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「石巻工房」の持って帰りたい“石巻デザイン”
東北・宮城の“建築 の聖地”をめぐる旅へ

2021.4.12
「石巻工房」の持って帰りたい“石巻デザイン”<br><small>東北・宮城の“建築  の聖地”をめぐる旅へ</small>
三角屋根の内部は、片側が大きな吹き抜け空間。1階には石巻工房の家具が並ぶショールームを兼ねたカフェスペースのほか、ショップやワークスペースなどが入っている

復興を支援するために生まれた工房は、DIY×デザインの発信源に。世界中で人気のユニークな家具を深く体験できるスペースが誕生しました。

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AA STOOL
レッドシダーのデッキ材だけでできたシンプルな「AA スツール」は、石巻工房の代表的な製品。スツール同士を前後に重ねて横にスタッキングしても、ばらして別々に使うこともできる
価格|3万4000円(掲載時点)サイズ|H560×W320×D420 (1脚は330)㎜

石巻と女川を結ぶ道沿いに建つ、シンプルな切妻屋根の建物。2020年秋にオープンした「石巻ホームベース」は、建築家の芦沢啓治さんがデザインしてできた、石巻の新たな建築スポットだ。ガラス引き戸から入って開けるのは、吹き抜けの大きな空間。ソーシャルファームを理念に石巻でホップや野菜を育てるイシノマキ・ファームによる「I-HOP CAFE」で注文したコーヒーやビールは、ゆったりと配されたさまざまな種類の木の家具に座って楽しむことができる。これらの家具は実はすべて、震災後に芦沢さんが中心となり立ち上げた「石巻工房」によるもの。家具は一般販売もしており、座り心地やサイズ感、デザインの違いや素材の魅力を確かめられるショールームを兼ねている、というわけだ。自力で復旧するために誕生した石巻工房は、いまや世界に名が知られるユニークな「DIY家具メーカー」へと発展。世界中の人が注目し、集う建築スポットとなっている。

105° LOUNGE CHAIR

photo: Masaki Ogawa

デンマークのスタジオ、ノーム・アーキテクツがデザインしたラウンジチェア。コンパクトでいながら安定した佇まい。

価格|21万2300円(掲載時点)
サイズ|H740(座面450)×W676×D790㎜

RIN DESK

photo: Masaki Ogawa

英国で活躍するダニエル・スコフィールドがデザインした、コンパクトなデスク。壁に寄りかけるようにして使用する。

価格|6万6000円(掲載時点)
サイズ|H845(天板高さ720)×W900×D370㎜

石巻工房ショールーム/I-HOP CAFE
住所|宮城県石巻市渡波栄田91
Tel|0225-25-6185
営業時間|11:00〜17:00
定休日|火曜
 

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text: Jun Kato photo: Teruaki Tsukui illustlation: Takashi Kawakami
Discover Japan 2021年4月号「テーマでめぐるニッポン」


《東北・宮城の“建築の聖地“をめぐる旅》
1|復興応援!いま東北が面白い。
2|世界的建築家・坂 茂が手掛けた女川のシンボル
3|石巻のカフェ「IRORI石巻」でも建築が楽しめます
4|「石巻工房」の持って帰りたい“石巻デザイン”
5|宿泊もどっぷり建築!「石巻ホームベース」
6|「フィッシャーマン・ジャパン」の帰っても取り寄せたい東北の美味

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