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よさこい鳴子踊りの歌詞でめぐる
食と工芸スポット6選
|よさこいに刻まれた高知の原点をたどる旅

2026.6.25
よさこい鳴子踊りの歌詞でめぐる<br>食と工芸スポット6選<br><small>|よさこいに刻まれた高知の原点をたどる旅</small>

高知の風土を軽やかな節に乗せて伝えるよさこい鳴子踊り。歌詞に登場する名所や名物をめぐれば、時を超えても変わらない風景や人々の営みに出合える。高知ならではの魅力を、余すことなく味わおう。

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01|花月
捕鯨発祥の地でいただく鯨料理

写真右上から時計回りに、鯨の尾の身のたたき、鯨の尾の身の刺身、鯨の煮付け、鯨の竜田揚げ

よさこい鳴子踊りの4番で、「おらんくの 池(=土佐湾)にゃ 潮吹く 魚が 泳ぎよる」と歌われるように、古くから高知の人々を支えたのが鯨だ。土佐湾は国内有数の鯨の生息域で、中でも室戸市は土佐捕鯨の発祥地。かつては船を何隻も出して集団で鯨を追う捕鯨が行われていた。現在も、調査捕鯨や定置網に迷い込こんだミンククジラなどが水揚げされると、料亭「花月かげつ」で鯨料理を味わえる。

店内からは室津港を眺められる

料亭「花月」は1925年創業の料亭。室戸沖の金目鯛をはじめとした海鮮料理を楽しめる。自慢のひとつが、さっぱりとした赤身を楽しめる多彩な鯨料理だ。鯨の舌であるサエズリや稀少部位のウネスなどさまざまな部位を提供。また、「尾の身のたたき」や「尾の身の刺身」は、とろけるような旨みで絶品だ。

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02|干魚のやまさき
御畳瀬の海鮮を干物で提供

メヒカリやさっぱりとしたオキウルメ(ニギス)を丁寧に下処理して干す

歌詞にはほかにも多くの地名や特産品が登場。御畳瀬は水産業が盛んで、最盛期には魚の干物が港に並んでいたという。

御畳瀬に残る唯一の干物店。店主・山﨑裕正さんは、風がよく抜ける土地で受け継がれた、天日干しにこだわる。弟の船で朝捕ったばかりの脂がのった深海魚を干している。

昔ながらの天日干しの風景が旅情を誘う

03|浜吉ヤ
明治創業の老舗鰹節店

鰹節は伝統的な製法で、手作業で旨みと香りを閉じ込める

鰹節は土佐藩から徳川家康に献上するなど高知を代表する調味料だ。1870年に創業し、鰹節と鰹の加工品を手掛けている。鰹節には、一般的に脂の少ない鰹を使うが、より本来の味を楽しめるよう脂がのった鰹のみを使用している。

サラダやパスタに加えるだけで食べられるフレークも人気

04|農園レストラン トリトン
製糸工場をリユースした人気店

「お魚ピラフセット」は、高知・須崎産の乙女鯛をソテーに

地産地消をテーマにしたレストラン。開放感のある空間には、かつて国内最大規模の生糸の生産量を誇った高知・奈半利の「藤村製絲工場」の建材を再利用。

鉄骨トラス造の梁と柱をレストランに生かしている

高知の生糸産業は、富岡製糸場から教婦を招くなどして発展。中でも藤村製絲工場の生糸は、皇室の式典に使用される美術品に用いられるなど、全国的に有名に。現代企業社が営む「農園レストラン トリトン」は、藤村製絲の工場の建材を譲り受けており、当時の製糸工場の雰囲気も堪能できる。

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05|土佐和紙工芸村 QRAUD
清流が生んだ文化に触れる宿

