「湯町窯×瀬戸内バル」ギフトセット
民藝のうつわで瀬戸内の恵みを。
いま「民藝」があらためて注目を集めています。2021年が民藝運動の父・柳宗悦没後60年という節目であることや、人々の関心が“豊かな暮らし”に向かっていることも理由のひとつ。
そんな流れを受けて、Discover Japan編集部が今月ご提案する贈り物は、英国の雰囲気をまとう民藝のうつわ「湯町窯(ゆまちがま)のエッグベーカー」と「瀬戸内バルのアヒージョ」を詰めた、秋冬を美味しく愉しむセットです。
陶器なのに直火で使える、
コロンと愛らしいエッグベーカー
島根県松江市で1922(大正11)年に開かれた窯元「湯町窯」でつくられる民藝のうつわ、エッグベーカー。美味しい目玉焼きを簡単につくれる優れものだ。またコロンとした愛らしいルックスに加え、温かい色使いにどこかヨーロッパの雰囲気を感じる人も多いだろう。それもそのはず、これはイギリス人陶芸家バーナード・リーチの指導を受けて誕生したうつわなのである。リーチは柳宗悦や河井寛次郎、濱田庄司らとともに、民藝運動を展開したことで知られる人物。もとは火鉢などをつくっていた湯町窯の先代も彼らに共鳴し、食器や花器などの制作をはじめた。エッグベーカーもその時期に産声を上げ、いまも当時そのままの姿で、つくられ続けている。
湯町窯のエッグベーカーがあれば、“半熟目玉焼き”がお手のもの。陶器でありながら直火使用が可能、さらにそのまま食卓へ運んでうつわとしても使える優秀さ。目玉焼きにとどまらず、煮込みや蒸し料理など、ひとつあれば可能性が広がる逸品だ。
瀬戸内の食材を贅沢に使った、
お酒によく合うタパス
愛媛県今治市、瀬戸内海の港町にある小さな工房「瀬戸内バル」。ここでは瀬戸内海で獲れた新鮮な食材を活かした、ひと皿分の小さな“酒のお供”がつくられる。
今回のギフトセットでは、瀬戸内海で捕れた新鮮な牡蠣をローリエなどのハーブとともに煮込んだ「牡蠣のアヒージョ」と、柔らかく煮込んだ鶏の砂肝と程よく歯ごたえの残るエリンギの相性が抜群な「砂肝とエリンギのアヒージョ」を詰め合わせ。エッグベーカーでちょっとひと手間かければ、寒い季節の晩酌をより豊かにしてくれる。
年末にかけて増えるホームパーティーにも大活躍するギフトセット。民藝のうつわで心も身体もほっこりと温まってみてはいかがだろうか。
秋冬を美味しく愉しむ民藝のうつわ&アヒージョセット
価格|5800円
内容|エッグベーカー 大、牡蠣のアヒージョ(65g)、砂肝とエリンギのアヒージョ(90g)
text: Discover Japan photo: Kazuya Hayashi
2021年12月号「ストーリーのある贈り物」