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多摩産材を活用した家具ブランド
《oxygen/オキシゲン》
多摩産のヒノキ材を使った、椅子「Arm Chair」

2021.10.28
多摩産材を活用した家具ブランド<br>《oxygen/オキシゲン》<br><small>多摩産のヒノキ材を使った、椅子「Arm Chair」</small>

東京都八王子市を拠点に活動するデザイナーが立ち上げた家具ブランド「oxygen/オキシゲン」。木を使ったモノ作りで地産地消の活動とともに多摩産材を活用した、椅子「Arm Chair」とは……?

oxygen
2019年立ち上げ。多摩産材を使ったプロダクトを手がける家具ブランド。ホームユースのほか、公共空間やオフィス空間の場で、東京産の木材でできた家具が積極的に使われることを目指し、意識したデザインを行っている。2020年 グッドデザイン賞 受賞。

多摩産材を使ったプロダクトで魅力を伝え、
森や林業の手助けをしたい。

林業が衰退していくなか、多摩地域では手付かずの森林をどう有効活用していくかを探り、民間とともに何かいいアイデアはないかと、色々な取り組みをしている。多摩産材を使用した魅力的な木工製品を開発するいう側面から、森や林業の手助けをしたいと考えたのがきっかけで、家具ブランド「oxygen/オキシゲン」を立ち上げた。

ブランド名の「oxygen」は、日本語で酸素の意味。自然界において酸素の30%は陸上の植物が作り出していると言われている。国内の木材を積極的に使用することで循環が生まれ、森林環境の保全につながるとともに、酸素が生まれる。それは、人が生きていく上で必要な営みのひとつ。

そして、「oxygen:酸素」を、空気感や余白といった言葉に置き換え、かたちに落し込むことを模索し、単にプロダクトのデザインに注視するだけではなく、置かれた場所で、プロダクトが生み出す空気感や、プロダクトによって生まれる、空間、時間、心の余白などをいかに表現するか考えている。

素材の特徴を活かした椅子
「Arm Chair」

広葉樹の家具は、極力パーツを減らし、スリムな構造が主流である。 しかし、Oxygenの家具に使用したヒノキは針葉樹であり、材としての強度が低い。 そこでパーツを厚くし直材と面材で構成し構造的に強度を高めることを意識した。同時に細部には大小のR加工を施し、断面形状を小さくすることで、軽やかなフォルムを実現させている。

木が組み合わされる場所やキワの部分など、ヒノキの温かみのある木肌の手触りを感じてもらうカーブやディテールはシリーズ共通で施している。また、ヒノキの色味や節の個性と、リノリウムやファブリックの異素材との組み合せでコントラストを付けた。素材の特徴を活かし、ディテールと構造を考えたシンプルなデザイン、 思わず触りたくなるような丁寧な仕事が美しい家具になっている。

ホームユースのほか、公共の場やオフィス空間の場で積極的に使われることを目指している。また2020年には、シリーズを通してグッドデザイン賞を受賞。

価格|13万5300円(税込)
サイズ|W543×D545×H770mm
素材|ヒノキ(多摩産)

Table
価格| 20万9000円(税込)
サイズ| W1600 × D825 × H720 mm
素材|ヒノキ(多摩産)、リノリウム

おしゃれな見た目で快適な「Arm Chair」で、自宅でのくつろぎの時間をより良いものにしてみてはいかが。

oxygen/オキシゲン
http://www.oxygen-furniture.com/

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