節分に布袋さん。『如月』の祭礼と行事
京都ツウになれる年中行事
本物の京都は暮らしの中にあり…綿々と受け継がれる文化や祭り、四季を映し、歴史を物語る伝統や風習。京都の日々の暮らしに息づく年中行事を知れば京都の素顔が見えてくる。今回は2月「如月」です。
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「節分」
節分はもともと立春、立夏、立秋、立冬の前日。立春の前日には、大晦日に行われていた災禍をもたらす鬼を追い払う行事が定着した。2021年の節分は2月2日(火)。なんと2月2日が節分になるのは124年ぶり。
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節分祭
京都各地の社寺で行われる。吉田神社の追儺式(鬼やらい)は、邪気を見抜くという四つ目の面をつけた方相(ほうそう)氏が暴れている疫鬼を追い払う。
開催日|2021年2月1日(月)〜2021年2月3日(水)
家庭での節分
邪気はらいとして大豆を炒った福豆をまき、焼いた鰯の頭を刺した柊の枝を家の門口に立てて鬼を追い払い、新たな一年の無病息災を祈る。
初午
古くから稲荷社の祭りの日とされる。京都では、伏見稲荷大社の門前で伏見人形の“布袋さん”を買い、荒神棚に並べる。7年続けると七福神に通じるといわれる。
開催日|2021年2月3日(水)08:00~
幸在祭
上賀茂地域で古くから行われている元服を祝う行事。“あがり”と呼ばれる15歳になった男子が上賀茂神社、大田神社、田の神、山の神に元服を奉告する。
開催日|2021年02月下旬
賀茂別雷神社(上賀茂神社)
住所|京都市北区上賀茂本山339
Tel|075-781-0011
text: Miyu Narita illustration: Mariya Arai 編集協力=京都市文化財保護課 画像協力=planmake、京都旅屋
2019年10月 特集「京都令和の古都を上ル下ル」