源泉数・湧出量ともに日本一!
おんせん県で過ごすプレミアムな休日旅
<前編:1日目>
火山活動が生み出した天然資源に恵まれた大分県は、“おんせん県おおいた”の名の通り、温泉の源泉数、湧出量ともに全国1位を誇る。今年5月には国内外から温泉地のトップや研究者が集結する「おんせん県おおいた♨︎世界温泉地サミット」が開催されるなど、日本一のおんせん県としての地位を確固たるものにしている。
プレミアムフロイデーって何?
“おんせん県おおいた”といえば、「シンフロ」や「ゆけ、シンフロ部!」などのPR動画が注目を集めているが、2017年秋、あの世の中を賑わせた「プレミアムフライデー」ならぬ「プレミアムフロイデー」編の最新作が発表されたことで知られている。
働き方が注目されている今、大分県では働き方と同じように「休み方への注目」があってもいいのでは? と考えのもと「プレミアムフロイデー」という休み方提案ムービーを制作。「休めるときは、休みをもっと実感しましょうよ」というテーマのもと、休みをもっと実感できる場所として「日本一のおんせん県おおいた」を提案している。
ならばやってみようじゃないかと、“おんせん県おおいた”へ、プレミアムフライデーを活用して旅へ出てみた。
1日目:別府温泉で日頃の疲れをリセット
最初に訪れたのは、さまざまな泉質の温泉が点在する別府のまち。別府市内には8つの代表的な温泉地があり、それを総称して「別府八湯」と呼ばれている。同じ市内でも泉質が異なり、温泉の入浴形態もさまざまだ。
温泉の泉質は10種類に分類されるが、このうち6種類が別府にはあり、異なる泉質を組み合わせて入浴することで相乗効果が期待できる「機能温泉浴」という入浴方法が注目を集めている。今回は1湯目に皮脂や汚れを落とす働きのある強酸性の硫黄泉「明礬温泉」、2湯目に肌と同じ液性のとてもマイルドで保湿効果が期待できる弱酸性の塩化物泉「鉄輪(かんなわ)温泉」をセレクト。この順で巡ることで、より高い美容効果が期待できるそう。
標高350mの高台にあり、明礬大橋や鶴見岳、高崎山など雄大な景色を眺めながら温泉を楽しめる「明礬温泉 湯の里」。江戸時代から「薬用 湯の花」を製造していることでも知られており、その製法は国の重要無形民族文化財に指定されている。
弱酸性の硫黄泉は皮脂や汚れを落とす働きがあり、ケミカルピーリングよりも酸性が強いお湯は、まさに天然のエステのよう。溶け込むような肌あたりの乳白色の湯は、体を芯から温めてくれる。
湯あがりには、温泉の蒸気だけで蒸し上げる名物「温泉蒸しプリン」をぜひ。
【DATA】
住所:大分県別府市明礬温泉6組
Tel:0977-66-8166
営業時間:(露天風呂)10:00〜21:00 (家族風呂)10:00〜21:00 (最終受付は各1時間前まで)
休み:なし(天候により休業する場合あり)
料金:(露天風呂)大人600円(中学生以上)、小人300円(4歳〜小学生)、3歳以下無料 (家族風呂)1棟1時間2000円、2500円
駐車場:80台
http://yuno-hana.jp
続いて訪れたのは、観光ミシュランガイドで最高ランクの三ツ星に輝き、海外からも旅行客が訪れる「ひょうたん温泉」。鉄輪温泉を代表する温泉施設で、大正11年から90年以上の歴史を刻み続けている。
露天風呂や岩風呂、ヒノキ風呂などの内湯のほか、名物の打たせ湯、蒸し湯、砂湯、歩行湯、家族湯など、バラエティ豊かなタイプの風呂があり、地元客から国内外から訪れる観光客まで、多くの人々に愛される名湯だ。
全国的にみても珍しい弱酸性の塩化物泉で、保湿成分の「メタケイ酸」が基準値の9倍も含まれており、全国有数の数値を示している。弱酸性・弱食塩・メタケイ酸という美肌の3要素を備えた天然の化粧水で、しっとりすべすべ肌に仕上げてくれる。
【DATA】
住所:大分県別府市鉄輪159-2
Tel:0977-66-0527
営業時間:9:00〜翌1:00
休み:なし(4・7・12月に臨時休業あり)
料金:(大浴場)大人750円(中学生以上)、小学生320円、幼児(4〜6歳)210円、3歳以下無料
18:00以降は、大人560円、小学生160円、幼児110円
(家族風呂)1時間2150円(大人3名まで)
駐車場:80台
http://www.hyotan-onsen.com
2つの温泉を巡り、しばし時間を忘れてゆっくり羽根を延ばしているとあっという間に夕暮れ時に。
チェックインの時間に間に合わなくなると、足早に宿へ急いだところで1日目は終了。
2日目の後半へと続く。
≫2日目:西日本有数のそば処へ。豊後高田を散策する
(Text:Ayuko Terawaki Photos:別府市観光協会、ツーリズムおおいた)