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アドベンチャーツーリズムの
未来をつくる“持続可能な観光地域づくり”に必要な6つのコト

2026.9.2
アドベンチャーツーリズムの<br>未来をつくる“持続可能な観光地域づくり”に必要な6つのコト

「量」ではなく「質」を重視するアドベンチャーツーリズム(AT)で地域の魅力を守り、伝えることが未来を支える力になる。日本ならではのATが地域の価値を高める仕組みについて考える。

日本アドベンチャーツーリズム協議会 事務局長
大澤幸博(おおさわ ゆきひろ)
観光関連団体や教育研究機関、観光業界企業とともに、日本におけるアドベンチャーツーリズムの認知向上と普及、人材育成などに努めている。

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好循環な仕組みが
持続可能な未来をもたらす

観光の「量」ではなく「質」を重視することがポイント。これにより地域社会と環境の持続可能性を高め、経済的な利益も最大化する

アドベンチャーツーリズム(AT)の本質は地域の価値を高めること。地域固有の資源を守りながら、観光を通して適切に利用する=「守るために大切に使う」という考えが重要。その好循環が住民の誇りを育み、地域に持続可能な未来をもたらす。

①地域住民と旅行者の交流

旅行者が地域の日常や精神性に深く触れる一方で、住民も外からの視点によって自らの地域の価値を再認識する。この双方向の交流が住民の地域に対する誇り(シビックプライド)を醸成するとともに、旅行者を温かく迎え入れる持続的な意欲へとつながっていく。

②ローカルへの還元

ボランティアによる活動には限界があるため、地域への経済的な還元も不可欠。事業者の利益としてだけでなく、資源の保全活動に投資される仕組みをつくることで、資源保護と地域経済が共生するサイクルが出来上がる。

③自然への価値観のアップデート

「自然は無料」という旧来の認識をあらため、いかに高付加価値なコンテンツとして再定義するかがポイント。大切に守られてきた稀少な資源に価値を見出し、その対価を適切に支払う文化を定着させることが、結果として地域の価値を高めることにもなる。

④ツアーガイドの育成

高度な知識とスキルを有するガイドを育成し、地域の物語や価値を正しく伝えること、そしてガイドの社会的地位や待遇を向上させることが大切。これにより観光の質を高めるのはもちろん、雇用機会の創出やコミュニティの維持など地域の持続可能性も高める。

⑤地域一体となった受け入れ態勢

長期滞在や満足度の向上は、エリア全体で旅行者の滞在を支える仕組みから生まれる。そのためには、個々の事業者による「点」の活動から、観光地域づくり法人(DMO)や地域特化型旅行会社(DMC)を中心とする「面」での受け入れ態勢が欠かせない。

⑥省庁・自治体の連携

観光資源の保護と地域経済の活性化の両立には、環境省や文化庁、観光庁といった省庁や自治体、DMOなどが足並みを揃え、地域を支援する体制を整えることが重要。自然や文化財、インフラなど、それぞれを管理する縦割り行政の壁を越えた連携が求められる。

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アドベンチャーツーリズムってなんですか?
01|アドベンチャーツーリズムとは?
02|日本の「自然×文化」が生み出す大きな可能性
03|いま、観光庁がATを推進する理由
04|2026年5つの注目キーワード
05|“持続可能な観光地域づくり”に必要な6つのコト

text: Miyu Narita
2026年8月号「海へ 山へ」

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