アマン創業者 エイドリアン・ゼッカが瀬戸内に、新旅館ブランド『Azumi(アズミ)』を2021年春に開業!
アマン創業者であるAdrian Zecha(エイドリアン・ゼッカ)と株式会社ナル・デベロップメンツ(京都府京都市)は、この度新しい旅館ブランド「Azumi(アズミ)」を立ち上げ、2021年春を目処に第1号となる旅館を瀬戸内エリアに開業する。
Adrian Zecha (エイドリアン・ゼッカ)
Azumiの創業者・会長。アマンやGHMなどを創業。展開する先のデスティネーションを再定義し、業界のスタンダードをセットし続けてきた。近年では新たなリゾートの価値観を提唱するAZERAIを創業。かつて1950年代にジャーナリストとして東京に住み、箱根や伊豆に定宿をもっていたゼッカは常々その地に根付いた亭主や女将などの宿の主(あるじ)が経営する旅館という業態に魅せられてきました。「Azumi」はゼッカの旅館への挑戦となります。
Naru Developments Co., Ltd
共同代表 岡 雄大
Azumiの創業者・共同代表。日本橋K5を含む幾つかのホテル創業に携わるホテリエ。 以前は米Starwood Capital Groupをはじめとする投資会社にてアジア・北米の不動産投資やホテル会社の経営助言を行う。2013年よりアマンへ出向し、そこで早瀬やゼッカと出会う。
共同代表 早瀬 文智
Azumiの創業者・共同代表。創業以前は計12年間、アマンにて幹部候補生として各リゾートのオペレーションに従事した後、同ブランドの駐日代表としてリゾートの開発・立ち上げを担当。2014年アマン東京立ち上げ時に共同創業者の岡と出会い「Azumi」の構想を描き始める。
約60年前に初めて日本で旅館に出会い、のちにアマンをはじめとした数々のホテルブランドを立ち上げてきたゼッカが、日本独自の宿泊形態である「旅館」の在り方と日本文化の伝承を紐解きながら、より地域や人とのコミュニティーを大切にした「旅館の再定義」に挑戦するプロジェクトと位置付けている。
来春の第1号を始めとして、今後日本国内各地で地域との繋がりを大事にしながら旅館「Azumi」を展開していきたいと考えている。
1950年代、当時アジア特派員記者だったゼッカは日本で初めて”旅館”に出会い、どこか家庭的でもありながらゲストへの”おもてなしの心”溢れる宿泊形態に感銘を受けた。
その記憶を大切に、新ブランド「Azumi」では、エクスクルーシブで凛とした側面を持ちつつも「旅館は”人”である」を第一義とし、地元とのインタラクティブで温かい繋がりをコンセプトにしている。旅館が街全体に賑やかな連携をもたらすような「地域を代表する宿」の在り方を提案。
地域それぞれの伝統とコミュニティーを尊重し、同時に未来の世代にも引き継がれていくことを目指している。「Azumi」ブランドの在り方を探求するべく、伝統的な数寄屋建築を通じて木や石などの生きた素材を大切にする六角屋・三浦史朗氏が、ブランド創成期からチームに参画。日本的建築の概念を重視しながらも国際的に旅慣れた方々にも満足いただける設えを「Azumi」で表現できるよう、共に考え抜いている。
「Azumi」第1号の開業地は、豊かな土壌、澄んだ青い海、純粋で新鮮な空気に恵まれた瀬戸内の島を予定。柑橘類をはじめ農業や漁業も盛んに行われている自然豊かな地域であり、広島から愛媛を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」や各種アート系イベントも多く行われる、魅力的なディスティネーションであると感じ決定。
Azumiブランドのネーミングについて
この島国の成り立ちの物語は、今を生きる我々の想像を遥かに超え多様性に富んだものだったと考えている。数多の民族が海を越え、長い年月をかけて根を下ろし、持ち込まれたものが複雑に絡み合っていったことで日本の礎ができた。日本の各地に生まれる「Azumi」という旅館は、そんなかけがえのない先人である古の海の民の名の一つとされるアズミ族に思いを馳せ、名付けられた。
Azumi 立ち上げに至った想い
Adrian Zecha (エイドリアン・ゼッカ) コメント
日本で暮らしていた時のお気に入りの旅館は、都会の喧騒から離れた隠れ家でした。家族経営されている旅館で、地域社会に深く根付いていたことも明確に記憶に残っています。
旅館の最も重要な要素は、主(あるじ)とその家族が、ゲストをまるで家に招待しているように感じさせるような、心からのおもてなしを提供することです。自宅の延長にあるものとも捉えられるような時間が流れ、極めて家庭的でありながら整っていてプライバシーを確保できる場所。
Azumiは、旅館の持つ家庭的なおもてなしの概念を拡張するようなイメージで進めており、同時にアマンで表現してきた贅沢さとは一線を画す「豊かさの再解釈」を、旅館を通じて表現したいと思っています。
Naru Developments Co., Ltd 岡 雄大 コメント
シンガポールで初めてゼッカ氏と会い自分が日本人だと挨拶した時、彼は「多くの日本の美しい文化に出会ってきたが、中でも、旅館はその最たるものの一つだった。」と言いました。ゼッカ氏がアマンを離れたことを知り、日本旅館というジャンルで新しい定義を打ち出すチャレンジを一緒に取り組むことが、私の目標の1つになりました。
Naru Developments Co., Ltd 早瀬 文智 コメント
現代社会において、日本のホテルやレストランの多くは各地域のルーツに深く入り込むのではなく、日本の文化や歴史を表面的に表現することに重点を置いているケースをよく見かけます。グローバルな経験を積みながらも日本にルーツのあるホテル経営者として、旅館の在り方や豊かな体験を追求する本プロジェクトの意義を非常に強く感じながら取り組んでいます。それが「Azumi」ブランド立ち上げの原動力となっています。
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