100年に1度『聖徳太子1400年御遠忌』のお茶をTeaRoomがプロデュース
株式会社TeaRoomは、三重県津市にある聖徳太子ゆかりのお寺として知られる曹洞宗 塔世山 四天王寺(してんのうじ)での『聖徳太子1400年御遠忌』記念事業における協業と、お寺の地域の持続可能な価値の創出、地産地消による地域貢献となる新たなビジネスモデルの検証や収益源の多様化を目指し、包括的な連携を行なっています。
世代と時代を超え、文化を継承していくために
スタートアップ企業と言われる私たちとお寺というこのような協業の背景には、「茶禅一味」という言葉があります。禅宗と茶道は長い歴史に裏付けられた深いつながりがあります。 数百年の歴史において衰退や復興を続け、今日まで継ながれてきた両者は現在アメリカをはじめとする禅やマインドフルネスなどのブームによって社会で認知を上げてきていることかと思います。
しかし、実際の産業内部を見てみると、多くの事業は持続可能な状態ではないことが事実としてわかります。特に前者においては檀家に依存する収益構造、後者においては需要の画一化や、それによる生産の疲弊などが上げられると考えています。
茶禅一味の思想に則り「禅・茶」の思想の担い手として、その事業を持続可能にしていく取り組みを行っていくために、聖徳太子ゆかりのお寺として知られる四天王寺よりご縁をいただき、100年に1度の『聖徳太子1400年御遠忌』を機とした協業へと至りました。
全国各地にあるお寺の可能性
今回の協業内容としては、お寺の持続可能性の向上を目的とし、収益源の多様化を目指します。
禅の思想をもとにしたD2Cプロダクト
街に最も近く寄り添う環境である、ブランドとしての「お寺」を活かし、聖徳太子様を偲ぶ特別なお茶製品の企画製造や、サステイナブルな生産方法で作ったサヌイなど、禅の思想をもとにしたプロダクトの開発・販売を行います。
お寺におけるオンラインとオフライン
お寺というオフラインの環境に捉われず、より多くの方々にも禅の思想を伝えられるようなオンライン上での体験設計などにも取り組んでいきます。
第一次産業との協業
農業などの第一次産業と全国各地にあるお寺が手を組むことによる、雇用促進・事業継承のサポートといった新たな取り組みも推進していきます。
曹洞宗 四天王寺/全日本仏教青年会の前期理事長
倉島 隆行より
聖徳太子1400年御遠忌に皆様との仏縁づくりを考えておりましたところ、TeaRoomの岩本氏と出会いました。日本の伝統文化を継承していく中で、禅も茶道もさまざまな出会いの中から新しい創造が生まれます。これは聖徳太子の時代における仏教伝来の変革と繋がるのではないでしょうか。悠久の歴史に想いを馳せ、少しの時間心をひらき和の精神を再認識していただければ幸いです。どうぞご賞味ください。
TeaRoom
岩本 涼より
仏教はより社会に浸透しうる、と確信したのは四天王寺代表の倉島氏が曹洞宗青年会会長としてプロデュースした「典座」という映画を拝見した時でした。「典座」とは曹洞宗における役職の一つ。食を通した哲学を表現する立場であります。食材に感謝し、皆の健康を祈り、そして平和な社会になると信じること。その仏教の哲学を食を通して伝えるのが「典座」です。
私たちは茶の湯の精神を社会に浸透させていくことを目標としています。茶禅一味という言葉がありますが、手段は違えども同じ思想を社会に浸透させようと試みる倉島さんの挑戦を私たちの立場から並走し、良き未来につなげていければと考えております。
2021年は全ての始まりです。変化の激しい時代に、大きな変化を起こしていく覚悟と決意をもって協業に取り組んでまいります。
株式会社TeaRoom
2018年の創業より静岡大河内地域に日本茶工場を承継。サステイナブルな生産体制や茶業界の構造的課題に対して向き合うべく、2020年には農地所有適格法人の株式会社THE CRAFT FARMを設立。サプライチェーンの上流から販売までを一貫して担うことで、循環経済を意識した生産・日本茶の製法をもとにした嗜好品の開発及び販売・茶の湯関連の事業プロデュースなど、東京を中心に新しいお茶の需要創造を展開している。
