「風の森」油長酒造×杉浦農園×EXILE 橘ケンチ
コラボレーション酒完成までの軌跡&販売情報をお届け!
酒米農家と、「風の森」を醸す油長酒造が手を取り合い、日本の中山間地における農業、その風景を守る取り組みを2017年からスタート。このプロジェクトに感銘を受けたケンチさんが共鳴し、コラボレーション日本酒「風の森橘feat.農家酒屋杉浦農園」の制作がスタートしました。橘ケンチさんとともに、田植えから草取り、稲刈り、酒造りとすべての工程の現場に趣いた内容をレポートしていきます!
「農家酒屋」と名付けられたプロジェクトは、農家が酒米を育て、その酒米で酒蔵が酒を仕込む。そして出来上がった酒を農家自身が販売することで収益を生み出し、農業の保全へとつなげる新しいサイクルのこと。いままでにない取り組みを考案したのが、奈良県御所市で棚田栽培を手掛ける杉浦農園・杉浦英二さん。日本の国土の7割を占めるともいわれる中山間地の棚田を守るための活動を行っている。
日本の棚田は、平坦な土地の水田と比べると田んぼの面積が小さく、機械も入れられないことから、労働・土地生産性の低さから耕作放棄が進んでいるのが現状だ。耕作放棄地が増えると景観が損なわれるだけでなく、自然のダムの役割も果たしているため、土砂災害を招くことも。また、棚田の水路や畔には多くの生き物が生息していることから、生物多様性も失われてしまう。こうした中山間地での農業の現状をあらためようと、杉浦さんの想いに共鳴した油長酒造・山本長兵衛さんとともにイノベーションをスタートさせた。
今回、ケンチさんがコラボレーションする日本酒「風の森」は、この農家酒屋プロジェクトだ。「日本酒を通して全国の蔵元の方々とお話させていただく内に、一次産業に対する関心が日々強くなっていました。そうした中で、農業の未来を切り開こうとする杉浦さん、山本さんの想いに感銘を受け、ご一緒させていただくことになりました」とケンチさん。
幾度もの打ち合わせを経て、ケンチさんと訪れた杉浦さんの農園。そこには美しい自然環境が広がる山間と、そこから眺められる奈良盆地の景色が待ち受けていた。ケンチさんはその景観の美しさに感動を覚える一方で、中山間地独特の小さな棚田では、稲を植えることはもちろん、その前段階となる畦(あぜ)や棚田自体の整備も難しいという棚田が抱える課題を知る。一見、農業を続けるには厳しいと思えるこの棚田で、さらに無農薬・化学肥料不使用を貫く杉浦さん。
「このやり方では生産量は上がりませんが、作物には大地のエネルギーが凝縮されています。私は、大地の力で作物を育てることを大切にしていて、そのフィールドが平野地でも棚田であろうとも、その想いは変わりません。まずは私が、棚田という中山間地で行う農業での生活、持続型のスタイルを確立して未来へ農をつなげていく。農業の可能性を開き、新たな農業就労者に希望を抱いてもらえればと考えています」。
実際に、酒造りを手掛ける油長酒造の蔵人たちとともに棚田に入り、奈良生まれの酒米・秋津穂の稲を植えていくケンチさん。場所によっては機械を入れることもできず、1本1本、丁寧に手で植えていく。過酷な環境ではあるが、この棚田での活動が美しい景色や日本の風土を守っていることも実体験を通して知っていく。
「杉浦さんの棚田で田植えをさせていただいたことで、日本の農業が直面している現状をよりいっそう肌で感じることができました。その一方で、棚田の風景を守るための努力や新しい取り組みを行っている方々がいらっしゃることをしっかりと伝えていきたいです」とケンチさん。まだ田植えを終えたばかりではあるが、出来上がる日本酒に宿るケンチさんの想いは、強まっていく一方だ。
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「風の森橘feat.農家酒屋杉浦農園」
12/3(金)から先行予約スタート!
今回、3者のコラボレーションにより生み出される日本酒「風の森橘feat.農家酒屋杉浦農園」の続報は、2021年12月3日(金)を予定。同日には、Discover Japan公式オンラインショップにて先行予約販売を開始!“地域”を守るための酒造りのその先を、ぜひ一緒に追体験してください。
風の森橘feat.農家酒屋杉浦農園
価格や発売日、デザインなどの詳細は、2021年12月3日(金)に公開予定!