HOTEL

琉球王国をほうふつとさせる
《星のや沖縄》
歌人・穂村 弘さんが竹富島・沖縄本島でリゾートホッピング

2022.6.24 PR
琉球王国をほうふつとさせる<br> 《星のや沖縄》<br> <small>歌人・穂村 弘さんが竹富島・沖縄本島でリゾートホッピング</small>

「夢中になるという休息」をコンセプトにした「星のや」。実は異なる文化背景がある八重山諸島と沖縄本島にある「星のや竹富島」と「星のや沖縄」を訪れるホッピング旅で、歌人の穂村弘さんに土地ごとの魅力を体験していただいた。星のや竹富島を後にした穂村さんは、続いて沖縄本島の「星のや沖縄」へ向かった。

≫前の記事を読む

穂村 弘(ほむら ひろし)
歌人。1962年、札幌市生まれ。’90年に歌集『シンジケート』でデビュー。『短歌の友人』で伊藤整文学賞、『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。歌集、エッセイ集以外にも、詩集、対談集、評論集、絵本、翻訳など著書多数

琉球王国の史跡をイメージした
ドラマティックな非日常の入り口

目の前の海に溶けていくように広がるインフィニティプール。周囲のデッキにはソファやデッキチェアが配され、リビングの延長のような心地よさ。プールの一番奥は、サンセットを堪能できる特等席でもある

石垣島から、約1時間の空の旅で沖縄本島へ。穂村さんが向かったのは島の西海岸に位置する読谷村。「グスクの居館」をテーマに開業した「星のや沖縄」に到着だ。

ここでは誰もが、ドラマティックなアプローチにまず心をつかまれるだろう。非日常の入り口になる深海を思わせるレセプションから、琉球王国の史跡をイメージした「グスクウォール」沿いをカートで進む間、そのロケーションは明かされない。客室に着いてはじめて、何にも遮られない大海原が眼前に現れる仕掛けなのだ。長い海岸線に寄り添うように建てられた客室は、土間ダイニングが部屋の中心となった「フゥシ」、テラスにソファを配した「ハル」など4タイプ。簡易な調理で楽しめる食事や設備も全室に備えられ、暮らすようなステイがかなう。

快適なセカンドハウスのような客室にゆるゆるとこもりたくなるが、ひと息ついたらぜひ足を延ばしたいのがインフィニティプール。目の前の海とつながるような眺めで、泳がずとも極上のリラックスを誘う。ラウンジのライブラリーから選んだ本を、プールサイドのソファでめくりながら、穂村さんはまぶしそうに海を見やった。

そして、こちらでも土地の歴史や文化を体感するプログラムが多彩に用意されている。今回は「うとぅいむち滞在」をプラス。「うとぅいむち」とは、「おもてなし」を表す沖縄の言葉だ。琉球王国時代、王位継承の際には「冊封使(さっぷうし)」と呼ばれる中国からの使節たちが来琉した。王府内では料理や酒、芸能で盛大に彼らをもてなしたという。その歓待をイメージして、プライベートな場所で小さな宴が開かれる。琉球料理の夕食に続いて、歌と三線による古典音楽と古典舞踊の上演がスタート。雅やかなもてなしで過ごす時間は、往時の情景を呼び起こしてくれる。

隣接する「星野リゾート バンタカフェ」も訪れたい。海を望むオープンエアのテーブル席に迎えられるが、ここはほんの一部に過ぎない。秘めやかな階段を降りていくと、隠れ家のようなシチュエーションの「海辺のテラス」や「岩場のテラス」が。まさに沖縄の海と一体になれるカフェ。ドリンクでのどを潤し、ダイナミックな景観の入り江をそぞろ歩き、別のエリアでまた小休止。時間を忘れて滞在したくなる。

ふたつのリゾートのホッピングを楽しんだ穂村さん。海とともに文化を育んできた島々に、どんなインスピレーションを得たのだろう。

「フゥシ」タイプの客室。ベッドルームにはオリジナルで制作された琉球紅型の壁紙があしらわれ、部屋のタイプごとに異なったモチーフが描かれている
水盤を組み合わせたようなプールは、手前エリアは深さ10㎝。水中のチェアで足先の涼をとりながら、贅沢な眺めを満喫したい
「うとぅいむち滞在」で披露される琉球古典舞踊。色鮮やかな装束や独特の所作を間近で鑑賞できる
エレガントなダイニングも好評。シチリア島と沖縄の類似点に着目したコース「琉球シチリアーナ」を展開する。写真は前菜盛り合わせ「ストゥッツィキーニ」。小孫哲太郎さんほか沖縄ゆかりの作家によるうつわも必見
「バンタカフェ」の「海辺のテラス」で、のどかな昼下がりを楽しむ穂村さん。波の音と海風が、心を優しく満たす。シークワーサーネードなど爽やかなドリンクをはじめ、沖縄らしい風味豊かなメニューが味わえる

穂村弘さん 星のや沖縄での一首
「ヤドカリが顔を出すのを待っている海の響きに気が遠くなる」

 

穂村さんの4泊5日スケジュールと滞在日記
 
≫続きを読む
 
  

星のや沖縄
住所|沖縄県中頭郡読谷村儀間474
Tel|0570-073-066(9:30〜18:00 星のや総合予約)
客室数|100室
料金|1室13万6000円〜(税・サ込)
カード| AMEX、DINERS、Master、VISAなど
IN|15:00 OUT|12:00
夕食|洋食・和食(レストランまたは部屋) 朝食|洋食・和食(レストランまたは部屋)アクセス|車/那覇空港から約1時間、バス/那覇空港から空港リムジンバスで約1時間30分
施設|プール、ラウンジ、レストラン、スパ

 

≫公式サイトはこちら

 

text: Aya Honjo photo: Sadaho Naito
2022年7月号「沖縄にときめく」

沖縄のオススメ記事

関連するテーマの人気記事