筒井時正玩具花火製造所×Discover Japan
稀少な国産花火で夏の思い出を。

2021.7.30
<small>筒井時正玩具花火製造所×Discover Japan</small><br>稀少な国産花火で夏の思い出を。

日本の”よいモノ”を津々浦々見てきたDiscover Japanが、特におすすめしたい季節の贈り物をセットにした「Monthly Gift Box」。8月は、夏の風物詩、花火。福岡県みやま町で伝統を守り続ける「筒井時正玩具花火製造所」とコラボしたオリジナル花火セットを制作しました。稀少な花火で特別な夏のひと時を過ごしませんか?

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夏の儚い美しさを守りながら、磨く。

繊細で優雅、ダイナミックでユーモラス……多彩な表情で人々を魅了する夏の風物詩、花火。中でも儚い美しさをもつ線香花火は、日本特有の花火として親しまれている。

1929(昭和4)年、子供向け玩具花火の製造所として福岡県八女市に創業した隈本火工。1975(昭和50)年以降、安価な外国産の線香花火が輸入されるようになり、その価格に太刀打ちできなくなった日本の製造業者は次々と廃業に追い込まれ、国内で唯一の線香花火製造所となった。そうして日本の線香花火は消えてしまう運命だった。

しかし、3代目である筒井良太さんが線香花火の製造技術の継承を申し出て、同製造所にて修行。廃業と同時にすべてを引き継ぎ、福岡県みやま市高田町で伝統の光を守ることとなった。

筒井さんは歴史を引き継ぐ者としての熱い想いで花火づくりを行う。その一方で「伝統は革新の積み重ね」という信念のもと、先人の知恵を守りつつも技を磨こうと、さまざまな花火を一つひとつ丁寧に作り続けている。

のどかな田園風景が広がる、福岡県みやま市高田町

それぞれの風土から生まれた
東西の線香花火

スボ手牡丹(左)と長手牡丹(右)

筒井時正玩具花火製造所では、受け継いだ技術をもとに「スボ手牡丹」と「長手牡丹」という二種類の線香花火を製造。スボ手牡丹は、300年変わらない花火の原型で、現在国内で製造しているのは同製造所のみとなった。米作りが盛んな関西地方にはワラが豊富にあったため、関西地方を中心に親しまれてきた。長手牡丹は、火薬を紙で包んだ昔懐かしい線香花火だ。米作りが少なく、紙すきが盛んだった関東地方でワラの代用品として紙で火薬を包んで作られたことから、この長手牡丹は関東地方を中心に親しまれ、その後、全国へと広がった。

金属の種類によって表情が変わる
吹き出し金属花火

左からアルミニウム、マグナリウム、チタニウムの吹き出し花火

金属の種類によって色や表情が変わる吹き出し花火。アルミニウム、マグナリウム、チタニウムと3種の素材で展開され、金属を添加することで火花はより華やかさを増す。それぞれにさらさら、ぱちぱち、しとしと、と素材ごとに異なる個性をもつ。360度どの角度からも同時に見ることができるのも特徴のひとつだ。

※国産原料(硝石・硫黄)不足のため外国産原料を使用し、江戸時代の花火を再現しています

「竹付花火」。竹の持ち手が付いた、1mほどの火花を吹き出す竹付花火。火薬が入った先端のサイズが大きいものほど、火花の勢いも増す。製造所ではばら売りもされている定番の花火だ
日本各地に伝わる郷土玩具をテーマに作る「どうぶつはなびシリーズ」の中でもとくに躍動感のある「動く龍花火」。炎を吹きながら体を左右にくねらせ、空を舞う龍を花火で表現した

コロナ禍により花火大会に行けないフラストレーションを抱えている人も、手持ち花火で家族や友人と思い出をつくってみてはいかがでしょうか。

筒井時正玩具花火製造所×Discover Japan
「お取り寄せ花火セット」
価格|5830円
内容|竹付花火15 本、糸付花火4 本、東の線香花火(長手牡丹)5本、西の線香花火(スボ手牡丹)8 本、吹き出し金属花火3個、もふもふはなび2本、動く龍花火1個、九州炭火3本、炎龍舞1本、ピカイチ天国1 本、ブラボー1 本、コアラちゃん1 本、簡易バケツ、着火剤、マッチ
※発送時期により内容が異なる場合があります

 

text=Discover Japan photo=Norihito Suzuki


 

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