《KIMOTO GLASS TOKYO／木本硝子》
江戸切子と江戸硝子の伝統を守り、伝統を進化させる。
創業90年を迎える東京・浅草の老舗ガラス問屋「木本硝子」。江戸切子職人やデザイナー、クリエイターなどとタッグを組み、多彩なガラス製品を創造してきた、同店のオリジナルブランド「KIMOTO GLASS TOKYO」とは？
日本の伝統技術を
現代へ、そして世界へ。
1931（昭和6）年、東京・浅草の地で創業したガラス食器問屋「木本硝子」は、現代のライフスタイルに合うスタイリッシュなデザインのガラス製品を世に送り出してきた。
時代のニーズに合ったガラス商品をプロデュースし、世界初の黒色の江戸切子や、有名ラグジュアリーブランドのデザイナーとのコラボ商品なども話題となった。木本硝子の製品は、日本酒だけで130種類ものグラスがあり、料理とお酒を“ペアリングする”と言うのになぞらえて、料理・お酒・グラスを“トリプリングする”と独自の発想で多くの製品を展開してきた。現在、海外12カ国にも輸出し、海外の食卓もそのモダンな美しさで彩っている。
木本硝子のパートナーである田島硝子の工場をのぞくと、工房の中央には巨大な釜があり、そこからガラス生地を巻き取って、うつわの形状を作成している。ガラス用具の西洋箸で生地の先をつまんで引き延ばすと、別の職人が竿に巻き上げたガラス生地をつま先につけ、台部分を作っていく。竿の先に色ガラスの粒を付着させてから熔けたガラスを巻き取り、用具を使って枠型に沿って容器に延ばしていく職人もいる。厚みや形、大きさをイメージし、空間創造能力を駆使しながら職人が製品をひとつひとつ形にしていく光景は圧巻だ。
江戸切子の伝統をただ守るだけではなく、伝統を踏まえながら、現代の生活様式に合った新しい価値観を付加し、挑戦を続けているそうだ。熟練の業とみずみずしい感性、絶えることない挑戦心を併せ持つ職人魂で、新しい世界観の江戸切子を創造し、お米の形状をモチーフとした「mai」や、漆黒のグラスにモダンなカットを施した「KUROCO」などが誕生してきた。
そんな職人技とデザインが共演する、木本硝子の製品を紹介しよう。
《江戸切子》
漆黒の黒に被せた現代の江戸切子グラス
「KUROCO／クロコ」
直線をモチーフにした模様が伝統工芸・江戸切子と思えない斬新でモダンなイメージを作り出した。第五回東京の伝統的工芸品チャレンジ大賞受賞。
リング
ひとつひとつのリングは木の年輪を表現。等間隔で並ぶリングは毎年静かに、しかし確実に成長してゆく生命の象徴。
タイプ｜ミニオールド,オールド,タンブラー,ショットグラス,ぐいのみ
価格｜1万9800円／2万2000円／2万2000円／1万6500円／1万8700円
ストライプ
木は年輪の目を直角に切り出すとその表面はまっすぐな柾目柾目をイメージし、等間隔なストライプとしてデザイン。
タイプ｜ミニオールド,オールド,タンブラー,ショットグラス,ぐいのみ
価格｜2万2000円／2万7500円／2万7500円／1万9800円／2万900円
玉市松
植物の細胞を拡大するとそこには市松模様のように規則的に並んだ不思議な世界を見ることができる。その細胞のひとつひとつには球状の核があり、それはまさに市松模様の中にある磨き玉のよう。
タイプ｜ミニオールド,オールド,タンブラー,ショットグラス,ぐいのみ
価格｜3万3000円／3万8500円／3万8500円／2万7500円／3万800円
※すべて税込
《江戸硝子》
丸くて可愛らしい、日本の伝統工芸の泡グラス
「IMMERSION／イメルション」
伝統的な日本酒製法に瓶内二次発酵など高度な技術を駆使したスパークリング日本酒「awa酒（あわさけ）」を醸す蔵元によって発足された「一般社団法人awa酒協会」とKIMOTO GLASS TOKYOのコラボレーションによって誕生したグラス。
スパークリングのお酒は細長いシャンパングラスなどに注がれることが多い中、このグラスは丸くて可愛らしい独自のフォルムが特徴的。フランスの著名なトップソムリエ、フィリップ・ジャメス氏が監修。ひとつひとつ手作りで仕上げる日本の伝統工芸品。
価格｜7150円（税込）
サイズ｜φ65*212mm／530ml
そのほかにも
アップサイクルの視点から生まれた
「funew／フニュ」も人気！
リサイクルに困難が付きまとう輸入ワインのボトル。建築素材としてアスファルトに混入させたり、産業廃棄物として処分するしかなかった使用済みワインボトルを活用したプロダクト。主にテーブルウェアを中心に展開しているが、生活用品や雑貨の分野にも活用が広げている。
タイプ｜トレー
サイズ｜S,M,L,LL
価格｜S 2750円／M 3300円／L 3850円／LL 8800円 ※すべて税込
カラー｜グリーン,クリア
日本酒専用グラスを世界に発信する「木本硝子」のグラスを片手に、自宅でお酒を楽しんだり、またお祝いの贈り物にいかが。
