うつわ作家の食卓。
岩崎 龍二さん
うつわが変われば、食卓も気分も変わる。うつわの楽しみ方のコツを探るべく、作家さん本人の食卓をのぞかせてもらいました。紹介したうつわの一部は、Discover Japan Lab.のオンラインサイトから購入できます。
岩崎 龍二（いわさき・りゅうじ）
大阪府生まれ。2000年、大阪美術専門学校卒業。古野幸治氏に師事し、氏の陶芸教室に勤めるかたわら技術を磨き、日本伝統工芸近畿展で新人奨励賞、大阪工芸展で大阪市長賞ほかを受賞。’12年から大阪府富田林市に工房を構える
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岩崎さんとうつわ
幻想的な色彩が見る者の目を引き付けて離さない岩崎さんのうつわ。凜とした美しさ、どこか温もりを感じる表情……。料理との取り合わせも、美しさにこだわりたい。
食卓のルール
「気に入って買い求めた作家さんのうつわ以外は、ほぼ自身のうつわを使っています。妻があえてそうしてくれているんだと思います。おかげで、食事をしながら気づきが生まれ、制作に生かせることが多々あります。いつも料理は妻に任せてますが、私も食べることが好きなので、たまに料理を楽しんでいます」。
料理／ローズマリー薫るローストチキン
うつわ／煌赫＋のプレート
「オーブン料理や煮込み料理を盛りつけるときは、必ずといっていいほど煌赫＋のうつわやプレートを選んでいます。煌赫＋の赤は深みのある土のような色味なので、土の中で育った野菜が入る、じっくり時間をかけた料理と相性がいいと感じます」。
材料（3人前）
鶏もも肉…3枚 紫カブ・ジャガイモ・プチヴェール…適量
ニンニク・オリーブオイル・ローズマリー・塩・ブラックペッパー…適量
バジルソース…適量
つくり方
①鶏もも肉の水分をキッチンペーパーでよく取る。
②①の両面に塩とブラックペッパーをしっかりまぶし、分厚いところは包丁を入れて全体を同じ厚さにする。
③ローズマリーをのせ、オリーブオイルを回しかける。そのまま30分ほど置いておく。
④③とニンニクとジャガイモ、紫カブを一緒に250℃のオーブンで20分ほど焼く。
⑤仕上げにフライパンで皮がパリパリになるまで焼き色をつけ、バジルソースをかける。
⑥⑤のフライパンで一緒にソテーしたプチヴェールを添える。
料理／水菜のサラダ
うつわ／桃 7寸平皿
「8歳になるうちの子は食べ物の好き嫌いはほとんどありません。それでも葉ものの野菜を喜んで食べてくれるわけでもないので、甘みのあるニンジンや果物を一緒に和えて緑の野菜がたくさん取れるように、ひと手間をかけたサラダです。以来、子どもの大好物になりました」。
材料（3人前）
水菜…2束 ニンジン…1/3本
はっさく…1個 オリーブオイル・レモン汁・塩…適量
つくり方
①水菜はよく洗い食べやすく切る。
②ニンジンは千切りにする。
③はっさくは皮をむき房から出して、食べやすくちぎる。
④①〜③をオリーブオイル・レモン汁・塩をよく混ぜ合わせる。
料理／和風のコールスロー
うつわ／アイスグリーン＋5寸鉢
「毎年秋になると、船上で氷締めされた新鮮な釜揚げしらすを、知り合いからお裾分けしていただきいます。旬の食材とうつわの食卓。家族が一緒に食事をすることができる毎日がとても楽しいです」。
材料（3人前）
キャベツ…100g 釜揚げしらす…60g
塩・砂糖・酢・ゴマ油・白ゴマ…適量
つくり方
①キャベツ・ニンジンは千切りにする。
②赤タマネギは極薄切りにして水にさらす。
③ボウルに水気を切った赤タマネギ、
キャベツ・ニンジン、塩ふたつまみを振り入れ混ぜ合わせて15分ほど置いておく。
④釜揚げしらすと白ゴマをフライパンで乾煎りする。
⑤④の水分をしっかり絞り捨て、釜揚げしらす・砂糖・酢・ゴマ油・白ゴマでもみ込み冷蔵庫で冷やす。
料理／桃と生ハムの冷製パスタ
うつわ／アイスグリーン＋桃 9寸鉢
「我が家では季節の果物がよく食卓に登場します。桃の季節が終わりかけの頃に、よく熟れて甘みたっぷりの桃が安く売られていたので、夏を惜しむかのように食べていました。生ハムをのせてみたら美味しくて。デザートから晩ごはんのおかずへと移行したひと品です」。
材料（3人前）
パスタ（冷めても食べやすいパスタを使用）…300g 桃…2個
生ハム…12枚 マスカルポーネチーズ…適量
★オリーブオイル・白ワインビネガー・砂糖・塩…適量
つくり方
①パスタをゆでる。
②ゆでたパスタに★をしっかりからめて皿に盛る。
③桃は食べやすい大きさにカットする。 ※桃はカットしてから皮をむくときれいに仕上がります。
④生ハムと桃を添え、マスカルポーネチーズを飾り完成。
岩崎龍二さんのうつわがDiscover Japan公式ショップで購入できます
text: Discover Japan
Discover Japan 2021年5月号「美味しいニッポントラベル」
