「風の森」油長酒造×杉浦農園×EXILE 橘ケンチ
奈良県内でコラボレーション日本酒販売中!
酒米農家と、「風の森」を醸す油長酒造が手を取り合い、日本の中山間地における農業、その風景を守る取り組みを2017年からスタート。このプロジェクトに感銘を受けたケンチさんが共鳴し生まれたコラボレーション日本酒「風の森橘feat.農家酒屋杉浦農園」が、いよいよクリスマスにあわせて販売を開始する。橘ケンチさんとともに、田植えから草取り、稲刈り、酒造りとすべての工程の現場に趣いた内容の最終章をお届けする。
大きく実った稲穂から収穫した奈良生まれの酒米・秋津穂。杉浦農園の土、そして秋津穂の分析結果を終え、油長酒造・山本長兵衛さんとともに最終的な酒質設計を行ったケンチさん。二人が抱く想いは、この実りをすべて酒に込めて届けること。
「酒造りは酒米を育てる農家さんがいて、はじめて成り立つもの。杉浦さんの育てた良質な秋津穂を、より生きる酒にすることが使命です」と山本さん。2021年12月24日(金)にリリースされる「風の森橘feat.農家酒屋杉浦農園」は、秋津穂が育った大地のエネルギーも表現したいというケンチさんの想いに呼応するかたちで、油長酒造初の試みとなる精米歩合85%という超低精米の酒造りに挑戦した。事前に行った分析結果から、超低精米の酒造りへ踏み込むことを決断したが、これは酒造りを担う油長酒造が培ってきた経験と技術があってこそ成せるチャレンジでもある。
今回、ケンチさんがコラボレーションした「風の森」が生まれたのは1998年。同ブランドは、「地元・奈良の米で醸した“生酒”を、地元の人に飲んでほしい」という先代の想いから始動。2013年には前衛的な酒造りから生まれた「風の森ALPHA」シリーズを展開するなど、日本酒の新しい可能性を追求し続けている。
その一方で、奈良・菩提山正暦寺で生まれた「菩提酛」や、室町時代初期に書かれたとされる酒造技術書『御酒之日記』に記載されている技法で再現した「水端 甕仕込み」といった原初の酒造りも手掛ける。最先端技術だけではなく、感覚などが重要視される手作業などクラシックな部分もハイブリッドに取り入れる、全国でも稀有な酒蔵といえる。
「目指す酒質、米の生かし方。それぞれに最適な手法を選び、環境を整備しているだけです」とは山本さん。その言葉の奥にある知識や探究心、そして文化への深い造詣にケンチさんも感銘を受ける。
酒米の吸水速度に合わせて、常温水、7℃の冷却水、ナノバブルを含んだ冷却水の3種を使い分けた「洗米」から酒造りははじまった。続く「蒸米」の工程では、無線で連絡を取り合いながら秒単位で蒸米温度を調整。タンクへの移動にも水を用いて行うことができないかと考えるなど、酒造りの各工程でより最適な手法を描くための考えも怠らない。蔵人は手を動かすことも大事だが、よりよい酒を生み出すための“頭脳戦”も行うのが油長酒造の特徴のひとつといえるだろう。
油長酒造の酒造りに用いる酵母は、マイナス75度で管理されている自社培養7号酵母。「麹造り」、「櫂入れ」を終えた後は、発酵・糖化の分析を毎日行う。細部に美学が宿る酒造りの現場を体感したケンチさんは、酒造りをあらためて振り返る。
「蔵人が健康に酒造りを行える良質な環境。いかに酒質を上げるか、目指す味わいへ到達するか。その道筋を蔵全体で描きだしている印象を受けました」。
油長酒造の山本さんと蔵人たち、杉浦農園・杉浦英二さん、「晃炎 KOEN-ceramics」の陶工・畠中光炎さんなどをはじめとする、多くの人の想いから生まれた“地域を守る酒”が、いよいよ完成する。
「日本酒は、土地の個性や酒米を育てる田んぼや酒蔵の景色も包括するものだと、あらためて気づくことができました。そして、地域独自の文化までも未来へとつないでくれる存在です。今回、僕がお手伝いさせていただいたことで、「農家酒屋」という取り組み、日本各地で直面している農業の現状へも目を向けてもらえる一助となればうれしいです。まずは、この奈良・御所の豊かな風土が育てた秋津穂、そしてその田んぼの土を加えた酒器と合わせて、大地の恵みを堪能してください」。
酒造りの様子は、12月6日発売『Discover Japan 1月号』及び、ウェブ記事でも、3つのアナザーストーリーを公開中! コラボレーション日本酒が生まれるまでの背景、土地の文化を感じながら、ぜひ味わってほしい。
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風の森橘feat.農家酒屋杉浦農園
価格|4950円/(500㎖×1本、酒器1点&リーフレット同梱の特製ボックス仕様)
原料米|奈良県御所市 杉浦農園産特別栽培米 秋津穂100%
搾り|真中採り(無加圧)
精米歩合|85%
日本酒度|非公開
酸度|非公開
アルコール度数|16度
発売日|2021年12月24日(金)
※原則的に奈良県内限定流通及び数量限定商品です。
※酒器は、釉薬や焼成等による色味違いの2種がランダムに同梱されます。
風の森橘feat.農家酒屋杉浦農園 取扱店
①農家酒屋杉浦農園 ※予約分完売
②奈良県内の「風の森」販売店
登酒店 Tel|0743-62-0218
酒商のより Tel|0742-45-0130
東川酒店 Tel|0745-62-2335
あべたや Tel|0744-32-4335
ももたろう Tel|0745-75-6600
マルショウ Tel|0743-66-0332
米惣よしむら Tel|0745-55-1101
うのかわ酒店 Tel|0747-22-2577
なら泉勇斎 Tel|0742-26-6078
③Discover Japan公式オンラインショップ ※予約分完売