1997年生まれの代表 岩本氏は、一般社団法人お茶協会が主催するTea Ambassadorコンテストにて、京都門川市長より日本代表/Mr.TEAに任命。裏千家での茶歴は14年を超え、2020年9月に岩本宗涼を拝命。「茶の湯の思想 × 日本茶産業」に対する独自の視点で、NewsPicks プロピッカー(https://newspicks.com/user/2541590)など様々な領域で活動中。
『聖徳太子1400年御遠忌』記念品『HIRAKU』
植物は、太陽や水、土や空気。
その土地のエネルギーをたくさん取り込んで芽吹き、大きくなっていく。
そして植物が花を咲かせる時。
取り込んだエネルギーを開放するかのように、花びらがひらき、花を咲かせる。
植物が種から芽を出して花を咲かせるように。
あなたの持つ魅力を、ひらくきっかけをサポートできるお守りのようなお茶でありたい。
そんな想いを込めてつくりました。
「花紅」
薔薇とともに赤く染まる「花紅」は禅語の「柳緑花紅」から言葉をいただきました。「ありのままの、自分らしい色で良い」と語りかけてくれるその美しい色とともに、ぜひあなたも優しく自分らしく染まる時間をお楽しみください。*三重県産の紅茶をふんだんに使った特別なブレンドティーです。
価格|1500円(税込)
内容量|缶(3g×8ティーバッグ入り)
「日月」
菊やジャスミンの花とともに染まる黄色のお茶は「日月」と名付けました。こちらは禅語の「壺中日月長」から言葉を借り、「心の持ちようで、壺の中でも悠久の時間で遊ぶことができる」という意味を持ちます。焦ってしまうほど変化が激しいこの時代ですが、ゆっくり壺の中で過ごすような悠々とした時間をお茶とともにお過ごしください。
価格|1500円(税込)
内容量|缶(3g×8ティーバッグ入り)
販売場所
公式オンラインストア
https://shitennouji.thebase.in/
もしくは、曹洞宗 四天王寺|三重県津市栄町1-892
聖徳太子1400年御遠忌について
十七条の憲法の条文「和を以て貴しとなす」で有名な聖徳太子は、仏教を日本に広めた第一人者であり、さらに敬神の詔を出し、日本古来からの信仰も大切にしていた人物です。
2021年からは聖徳太子の没後1400年にあたり、関西を中心とした聖徳太子ゆかりの神社寺院では行事や法要が行われます。これを聖徳太子1400年御遠忌といい、100年前の聖徳太子1300年御遠忌は渋沢栄一氏が奉賛会の副会長として活躍しました。
四天王寺の歴史について
6世紀ごろ、朝廷の有力者たちは仏教の受け入れをめぐって対立していました。大陸から伝わってきた仏教の受け入れに賛成する蘇我氏と、日本古来の神さまをまつり仏教の受け入れに反対する物部氏の争いは激化し、軍を率いて戦うようになります。蘇我氏は苦戦を強いられ、3度退却します。
4度目の出陣の前、蘇我氏側についていた聖徳太子(厩戸皇子)は、ヌルデの木を切って四天王像(伊勢の国 四天王寺の寺宝「聖徳太子像」)を刻み、「物部氏に勝利した暁には、四天王をまつる仏塔を建立する」と誓い、戦勝を祈願しました。四天王は、仏法と仏法に帰依する人々を守る存在で、国家の守護神とも考えられていました。
587 (用明2)年、4度目の出陣で物部守屋を討ち倒し、ついに蘇我氏が勝利。聖徳太子は誓いどおり、各地に4つの四天王寺を建立し、そのうちの1つが三重県津市にある伊勢の国 四天王寺であると伝わります。正確な創建年は不詳ですが、境内から奈良時代の瓦が出土していることから、1000年以上前に四天王寺が建立されたと考えられています。
『聖徳太子1400年御遠忌』記念品『HIRAKU』
https://shitennouji.thebase.in/
もしくは
曹洞宗 四天王寺|三重県津市栄町1-892