和紙の原料をすくって前後左右に振って水気を切る紙漉き体験。体験後、スタッフがプレスしはがきが完成する

歌詞に登場する工芸にも目を向けたい。日本三大和紙に数えられる、薄く丈夫な土佐和紙は、原料である上質な楮の栽培に適した気候と、仁淀川の清流により育まれてきた。最高品質とされる土佐典具帖紙とさてんぐじょうしは、文化財の修復などにも重宝されている。

緑を望む13の客室を用意。仁淀川の伏流水を使う薬湯、大浴場、サウナもある

緑に抱かれた仁淀川沿いに佇む道の駅。地域の歴史や文化を学べる体験型宿泊施設も兼ねているのが特徴。人気は、土佐和紙の紙漉き体験で、ほかにも機織り、ゴリ釣り、カヌー、水上整体などの多彩な体験を楽しめる。地元野菜などの直販所、フレンチレストランも併設する。

06|日本サンゴセンター
宝石サンゴの最高峰・土佐珊瑚のミュージアム

サンゴの原木を磨いたオブジェ

土佐珊瑚も高知を代表する存在だ。室戸岬や足摺岬の深さ100mの深海で採取される土佐珊瑚は、アカ、モモ、シロの3種があり、特に血の赤のように深みのある“血赤珊瑚”が最上品で、世界的にも高く評価されている。その成長は、1年でわずか0・3㎜といわれ、捕獲量に制限を設けながら資源として守られている。高知は、日本のサンゴの8割が集まる集積地として知られ、さらに職人の細やかな加工技術により唯一無二の輝きを生み出している。

サンゴ工芸家・前川泰山氏の作品『王威』は、白サンゴをモザイク状に貼り付けた全長3mのホワイトライオン像

サンゴの宝飾メーカー「ワールドコーラル」の資料館&ショップ。土佐珊瑚のジュエリーからカジュアルなアイテムまで幅広く展開し、サンゴアートも展示。サンゴの腕輪を赤ちゃんに贈る、高知の伝統をアレンジした「tente」シリーズも人気。サンゴのブレスレットづくり体験も。

太平洋に大きく胸を開き、緑豊かな山々には滔々とうとうと清流が流れる高知。その豊かさ、おおらかさに抱かれるように旅は続いていく。

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高知をもっと楽しみたい方はこちら!
「どっぷり高知旅」

 
≫公式サイト

 

花月
住所|高知県室戸市室津2586
Tel|0887-22-0115
営業時間|11:00~14:00、土・日曜、祝日10:30~
定休日|不定休
https://ryoteikagetu.wixsite.com/muroto

干魚のやまさき
住所|高知県高知市御畳瀬148
Tel|088-855-4173
営業時間|8:00~15:00
定休日|水曜
X|@himono4173

浜吉ヤ
住所|高知県土佐市宇佐町宇佐1716
Tel|088-856-0045
営業時間|8:00~17:00
定休日|日曜、祝日
https://hamayoshiya.com

農園レストラン トリトン
住所|高知県南国市大そね乙847-1
Tel|088-856-5312
営業時間|9:00~21:00(L.O.20:30)
定休日|なし
https://gendaikigyosha.co.jp/locations/triton

土佐和紙工芸村 QRAUD
住所|高知県吾川郡いの町鹿敷1226
Tel|088-892-1001
料金|1泊2食付2万円~(税・サ込)
営業時間|土佐和紙体験/9:00~17:00(最終受付16:00)、レストラン/11:00~14:00(L.O.)、直販所/8:30~16:00
定休日|水曜 ※宿泊施設含む
www.qraud-kochi.jp

日本サンゴセンター
住所|高知県高知市仁井田187-3
Tel|088-847-3535
営業時間|10:00~16:00
定休日|なし
https://35c.co.jp

よさこいに刻まれた
高知の原点をたどる旅

01|「よさこい祭り」をひも解く!
02|よさこい鳴子踊りの歌詞でめぐる名所3選
03|よさこい鳴子踊りの歌詞でめぐる食と工芸6選

text: Nozomi Kage photo: Sayuri Ono
2026年7月号「納涼、しましょ。」

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