鶏塩ラーメン専門店《鶏そば223》
京都で朝ごはん|麺編
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訪れるたびに旅人たちを魅了する街・京都。料亭のエッセンスが詰まった和食から麺やカレー、スイーツまで、いまどんな朝ごはんを京都で楽しみたいですか? 今回はラーメンをご紹介。
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ミラノの朝陽 1000円
店主のシグネチャーディッシュといえばコレ。澄んだスープの99%は、地鶏や鶏の脚などから取った鶏出汁でつくられている。麺は京都の「麺屋棣鄂(ていがく)」の縮れ麺を使用
フレンチのコックと見まがうユニフォームに身を包みラーメンづくりに励む堤啓太さんは、塩ラーメンで日本一を目指す勇者。下鴨にある京都府立植物園の近くの居抜き物件を爽やかにリメイクし、2020年8月にオープンした店には週6のペースで食べに来る常連客の姿もある。
日本一を目指す本気度は、有名なラーメン店で11年の経験がありながら、さらに自分の味を追求するためあえてフレンチでも勉強した行動からも伝わってくる。そこで得た最大のスキルは、スープの肝となる塩ダレづくり。「試行錯誤してもなかなか答えが出なかった課題が解決した」と堤さんは話す。「ミラノの朝陽」や「フィレンツェの夕日」といったイタリアンなネーミングは、インパクトを狙った面も。10時半までは、ラーメンの料金に100円追加するだけで好きなサイドメニューを注文できるサービスを実施中。
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コク旨と銘打った白濁スープ。ラーメンで使う鶏ハムは、すべてムネ肉を低温調理で仕上げた塩味系。黒コショウ入りバターをのせると美味しさが増す
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下味をつけた麺に野菜などのフリーズドライや、やさしい食感の姫みつばをからめて味わう混ぜそば。スープを飲まない最近の学生にヒントを得て考案
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鶏そば223
住所|京都府京都市左京区下鴨西半木町70-2
Tel|非公開
営業時間|9:00〜15:00
定休日|月曜
-おしながき-
◎ミラノの朝陽 1000円
◎フィレンツェの夕日 1000円
◎ジローラモの初恋 950円
-サイドメニュー-
◎鶏丼 400円
◎鶏ハム丼 500円
※鶏丼と鶏ハム丼は、ラーメンと一緒に注文すると半額
◎〆ご飯 250円
など
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text: Mayumi Furuichi photo: Takuya Ohshima
Discover Japan 2023年5月号「ニッポンの朝食」