事付き「ランチプラン」、乗車のみ「グリーン席プラン」の2種類
料金|ランチプラン大 人 1名1 万2600 円(座席)〜、1万7600 円(個室)〜

Rail Data
木曜|博多>熊本>鹿児島中央
金曜|鹿児島中央>宮崎
土曜|宮崎空港・宮崎>大分・別府
日曜|大分・別府>小倉・博多
月曜|(佐世保行)博多>佐賀>肥前浜>武雄温泉>早岐>佐世保(博多行)佐世保>早岐>有田>武雄温泉>江北>佐賀>新鳥栖>鳥栖>博多

 

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edit & text: Wakana Nakano photo: Hiromasa Otsuka plan: A2WORKS Design & Illustration by Eiji Mitooka + Don Design Associates
2023年4月号「すごいローカル、見つけた!」

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