TRAVEL

九州観光まちづくりAWARD2024の最終候補者の皆さま

2024.10.2
九州観光まちづくりAWARD2024の最終候補者の皆さま

2024年、2回目を迎えた、JR九州が主催する「九州観光まちづくりAWARD」。食・ものづくり・賑わいなど、風土と人を生かしたさまざまな取り組みに触れることは、心震わせる感動の連続! 今回は、最終選考に残った7組をご紹介しよう。

≪前の記事を読む

1|福岡・東峰村
高取焼鬼丸雪山窯元 鬼丸碧山

江戸時代から続く高取焼。陶土や植物の特性を生かし独特の美意識「綺麗さび」を追求。近年は建築材など陶器の可能性を探るほか、ベトナムで環境問題にも取り組む。海外でも評価の高い高取焼のスピーカー(写真)の音質のよさに一同感動。

住所|福岡県朝倉郡東峰村大字小石原962-1
Tel|0946-74-2810
定休日|不定休
http://takatoriyaki.com/ja/

2|鹿児島・日置市
cocoNotsu

薩摩焼の里・美山にあるカフェ、ショップ、ギャラリー、アトリエが点在する複合施設。手掛けるのは店舗・住宅デザイン会社を営む筒井敏郎さん、由美さん夫妻。地域の窯元や飲食店、住民と緑豊かな土地を生かしてマルシェなど賑わいを創出する。

住所|鹿児島県日置市東市来町美山1932
Tel|099-298-9791
営業時間|11:00~17:00
定休日|水・木曜
www.coconotsu.life

3|大分・佐伯市
でぃーぷまりん 安部達也、安部あづみ

大分にある人口わずか11人の島・深島。安部さん夫妻は、島の暮らしを守る産業をつくりたいと、かまどで麦を蒸して仕込む深島みそを製造・販売する。さらに宿、カフェ、アクティビティで島の魅力を伝えている。島ねこ約60匹を守る活動も。

住所|大分県佐伯市蒲江大字蒲江浦3249-31
Tel|080-5289-2280(9:00~17:00)
営業時間|caféむぎ/10:00~16:30
定休日|不定休
料金|1泊2食付1名27500円~(税・サ込)
https://fukashima.com

4|大分・佐伯市
糀屋本店 浅利妙峰

335年、麹づくりを行う「糀屋本店」。9代目・浅利妙峰さんは、塩麹を塩代わりに調味料として使う、塩麹のブームの火つけ役だ。いまの食卓に合う麹食品の開発やレシピを考案し、「糀で世界中の人をお腹の中から元気にしたい」と語る。

住所|大分県佐伯市大手町3-4-11
Tel|0120-166-355(月〜金曜10:00~15:00)
営業時間|9:00~17:00
定休日|日曜、祝日
www.saikikoujiya.com

5|鹿児島・大崎町
大崎町SDGs推進協議会

埋立処分場の逼迫のため、約20年前からリサイクルに取り組む大崎町。家庭ごみを28分別し日本一のリサイクル率84%を誇る。官民一体のサーキュラーヴィレッジ構想は未来の町として国内外が注目。サステイナブルな暮らしを学ぶ宿も誕生。

circular village hostel GURURI
住所|鹿児島県曽於郡大崎町菱田2433
Tel|099-478-1487
料金|1棟2万4000円~
www.osakini.org
https://hostelgururi.jp

6|熊本・玉名市
HIKE

世界中を旅した佐藤充さん・陽子さん夫妻が、「誰もが集いカタル(語る・参加する)場所」として病院を改装。ホステル、カフェ、ショップを併設し、宿泊者と地域の交流を目指す。菊池川河川敷で手掛けるイベント「knowledge.」に審査員が注目!

住所|熊本県玉名市秋丸415-2
Tel|0968-72-0819
料金|1泊2食付7300円~(税・サ込)
営業時間|11:30〜19:00、金・土曜~22:00(水曜休)
https://hike-tamana.com

7|九州全域
九州移住ドラフト会議

移住者を受け入れたい地域を球団、移住希望者を選手に見立てた、プロ野球のドラフト会議風移住マッチングイベント。2016年に鹿児島ではじまり、現在は九州に拡大。地域と個人が深く交流しミスマッチを防ぐ。全国から約36組が九州に移住。

主催|九州地域間連携推進機構
住所|鹿児島県鹿児島市名山町3-24-1
Tel|070-1240-1342
https://npb-iju-draft.jp

惜しくも賞は逃したものの、地域を元気にするチャレンジングな取り組みに、審査員一同が思わず唸る場面も多々。

地域に広がる新たなコミュニティを感じさせる「cocoNotsu」や、地域と移住希望者とのマッチングを目指す「九州移住ドラフト会議」など、個性豊かな取り組みが多く、さまざまなチャンネルがあることに、九州の奥深さ、懐の深さを感じさせられる。自分のアンテナにピンとくる取り組みが見つかったら、次の旅先に選んでみては?

line

 

「九州観光まちづくりAWARD2024」
を振り返ろう

 
≫次の記事を読む

 

text: Nozomi Kage photo: Hiromasa Otsuka
Discover Japan 2024年10月号「自然とアートの旅。/九州」

RECOMMEND

READ MORE