PRODUCT

《土本製陶所 個展》
日常をアンティークに飾るうつわ、渋谷パルコに集結!

2023.9.15
《土本製陶所 個展》<br>日常をアンティークに飾るうつわ、渋谷パルコに集結!

優美な空気が漂う土本製陶所のうつわ。渋谷パルコのDiscover Japan Lab.(ディスカバージャパンラボ)では、2023年9月16日(土)〜10月1日(日)にかけて「土本製陶所 個展」を開催。いつもの景色にお気に入りのうつわを取り入れ、アクセントを加えてみては?

公式オンラインショップでは9月20日(水)20時より順次取り扱い開始します。

土本製陶所
山田哲史(やまだ あきひと)さん・麻友美(まゆみ)さん

1964年、土鍋などで知られる「萬古焼(ばんこやき)」の窯元として、三重県四日市市に創業。現在は山田哲史さん・麻友美さん夫妻が伝統の技法や陶土、釉薬を受け継ぎ、現代の暮らしに合ううつわを制作している。

夫婦の感性を反映した、
ニュアンスある色とかたち

果物を飾るだけでスペシャルな雰囲気に。コンポティエは、空間に立体的な変化も演出してくれる

作家になるきっかけは人それぞれだが、土本製陶所の山田哲史さん、麻友美さん夫妻の場合も興味深い。二十数年前、愛知県名古屋市内の百貨店に同期入社した二人は、まもなくして結婚。ともに長く業務に従事していたが、2代続く窯元に生まれた麻友美さんは20年前に退職し、祖父や父と同じ製陶業の道を選んだ。休日に麻友美さんの手伝いをするようになった哲史さん。徐々にものづくりの魅力にハマりはじめ、自身もまた、陶芸作家へと転身した。

「人生は一回。このままサラリーマンで終わっていいのかと自問し、迷いながらも、ものづくりの世界に飛び込みました」と哲史さん。

こうして7年前、土本製陶所の看板を背負うことにした二人だったが、作陶に関するノウハウはゼロに近かった。そこで、当時まだ現役だった父から基本を教えてもらいつつ、二人で試行錯誤しながら、技法をマスターしていった。

「当初は父や祖父の作風をそのまま踏襲し、いわゆる昔ながらの和食器をつくっていたのですが、現代の食卓には合わない気がして。自分たちが本当に使いたくなるものをつくることに、意識を変えたのです」と麻友美さんは語る。

フランス好きの二人が選んだのは、アンティーク風のうつわ。フリルやポンポンなどの装飾、立体的なかたちが華やかで、食卓に並べると周囲がぱっと明るくなる。

「真っ白ではなく、柔らかな白を用いているため、空間に置いても目立ち過ぎることはありません。毎日手に取りたくなるような、ちょうどいいサイズ感も意識しています」と哲史さん。

心ときめくうつわの数々。料理を盛りつけたり、花を生けたり。そんな、ちょっとした幸せの積み重ねが、使い手の豊かな暮らしをかたちづくるのだろう。

読了ライン

右は代表作のひとつ・ピシェ。花器にしたり、オブジェとして飾って愛でたり、楽しみ方はさまざまだ。左のコンポティエには、スイーツや果物がよく合う
スイーツを味わうときは、見た目も大切。丸い花弁が特徴のポンポンシリーズに盛りつければ、かわいらしさがいっそう際立つ
厚みとつやを出す「うのふ釉」を混ぜ合わせた釉薬を使用。真っ白ではない、グレーがかった白色に仕上がるため、不自然に浮くことなく和食にもしっくり馴染む。日本の食卓を考慮した、やや小ぶりのサイズ感もうれしい
「焼く前に、素の状態の作品を眺めるのが好きなんです」と麻友美さん。作業は分業制。ピシェの制作や細かな仕上げは麻友美さん。大皿やサボンプレートの凹凸などの装飾をかたちづくる作業は哲史さんが行う

《土本製陶所 個展》
作品ラインアップ

アナベル
東京のカフェで、夫婦でケーキを食べている最中に思いついた作品。ラウンド皿とオーバル皿の中間に近い絶妙の形状で、使いやすさ抜群。ケーキ皿やワンプレート皿として重宝する。
価格|6600円 サイズ|W235×D205×H35㎜ 重量|530g

ライオン
哲史さんの「純粋に、ギザギザの作品をつくりたかった」との想いから誕生した作品。インパクトのあるデザインが、食卓にリズムを与えてくれる。彩りのあるサラダを盛りつけて。
価格|7700円 サイズ|φ250×H25㎜ 重量|565g

ガーベラ
立体的で存在感のある佇まいが、アンティークの洋食器の雰囲気を存分に醸し出す。トマトやイチゴなどのかわいらしい食材と好相性。花器として草花をそっと生けても絵になる逸品。
価格|4950円 サイズ|W210×D125×H50㎜ 重量|340g

レリーフプレートSS
定番のラウンド皿をそのまま小さくした作品。レリーフを贅沢にあしらっているものの、マットな黒色のため、シックな印象。食卓を引き締めたいときに便利なひと皿。小物置きとしても。
価格|2750円 サイズ|φ135×H25㎜ 重量|185g

ユーストマコンポティエ
「ユーストマ」とは「トルコギキョウ」のこと。可憐で華やかな花のごとく、愛らしい佇まい。食卓に高さでリズムをもたせたいときに。果物やスイーツのほか、使い方はアイデア次第。
価格|6600円 サイズ|φ150×H100㎜ 重量|360g

ピシェ
土本製陶所屈指の人気を誇る、大ぶりのピッチャー。注ぎ口部分のシャープな切り込みと、本体のふっくらとしたシルエットのメリハリが大胆で、オブジェとしても十分楽しめる名品。
価格|1万9800円 サイズ|φ145×H210㎜(取っ手75㎜) 重量|1790g

 

公式オンラインショップ
 

土本製陶所 個展
会期|2023年9月16日(土)〜10月1日(日) 
会場|Discover Japan Lab. 
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380 
営業時間|11:00〜21:00 
定休日|不定休
※最新情報は公式Instagram(@discoverjapan_lab)などで随時紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
※掲載商品は一部であり、店頭にはさまざまなうつわが並びます。

text: Misa Hasebe photo: Shimpei Fukazawa
2023年10月号「私を癒す15の旅。/九州」

東京のオススメ記事

関連するテーマの人気記事