FOOD

鹿児島・喜界島《TOBA TOBA COLA》
新感覚な島仕込みのボタニカルクラフトコーラ

2022.7.24
鹿児島・喜界島《TOBA TOBA COLA》<br><small>新感覚な島仕込みのボタニカルクラフトコーラ</small>

鹿児島・奄美群島のひとつ「珊瑚礁の島」と呼ばれる喜界島で、フードロスをテーマにしたクラフトコーラ「TOBA TOBA COLA (トバトバコーラ)」。丁寧に手作りされた無添加・無着色のコーラを製造するのは、ナオコさんとキースさん夫妻。喜界島の珊瑚の隆起したミネラルたっぷりの土壌で育った島みかんや喜界島産のきび糖、世界各地のスパイス14種を合わせ、独自の製法で抽出されたコーラは、マイルドでやさしい味わい。「フードロスを削減したい」との思いから開発がはじまった、島仕込みのクラフトコーラ「TOBA TOBA COLA」とは・・・・・・。

フードロスの島みかんから
生まれたクラフトコーラ

喜界島の無農薬・在来種島みかん「シークー」は、ひとつずつ手摘みと皮むきをして搾汁をしている

鹿児島県の奄美群島、奄美大島の東部に位置する喜界島。島の外周は、ゆっくり車で走って約45分。島は珊瑚礁でできており、年間1.8ミリのスピードで隆起を続けている世界でも珍しい島。その珊瑚によって土壌はミネラル分が豊かで、サトウキビやゴマなどの農業が盛んだ。手つかずの美しい海の青さと自然が広がり、珊瑚礁の石垣が集落のあちこち残っている。そんな喜界島には、在来種の島みかんが有名だ。

香り高く酸味が強いのが特徴で、栄養価も高く希少種であることから、鹿児島大学で研究も進められていたほど。しかし時代が進み、スーパーで簡単に果物が手に入るようになってくると、島みかんは次第に食べられなくなってしまった。

左から)キースさん、ナオコさん

製造者のナオコさんとキースさん夫妻はシンガポールで出逢い、ナオコさんの出身地である喜界島に帰省した際、収穫されずに、朽ち果てていく島みかんを見て、「このフードロスを解決したい!」と思い、シンガポールに住んでいた頃に飲んでいたハーバルドリンクを真似て作り始めたことをきっかけに、「TOBA TOBA COLA」の開発がはじまった。

TOBA TOBA COLAは、島みかんの独特の酸っぱさ・渋みをクラフトコーラの味の魅力とし、喜界島産きび粗糖や世界各地のスパイス14種を調合した無添加・無着色のからだにやさしいクラフトコーラシロップを作り上げた。

「TOBA TOBA」とは、喜界島の方言(消滅危機言語指定)で、「うきうき、今にも飛び立ちそうな様子」という意味だそうだ。島の食材や文化、風土などの魅力が詰まったネーミングは温かみを感じる。

シンボルは「うきうきしている人魚」
喜界島の丸い太陽と、それを飛び跳ねる人魚。 「TOBA TOBA=うきうき、今にも飛び立ちそうな様子」を表現。パッケージデザインはナオコさんが担当

人や環境に配慮したクラフトコーラと
離島活性へとつなげていく

喜界島は奄美群島のひとつ。人口は6622人(3181戸)の小さな島。面積は56.93km²、標高214m

またTOBA TOBAは、「世界に向けてものづくり」、「消えゆく文化」、「サステナビリティ」の3つの指針でクラフトコーラを製造している。

1|離島から、「世界に向けてものづくり」
海に囲まれた離島では、流通や情報、繋がりなど不便な事から課題はあるが、非常に濃い文化やさまざまな動植物、そして豊かな自然がある。TOBA TOBAはエシカルな思考の下、どんな場所からでも離島の魅力を発信していけると信じ、海を越え、世界に向けてもの作りに挑んでいる。

2|離島の「消えゆく文化」を運ぶ
離島の消え行く方言や民俗学、文化を勉強し、次世代へと受け継いでいく。

3|離島での「サステナビリティ」への取り組み
自然に囲まれた離島だからこそ、喜界島の未利用資源を使用し、過剰生産をせず、廃棄の根本的な要因を防止。脱プラスチックを目指し、環境に配慮した梱包を心がけ、海洋ごみなどの地域課題の解決に協力しながらサステナビリティに取り組む。

14種のスパイスのチカラを
五感で感じてほしいから

コーラナッツやバニラ、カルダモン、クローブなど、独自で14種類のスパイスを調合

喜界島でひとつひとつ、丁寧に手作りした無添加・無着色のコーラは、フードロスになっている在来種の島みかんに、喜界島産きび糖やコーラナッツ、世界各地のスパイス14種などを調合。コーラナッツを独自の手法で抽出をし、「元来のコーラ」を追求、種類によってスパイスを手挽きし、まろやかに仕上げている。

炭酸水はもちろん、酒やホットミルク、料理との相性も良く、からだにやさしく元気が出る、新感覚なボタニカルクラフトコーラだ。

TOBA TOBA COLAの
うきうきレシピ!

強炭酸水と割ってクラフトコーラ

【強炭酸水と割ってクラフトコーラ】
コーラシロップのボトルをよく振り、冷えた炭酸水と1:4で割る(強炭酸水がおすすめ)。先に炭酸水をグラスに注ぐと、泡立ちが抑えられる。レモンなどを絞るとより爽やかに。

【ミルクと割ってミルクコーラ(チャイ風)】
牛乳にコーラシロップを垂らして、よくかき混ぜる。ほんのり甘みとスパイスが弾けるチャイのような風味が楽しめる。

【ウィスキーと割ってコークハイボール】
よく冷やした強炭酸水とウィスキーを先に混ぜ合わせ、そこにコーラシロップを混ぜる。

そのほかにも、温めたワインにコーラシロップを垂らし、ゆっくりとかき混ぜ、香りも楽しめる「ワインに入れてホットワイン風」や、奄美群島で作られる黒糖焼酎に好みで垂して飲む「黒糖焼酎と割り」もおすすめ。

左から)115g、310g

TOBA TOBA COLA 島仕込みクラフトコーラシロップ
内容量|小ビン:115g、中ビン:310g
原材料|島みかん(喜界島産)、きび砂糖(喜界島産)、砂糖、カルダモン、クローブ、ジンジャー、ナツメグ、コリアンダー、シナモン、コーラナッツ、その他香辛料

地球環境に配慮し、エコロジカルな簡易梱包で発送している

心を込めて、ひとつひとつ丁寧に作られている、鹿児島・喜界島の「TOBA TOBA COLA」。背景にある喜界島のストーリーを感じながら、ぜひ飲んでみてはいかがだろうか。

TOBA TOBA COLA(トバトバコーラ)
https://tobatoba.jp/

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