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長崎をめぐるなら新幹線の旅へ!
いよいよ来年秋に西九州新幹線が開業

2022.1.7 PR
長崎をめぐるなら新幹線の旅へ!<br><small>いよいよ来年秋に西九州新幹線が開業</small>

長崎県・雲仙温泉で新施設の開業準備を進める星野リゾートの代表・星野佳路さんと、島原市出身で「島原ふるさとPR大使」を務める女優・宮﨑香蓮さんのお二人に、西九州新幹線開業で変わる観光への期待や新幹線でめぐる長崎の魅力をうかがいました。

「これからの雲仙温泉に注目してください!」

星野佳路(ほしの よしはる)
星野リゾート代表。慶應義塾大学経済学部卒業後、米国コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。1991年、家業の星野温泉(現星野リゾート)社長に就任した。

「地元・島原の魅力を知ってもらいたいです」

宮﨑香蓮(みやざき かれん)
女優。2006年、第11回全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞受賞。島原ふるさとPR大使を務め、東京2020オリンピックでは聖火ランナーとして地元・島原市を走った。

「長崎をめぐる旅のかたちが生まれると思います」

長崎県長崎市の長崎駅と佐賀県武雄市の武雄温泉駅を結ぶ西九州新幹線が令和4年秋に開業する。

——沿線地域では開業に向けて駅や駅周辺の整備が進んでいますね。

宮﨑 そうなんです。長崎に帰るたびに駅や駅周辺の風景がどんどん変わっていて、開業が本当に楽しみ。いままでは関東や関西から長崎へ行く交通手段といえば飛行機でしたが、新幹線が加わることで、人の流れが変わる気がします。また長崎駅は新幹線沿線だけでなく、ローカル線に乗り継いで行く場所でもあるので、開業によりいままでとは違う、長崎をめぐる旅のかたちが生まれると思います。

——長崎の旅の楽しみ方にはどのようなものがあるでしょうか。

宮﨑 出島があったり、ユネスコ世界遺産の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」があったりと、日本でも長崎にしかない歴史や文化があります。食もそう。ちゃんぽんやカステラ以外にも、長崎で生まれたもの、長崎ならではの郷土食がたくさんあります。旅先で、それらが生まれた背景と一緒に食を楽しみつつ、その土地ならではの歴史や文化を感じながら、めぐってもらえたらいいなと思います。ちなみに私のおすすめ郷土食は、島原の具雑煮と五島のかんころ餅です。

星野 新幹線からローカル線に乗り継いで楽しむというのはいいですね。旅の目的地には近過ぎず、遠過ぎずという、出掛けるのにちょうどいい時間の長さがあって、そこにたどり着くまでのステップが大事。そのステップによって、旅という非日常へいざなわれるんだと思います。

宮﨑 確かにそうですね。移動も含めて旅ですから。そういう意味でも島原はおすすめです。諫早駅から乗り継ぐ島原鉄道は、かわいらしい黄色の車両がのどかな風景の中を進みます。海のそばを走っていて眺めも最高。途中には日本一海に近い駅といわれる大三東駅もあります。そして島原半島は、真ん中に雲仙岳があって、その恵みで自然が豊かですし、水が本当に美味しい。市内にはたくさんの湧水もあるんですよ。

——島原半島には、星野リゾートが新施設の開業準備を進めている雲仙温泉もありますね。

星野 雲仙温泉は昔から避暑地として人気で、明治時代には外国人客も多かったところ。蒸気と熱気が地底から噴き出す〝地獄〟を間近で体感できる、全国でも珍しい温泉地です。さらに、宿泊施設と地獄をパイプで結び、そこに水を送って、地獄の熱で温水にして戻す“燗付け”という、カーボンニュートラルな給湯システムを100年も前から使っている。新施設は、そうした雲仙温泉ならではの魅力を最大限に生かしてつくり込んでいます。
宮﨑 燗付け、知りませんでした。地元のことって、身近過ぎたり、当たり前だと思っていたりして、魅力に気づいていないことが意外とあるように思います。

星野 歴史ある日本の観光地には、昭和のグループ・団体旅行の形式がまだ残っている面があります。早くそこから脱却して個人・滞在型に変えていけるかがカギ。新幹線の開業も、もちろん便利にはなるでしょうが、開業したから大丈夫と思うのではなくて、うまく活用するためにどうするかを考えることが大切だと思います。

——そのために必要なものはなんでしょうか。

星野 まずは新しいブランドイメージだと思います。ただイメージ付けをするときに、あれもこれもと盛り込んでしまうと、日本中どこでも同じになってしまう。そうではなくて、地域らしさに特化することが必要なんです。そこで暮らす人たちの〝ご当地自慢〟な魅力こそ、その地域ならではの強み。そしてこれからの観光地に求められているものだと思います。

宮﨑 そうして各地域が地元の魅力を再発見することで、県外からの観光客だけでなく、地元を含め県内での旅を楽しむ方も増えそうですね。

西九州新幹線の開業をきっかけに、長崎ならではの新しい魅力をめぐる旅がはじまる。

長崎〜博多も楽々アクセス可能!

今回開業するのは長崎〜武雄温泉だが、武雄温泉〜博多を走る在来線特急列車と西九州新幹線は同じホームで乗り換えられる(対面乗換方式)ので便利。将来的に、武雄温泉〜新鳥栖が開業すれば、長崎〜新大阪の直通運行が実現する。

 

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text: Miyu Narita photo: Akio Nakamura
2022年1月号「酒旅と冬旅へ。」

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