Discover Japan 2023年1月号
「酒と肴のほろ酔い旅へ」
「美味い酒と肴」を真に楽しみたいなら、旅に出るのが一番。
日本酒、焼酎、日本ワイン、クラフトビール、クラフトジンやラム、ウイスキー、さらにはこれまでなかった新しい酒類まで登場し、日本の酒文化は全国各地で多種多様な進化をみせています。
その場所の風土が生み出した酒や旬の美味を、景色や香りも含めて、土地と文化を五感で満喫し、そこに暮らす人々の笑顔を見ながらゆるりと愉しむ…これぞ、旅の醍醐味です。
本特集では、そんな日々の疲れた心も身体も、ほっとほぐして温めてくれる、「酒と肴のほろ酔い旅」をご提案します。
日本酒好きで知られるEXILE 橘ケンチさんと、GENERATIONS from EXILE TRIBE 中務裕太さんが岩手の若き新星「赤武酒造」を訪問する企画も!
ワイン、クラフトビール、日本酒…
造り手の顔が見える宿へ
お酒好きにとって、そのお酒が造られた場所を訪ねて、美味しい食事とともに飲み、さらにそのまま滞在できるのは夢の旅コース。そんな夢を叶えてくれるワインや日本酒の造り手が営む宿、連携している宿を集めました。
造りたての酒を、造り手の想いを間近に感じられる滞在をぜひ!
山梨県・甲州市「STAY366」/山梨県・北斗市「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」/島根県・出雲市「RITA 出雲平田」/長野県・佐久市「KURABITO STAY」/佐賀県・鹿島市「御宿 富久千代」/静岡県・伊豆市「キャンプ・ベアード」/静岡県・静岡市「The Villa & Barrel Lounge」/北海道・富良野市「ホテル&コンドミニアム 一花(HITOHANA)」/新潟県・新潟市「WineryStay TRAVIGNE」
作家・柏井 壽さんが訪ねる
琵琶湖の恵みと日本酒に酔いしれる旅
日本一の大きさを誇る琵琶湖。まるで海のように広大ですが、海とは違う静かな表情をみせます。古代湖ならではの独自の生態系を持ち、日本海と都をつなぐ交通の要衝として栄えてきました。そんな琵琶湖の風土を映した酒と美味を、作家の柏井 壽さんに訪ねていただいきました。
480年余りの歴史がある「冨田酒造」の「七本鎗」と鮒ずしの名店として知られる「湖里庵」、土壌シリーズの日本酒に注目の松瀬酒造「松の司」と滋賀料理を提案する「ひさご鮨」、同じ風土で育まれた酒と食が織りなす、琵琶湖の知られざる魅力を知る旅は必見です。
冨田酒造「七本槍」×湖里庵/松瀬酒造「松の司」×ひさご鮨/十割蕎麦Sobami/道の駅 湖北みずどりステーション
江戸を呑む!
美味しく酒と肴を愉しむのはもちろん、酒好きならば、粋な飲み方も知っておきたいものです。
まるで池波正太郎の『鬼平犯科帳』や『剣客商売』の世界観を彷彿とさせる江戸っ子の粋を伝える名居酒屋を、タベアルキスト・マッキー牧元さんと江戸料理研究家・うすいはなこさんが訪問。粋な飲み方、江戸料理について語っていただきました。
これを読めば、粋な飲み方ができる人を目指したくなります!
シンスケ(湯島)/どぜう ひら井(本所吾妻橋)/はち巻岡田(銀座)/神田まつや(神田)/桜なべ中江(三ノ輪)
いま推しの日本酒教えてください!
千葉麻里絵さんの新店「ユリーカ」大解剖!
いまや日本の食シーンで定番となった「日本酒ペアリング」。
その礎を築き、独自のスタイルで日本酒の新しい楽しみ方をクリエイトしている、ペアリングの達人・千葉麻里絵さんが、東京・西麻布にオープンした新店「ユリーカ」を徹底解剖!
麻里絵さんが店をオープンするにあたって厳選したという、店で味わえる「いま飲みたい日本酒」を20本、特別に教えてもらいました。こだわり抜いた空間でいただける、ここならではのペアリングにも注目です!
うつわ作家の酒と肴と地元自慢&冬の食卓に迎え入れたい作家の逸品
料理や酒を引き立てる。そんなうつわを生み出す作家たちは、夜な夜などんな晩酌を繰り広げているのか?
青木良太さん、伊藤惠さん、古賀雄大さん、小路口力恵さん、松本かおるさん、高原卓史さん、伊勢崎創さん、大饗利秀さんの6名に、行きつけの名店や、今夜の肴になりそうな秘蔵レシピをうかがいました。
さらには、この冬に小誌の直営店《Discover Japan Lab.》で開催予定の企画展に合わせて、複雑性をもち合わせた神秘的な魅力を放つ小林徹也さんのうつわ、陶器ごみから生まれた再生備前を手掛ける「the continue.」、美しさと機能性を兼ね備えたガラスを制作する古賀雄大さんをフィーチャー。
うつわ作家流の酒と肴の味わい方、そして作品を日常に取り入れて、冬の食卓をさらに楽しんでください。