気分を明るくする個性的な小物

不要不出の外出自粛要請を受けて、何かと物欲が高まる今日この頃。2020年6月の《Discover Japan Lab.》は、身につけることで気分を上げてくれるような、個性的なファッション小物が目白押し。贈り物にも最適なアイテムと価格帯です。

 

播州織の産地から生まれた、カラフルな布小物
tamaki niime

「播州織」の名で、古くから先染め綿織物の産地として知られる兵庫県西脇市。その播州織に魅せられたファッションデザイナー・玉木新雌さんが西脇市に移り住み、拠点を構え、自らの名を冠にして手掛けるブランドが「tamaki niime」だ。

玉木さん自らが、西脇に残る1965年製のヴィンテージ織機を自ら操作し生まれる作品たちは、スローな織機で生産量は限られるが、豊かな表情が魅力。特にショールは、現代のハイテク織機では出せない、ふんわりとした立体感が特徴で人気だ。さらに、自由に結べる長いひもと、顔を広範囲にカバーできるデザインのマスクも登場。豊富なカラーバリエーションで、気分も上がる。

roots shawl MIDDLE

タマスク

 

変幻自在！ 錫素材のアートなアクセサリー
NAGAE +

幾何学的なデザインが目を引くアクセサリーは、錫素材がもつ柔らかい特性を生かし、長方形のプレートを自分の好みで自由に曲げながら形状をアレンジできる。オーダーメイドのように手にフィットし、また気分や服装に合わせて、かたちをアレンジできる優れ物。金属でありながら無機質過ぎず、温かみのある不思議な表情が魅力だ。

これらを手掛ける「NAGAE＋（ナガエプリュス）」は、金属加工技術で名高い富山県高岡市で約60年前に創業した「ナガエ」が母体となり、2015年に立ち上げられたブランド。伝統的な技術に、現代的なデザイン性を融合する発想で、新感覚のアイテムを次々と生み出している。

TIN BREATH 40㎜

TIN BREATH 10㎜

Ring

 

“漆を身につける”という新体験
坂本これくしょん

ころんと丸いフォルムのリングは、手にすると驚くほど軽い。素材は木材（朴）で、印象的な色彩は漆によるもの。もちろん、直接皮膚に触れることを考慮してコーティングが施されているため、心配はご無用。

「坂本これくしょん」は、日本有数の漆の産地、福島県会津若松市で1900（明治33）年に創業した漆加工業の「坂本乙造商店」が手掛けるブランド。漆を使ったファッション・アイテムを創造し、このリングは指を包み込むようなようなやさしさがある。宝石とは違う上品さが魅力だ。縄文時代から漆のアクセサリーを身につけた、日本人のアイデンティティを感じる逸品ともいえる。

リング“美月”

※掲載商品は渋谷PARCOのDiscover Japan Lab.にて取扱予定。表示はすべて税込です。

ECはじめます！
商品の一部が、ネット販売で購入できるようになります。情報は「Discover Japan」のウェブ・SNSで告知予定。ご期待ください！

文＝編集部　写真＝林 和也

2020年6月号 特集「おうち時間。」