ART

双雲さん愛用の書道道具。
武田双雲・書道の現場

2020.1.30
双雲さん愛用の書道道具。<br>武田双雲・書道の現場
太さや長さ、素材もさまざまな筆。オーダーメイドをはじめ、江戸筆職人・亀井正文さんの筆を愛用している

筆、紙、墨など、書に欠かせない道具の数々。《武田双雲・書道の現場》第2回は、日頃双雲さんが使っている道具の中から、思い入れのあるもの、代表的なものを紹介してもらった。


三重の伝統工芸品である鈴鹿墨の職人・伊藤亀堂さんとともに開発した双雲墨。独特の滲みを生み出す

「弘法 筆を選ばず」。真に才能ある名人は、どんな道具でも使いこなし、立派に仕事を成し遂げる。このことわざは、双雲さんのためにあるといえるかもしれない。

和紙
紙によって墨ののり方は変わる。福井の老舗和紙問屋・杉原商店の杉原吉直さんが取り扱う越前和紙を愛用

「もちろん愛着のある道具はあるけれど、筆、紙を含め、こう使い分けようといった基準はありません。本当に気まぐれ。その場にあるもの、ふと手に取ったものを使って書く。書の道具に限らず、僕の人生は探さない人生。

何事も一期一会。そのとき出会った人や物に感謝し、大切にする。というより、ここぞというタイミングでこれという人や物に出会う運が強い。僕に天才性があるとしたら、この運の強さでしょうね。とにかく僕の周りは幸せの青い鳥だらけなんです(笑)」。

文鎮
熊本の伝統工芸品である肥後象嵌の文鎮。母であり、書の師である武田双葉さんから贈られたもの

 


硯そのもの、そして墨をする音と感触を楽しむ。写真は熊本の硯職人・中村広和さんによる長崎・対馬の石の硯

文=成田美友 写真=近藤 篤

2020年1月号 特集「いま世の中を元気にするのは、この男しかいない。」

《武田双雲・書道の現場》
1|書をしたためる様子を定点観測
2|双雲さん愛用の書道道具
3|書道教室「ふたばの森」

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