ガラス作家《前嶋洋明》のうつわ
優しい質感と色合いを愉しむ
|渋谷パルコ「沼田智也・前嶋洋明 二人展」
地元の酒瓶を再生し、気泡や揺らぎを生かしたガラスのうつわを手掛ける前嶋洋明さん。洗練された佇まいと温かな表情が、日々の暮らしに寄り添う。2026年10月17日(土)~25日(日)、渋谷PARCOのDiscover Japan Lab.で開催される「沼田智也・前嶋洋明 二人展」を開催。前嶋さんのものづくりと作品を紹介する。
※個展初日の入店について、一部時間帯に整理券が必要です。詳細は公式Instagram(@discoverjapan_lab)、または公式オンラインショップをご確認ください。

前嶋洋明(まえじま・ひろあき)
1982年、茨城県ひたちなか市生まれ。「ガラス工房神魂」のスタッフとして勤務するかたわら、個人制作活動「Noraglass」を開始。2021年、笠間市で「前嶋硝子器製作所」として独立。
再生ガラスで健全な美しさをつくる

前嶋さんが理想とするのは、華美でなく、華奢でなく、日用のためにあるガラス。ずっしりと安定感のある品々は緊張することなく手に取れて、健康的な美しさに満ちている。
制作拠点を置く茨城県笠間市で、地域とのつながりを重視し、材料には地元の酒蔵などから提供される廃瓶を使用。無色透明だけでなく、青や深い緑など、元の素材の色みもそのまま作品に生かす。細かな気泡や揺らぎも生まれ、一定でない仕上がりが再生ガラスならではの持ち味となる。一見シンプルでいて、手に取ると造形の巧みさが際立ち、使用シーンのイメージがわくものばかりだ。
「定番と呼べるものを少しずつ増やし、長くつくり続けていきたいですね」と前嶋さん。今回もコップや花器など、日常に取り入れたい素朴な美しさの作品が揃う予定。
再生ガラス×型吹きで温かな佇まいに

廃瓶を砕いて溶解窯で溶かし、手吹きを経て再生ガラスに。ガラス種を型に吹き込んで成形する「型吹き」を中心に、吹き棹を回しながら吹き上げる「宙吹き」も。大小の気泡、ひとつずつ微妙に異なるフォルムが温かな風合いを醸す。
作品ラインアップ

パフェグラス
カフェ店主からの「パフェ用のグラスをデザインしてほしい」という要望に応えた作品。側面からパフェの層がきれいに見えそうなかたちと、キュッとしたくびれが印象的。

木栓付オニオンボトル型花入
江戸時代にオランダから伝わった「オニオンボトル」を模した一品。木の栓も前嶋さんが削り出して制作した。花器として使用しないときにホコリなどが入らないよう蓋ができる。
line
≫次の記事を読む
二人展作品がオンラインで買える!
公式オンラインショップ
沼田智也・前嶋洋明 二人展
会期|2026年10月17日(土)~25日(日)
会場|Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~21:00
定休日|不定休
※詳細は公式Instagram(@discoverjapan_lab)にてご確認ください。
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。
※Discover Japan公式オンラインショップでは、本展の一部作品を2026年9月15日(火) 20時より順次販売予定です。(店頭の販売状況により日程・内容が変更になる場合があります)
text: Aya Honjo photo: Shiho Akiyama
2026年11月号「日本のはじまりを知る旅へ」


































