〈西村青のペアグラス/タンブラーギフトセット〉
ガラスのテーブルウェアで涼やかな夏を
暑い夏を心地よく過ごすためには、普段の食卓を見直してみてはいかがでしょうか? 食卓に涼し気なうつわがひとつ加わるだけで清々しい気持ちになれます。
富山県を拠点に吹きガラスを制作している西村青さんのグラスとタンブラーは、直線的なフォルムの中にゴールドやシルバーのリングが煌く、夏にぴったりな爽やかなデザイン。さまざまなテーブルコーディネートにもマッチするため、贈る相手を選びません。
西村青(にしむら せい)
1990年、奈良県生まれ。高校卒業後にイタリアへ語学留学した後、富山ガラス造形研究所に入所。修了後の2014年よりPeter Ivy 工房「流動研究所」に勤務し、吹きガラスによる作品づくりに取り組む
個性が煌めくシルバーとゴールドのリング
「ガラスの道へ進んだきっかけは、身近に存在する工芸品の中で僕にとって一番謎の多い存在だったから。冷たい質感のガラスのカップがどうやったらこの形状になるのか想像できず、その謎を解きたいと思ったんです」と語るガラス作家・西村青さん。
高校時代からものづくりに興味を持ち、富山ガラス造形研究所で吹きガラスの技術を学び、修了後は「師匠と呼べる作家のもとで技術をさらに磨きたい」とガラス作家のピーター・アイビー氏の工房に勤務。蛍光灯のリサイクルガラスを原料にした作品を中心に、光と影が揺らめく美しいシルエットのテーブルウェアを制作している。
「吹きガラスでは1200度の溶解炉で溶かしたガラスを鉄パイプの先端に巻きつけ、中に息を吹き入れてうつわをつくります。作業中にガラスが冷めればすぐに割れるし、少し触れるだけでも変形します。もちろん、手で直接触って造形することもできません。そういった制約のかかる作業の中で自分が思い描くうつわをつくるには、ガラスとの対話が大事だと感じます。ガラスにも自然となりたいかたち、動きやすいかたちがあるのでその声に意識を傾けながら、自分がつくりたいデザインを表現していきます」。
そんな西村さんの作風を象徴する作品のひとつが、今回のギフトボックスに入る、ボディの真ん中にシルバーやゴールドのリングが入ったグラスだ。この細いリングは手仕事の証。「自分の手から生まれた痕跡を作品に残したい」という西村さんの想いがそこに刻まれている。
掌に収まりやすく美しいフォルム、ゴールドとシルバーのリングが煌めく涼やかなペアグラス。この夏のギフトにいかがでしょうか。
西村青のペアグラスセット/ペアタンブラーセット
価格|ともに1万2000円
内容|グラス2 点(ゴールド、シルバー各1点)、またはタンブラー2点(ゴールド、シルバー各1点)
text: Discover Japan photo: Shimpei Fukazawa
2022年8月号「美味しい夏へ出掛けよう!」