「ふふ 京都」
古都にひそやかに誕生した、
佳麗幽雅なる和のリゾート【後編】
京都の名刹“南禅寺”のほど近く、風情漂う美観エリアに誕生したスモールラグジュアリーリゾート「ふふ 京都」。ここでは京の旬を贅沢に使った日本料理に加え、お座敷遊びや座禅体験など、奥深い京都の魅力を学ぶことができる。
奥深い京都の魅力をひも解くホテル滞在
日本料理のルーツがある京都。料理人たちはいずれ劣らぬ技と鋭い感性を競い合い驚くようなひと皿をつくり出す。ここ、「ふふ 京都」の料理長・上西康文さんも技とセンスで独創性に挑戦している。京野菜を惜しげなく使う炭火焼料理は繊細でありダイナミックでもあり感動的だ。旬を食す贅沢な季節感は、日本料理ならではの洗練でもある。そこに料理人の技術が加わり、ふふの個性となっている。手元に用意される備長炭で食材を炙るびなど、私たちをワクワクさせてくれた。
特に印象的だったのは、色とりどりの福重膳とともに、朝食を飾った庵都汁である。京都の甘口の白味噌とふふ特製の出汁でアレンジされた味噌鍋だ。豚肉のほか、湯葉、豆腐、近江コンニャク、ゴボウ、レンコン、大根など京野菜たっぷりのバランスのいい朝の元気印。その美味しさに2杯目をお代わりし、贅沢な朝食を満喫した。
そして楽しみは普段はできない京都らしいアクティビティにもある。特に、「ふふ 京都」に滞在していればこその貴重な体験が「悟る〜臨済宗 別格 南禅寺管長ご指導による座禅体験〜」だ。静かな時を過ごす一期一会の座禅を通して、知己の探求と悟りを誘う、厳かな時間である。また「離れ 八重一重」ではプライベートヨガレッスンも催されるなど、さまざまな京都体験が愉しめる。
京野菜と炭火で魅せる日本料理
京遊びから座禅まで、京都を味わい尽くす
「南禅寺」管長ご指導による座禅体験
はじめての座禅体験者も優しく導いてくれる座禅体験。一期一会の座禅を通じ、日々の雑踏から逃れ、心洗われる時間。目は閉じず2mくらい先を見て、呼吸を整え、無心に。座禅、法話、茶会の後は鐘を突かせていただき帰路に。
離れでプライベートなお座敷遊び
バーとしてオリジナルカクテルなども楽しめる「離れ 八重一重」では、同時に古くから親しまれてきた香道(聞香)や茶道、華道など京文化も体験可能。とっておきはプライベートなお座敷遊び。芸舞妓による伝統の芸を楽しむことができる。
ふふ 京都
住所|京都府京都市左京区南禅寺草川町41
Tel|0570-0117-22
客室数|40室
料金|1泊2食6万8200円〜(税・サ込)
カード|AMEX、DINERS、Mastar、VI
SAなど
IN|15:00 OUT|11:00
夕食|日本料理(レストラン)、朝食:和食(部屋またはレストラン)
アクセス|車/JR京都駅から約18分電車/地下鉄東西線蹴上駅から徒歩約7分
施設|レストラン、離れ
text: Kyoko Sekine photo: Mariko Taya
2021年10月号「秘密の京都?日本の新定番?」