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《永島義教》
空間をアートに変えるカトラリー

2022.12.2
《永島義教》<br>空間をアートに変えるカトラリー

デザイン性の高いアンティークのような趣を放つ金属のプレートやカトラリーをつくる鍛造作家・永島義教さん。永島さんの作品は、「美しく食べる」という言葉からはじまった。
渋谷パルコのDiscover Japan Lab.および公式オンラインショップでも取扱い中の、永島義教さんのうつわづくりへの想いや作品の魅力とは?

永島義教(ながしま よしのり)
1979年福岡県生まれ。2003年に多摩美術大学工芸科を卒業後、東京藝術大学大学院修了。現在は東京都昭島市にてカトラリーやプレートなどのテーブルウェアを制作を行う。

コンセプトは「美しく食べる」
美しさと使い心地を兼ね備える

東京都昭島市にアトリエを構え、鍛造(たんぞう)と呼ばれる手法で金属のプレートやカトラリーを制作している永島義教さん。現在のスタイルになったきっかけは「美しく食べる」という言葉だった。「使う人が美しいと感じたり、気持ちが華やいだり、食卓が楽しくなるようなもので、使い心地が良く機能的であることを目指しています」と永島さん。

永島さんがつくる作品は、槌目(つちめ)という金属表面の打痕跡を取り入れたエイジング加工が特徴だ。
カトラリーに使用されるのはすべて「SUS304」という一般的に広く使用されているステンレス素材。「いぶし」と「zemmai」という二種類の方法で処理され、前者はマットなステンレスで、くすんだ銀色が落ち着いた印象を与える質感に、後者は焼きでエイジング加工をし、錆のような風合いに仕上げられる。柄の裏側に、山菜のゼンマイをモチーフとした刻印が施されているのも特徴のひとつ。
プレート類やそのほかの素材は、ステンレス 、アルミ、真鍮、銅などをデザインや用途によって使い分けられている。

工程のほとんどは手作業によるもの。制作工程は作品によって異なるが、切削、切断、打ち出し、鍛造、溶接、研磨、ロウ付け、プレスなどのさまざまな技法を駆使。カトラリーはおもに切削、溶接、研磨、プレス、鍛造など、プレート類は主に切断、打ち出し、プレス、研磨、ロウ付けなどを用いてイメージに近づけていく。

「素材の持つ微妙さ、雰囲気、温度などを感じながら、何でもないけれど何かあるような、空気を少し変えられるような感じが出たらいいなと思っています」と永島さん。
ディティールの中に美が宿る作品は、使い心地のよさに加え、何気ない空間もアートに変えてくれる。

さまざまな種類のうつわとも合い、置いた瞬間に食卓を引き締めてくれる永島さんのカトラリー。オリジナリティあふれるデザインや質感に加え、ステンレスはサビや変色の心配も少なく、手入れもしやすいので気兼ねなく日常使いできるのも魅力。日々使い続けながら育てていきたくなる逸品だ。

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永島義教さんのカトラリーは
オンラインで購入いただけます!

渋谷パルコのDiscover Japan Lab.および公式オンラインショップにて、永島義教さんの作品を販売中! ぜひ実際に手に取ってお楽しみください。

 

 

 


 

永島義教の作品一覧
 

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