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GK京都デザイン・京都信用金庫の初の地域密着型コラボレーション施設「QUESTION」

2021.1.3
GK京都デザイン・京都信用金庫の初の地域密着型コラボレーション施設「QUESTION」
QUESTION内観(撮影:GK京都・GK設計)

株式会社GK京都は、2020年11月2日に京都市中心部、河原町御池通り交差点にグランドオープンした京都信用金庫による新拠点である「QUESTION(クエスチョン)」において、構想段階より参画し、同ビル全体の空間デザインした。

株式会社GK京都
デザインマネジメントを強みとする総合デザイン会社。プロダクトからコミュニケーション、景観、空間にいたるまで幅広い事業を展開。京都ならではの顔のみえる人間関係を重視、「面白い何か」をお客様に提案。1972年創業、2022年に50周年を迎える。

QUESTION内観(撮影:GK京都・GK設計)
QUESTION内観(撮影:GK京都・GK設計)

「QUESTION」は、コワーキングスペースと金融施設(京都信用金庫河原町支店)を備えた、地上8階~地下1階の大きな窓が象徴的な、開放感あふれる多目的コラボレーション施設。みんなの「?」が集まる場所として、世代を超え、学生、起業家、住民などさまざまな人が集い、地域の社会課題の解決につなげる場となることを目指している。

GK京都は、多くの企業のコラボレーションにより完成した同施設について、構想段階の2015年より参画。空間デザインに関するコンセプト、施設内外の総合的な意匠計画、インテリアデザイン、照明計画、ビル内の随所にみられる各種サインなどのデザインと意匠監修を担当した。

QUESTIONが位置する「場」

QEUSTIONは、河原町御池通りの交差点にある。ガラス張りの同ビルの3、4階には、外に向かって大階段(コミュニティステップス)を配置されている。これは、内外の活動が外を歩く人からも、中で活動する人からも見通すことができる、地域とのつながりを意識した空間とデザイン。とりわけ、夜になると、人と人が集う「場」の姿がくっきりと浮かび上がり、街の景観と見事に調和している。

また、このコミュニティステップスは、京都三大祭りである祇園祭(例年7月開催。2020年は中止)で、山鉾巡行の最大の見どころとなる「辻回し」を真正面に見下ろせ、現代における最高の桟敷席となっている。

GK京都の取り組みと今後

QUESTION外観(撮影:GK京都・GK設計)

GK京都は、御池通の街路景観整備の一大開発プロジェクトである「御池通シンボルロード」(平成9~15年)にも参画。開発コンセプト「京都らしさ」を具体化するためのキーワード「みち・にわ・ぶたい」に沿い、全体の設計デザインをした。

たとえば、歩行者用の通り名のサイン柱「辻標(つじしるべ)」は、4か国語で表記された通りの名前、ネームの由来を記載、「人にやさしい通り」をデザインで具現化した。通りの歴史に思いをはせ、そのデザインを見るために足を止める往来の人もいる。

QUESTIONは、「御池通シンボルロード」の重要な辻(交差点)に位置しており、構想段階においてこれらを見据えながらデザインした。QUESTIONでも、「人」が主体であることが、コミュニティステップスをはじめ、ビルのデザインの随所よりうかがい知ることができる。GK京都は、京都発のデザインファームとして、地元京都においても、自治体・企業のさまざまな地域に根差した活動にデザインの力で活動、一層貢献していく。

〈インテリアデザイン〉
○B1 地下駐輪場、2F / 3F コワーキングスペース、4Fコミュニティステップス、5Fスチューデンツラボ 、7Fクリエイティブコモンズ、RFスカイテラス、共用部分、エントランス:GK京都+GK設計
○1Fカフェ&バー、8Fコミュニティキッチン:尾形良樹+SALT
○1F / B1 CARD BANK、6F 京都信用金庫河原町支店:株式会社クマヒラ
○壁面アート原画:色彩銅版画家 Candy Circus舟田潤子

〈VI・サインデザイン〉
○VI 計画:GK京都+GK設計
○サイン計画:GK京都+GK設計

株式会社GK京都
https://www.gk-kyoto.com/


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