《長崎マリオットホテル》
歴史ある港町・長崎らしい
“客船”をモチーフとした絶景ホテル|前編
穏やかな長崎湾に船が行き交う港町に開業したばかりの「長崎マリオットホテル」。JR長崎駅に隣接する都市型ホテルでありながら、抜群の眺望も楽しめるという贅沢なホテルの魅力に迫る。
素晴らしい景色と長崎のおもてなし
2024年1月、中国やオランダなど海外との交易で栄えた異国情緒あふれる長崎に、「長崎マリオットホテル」が誕生した。2022年の西九州新幹線開業に伴い、100年に一度といわれる再開発に沸くJR長崎駅周辺。新しい風が吹く長崎に到着すると、九州初上陸となるマリオットホテルへの期待に胸が高鳴る。
長崎駅かもめ口よりすぐの場所に、ホテルの正面玄関が位置しており、エレベーターで7階のレセプションに上がると、船の白い帆に包まれるようなラグジュアリーな空間が、喧騒を一瞬で忘れさせ、非日常へ誘ってくれる。
「長崎マリオットホテル」は眺望が主役のホテルだ。大きな窓から目に飛び込んでくる、長崎のダイナミックな海・山・街並みに思わず息をのんでしまうはず。船が行き交う長崎港や稲佐山、女神大橋を望み、すり鉢状に広がる山々に抱かれ、傾斜地に洋風建築、旧跡、民家が建ち並ぶ、長崎ならではの眺望がホテル最大の魅力。海に向かって開かれた瀟洒なレストランやバーラウンジ、そして全客室など、ホテルの至るところから楽しめる絶景は圧巻の美しさだ。
客室は36㎡以上のゆったりとした広さを確保し、全207室を用意。都市型ホテルでありながら、7割はバルコニー付きというから驚きだ。長崎の絶景を堪能する、感動的なステイを約束してくれる。
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稲佐山、長崎港、女神大橋……
世界有数の美しい夜景を独り占め!
「長崎マリオットホテル」がその真価を発揮するのは“夜”だ。夕暮れとともに少しずつ街に明かりが灯りはじめると、上海やモナコに並ぶ、世界新三大夜景のひとつであるドラマティックな夜景が窓一面に広がる。客室から景色を独り占めするという贅沢に、うっとりと浸りたい。
世界トップクラスのプレミアムホテルブランドで、国内9番目となる「長崎マリオットホテル」は、長崎の風土と融合させた “グローカル(グローバル×ローカル)”がコンセプト。たとえば、長崎凧のモチーフを組み合わせたメタルアートや、ガラスビーズで長崎の雨を表したオブジェなど、長崎から着想を得たアートワークが館内に多数点在する。そして波佐見焼や吹きガラスなどの工芸品、南蛮文化を伝える骨董品などもちりばめられている。
また“グローカル”は料理でも表現される。総料理長であり佐賀出身のシェフ・榮岩雅幸さんは、フランスで腕を磨き、「ザ・ペニンシュラ東京」の料理長を務めた華々しい経歴の持ち主だ。榮岩さんはこう語る。「長崎はなんといっても250種もの魚種が揚がる鮮魚が自慢です。アラカブやホウボウなどの岩場にすむ個性的な味わいの魚も多く、料理人として腕が鳴ります。大村湾や芦ノ浦では多彩な洋野菜もつくられているので、情熱をもった生産者の皆さんと一緒に、長崎らしい料理をつくり上げていきたいですね」
そして特筆すべきはアフタヌーンティーだ。出島をモチーフにした扇形のクッキーに、シャンティクリームを絞って香り高い彼杵茶パウダーを振りかけたクッキーサンドなど、長崎のストーリーを詰め込んだ榮岩さん渾身のアフタヌーンティーは、ホテルステイのお目当てにしたくなるほどクオリティが高い。ほかにも榮岩さんの指揮の下、オールデイダイニングや鉄板焼、地物を握る江戸前鮨で、長崎や九州という土地の豊かさを感じられるだろう。
またバーの存在も忘れてはならない。夜空をイメージした青く輝くシグネチャーカクテル「アズライト」や、五島のジンを使った「長崎マーシイ」などのカクテルをオーダーして、深まる夜とともに酔いしれたい。
ハイクラスのステイをかなえるエグゼクティブやスイートなど5カテゴリー、13タイプの多彩な客室がある「長崎マリオットホテル」。富裕層はもちろんのこと、「すべてのゲストに長崎らしい眺望を体感してほしい」と、スタンダードタイプの客室が2名1室利用で2万9100円からステイできる利用しやすさもうれしい。
長崎の歴史や文化を美しい絶景とともに味わう、いつまでも記憶に留めておきたくなる優雅なステイが待っている。
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堪能できる3つのレストラン
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text: Nozomi Kage photo: Sadaho Naito