リモートワークの可能性ますます広がってます!
嬉野「和多屋別荘」「BESS」「国立公園」
新型コロナウイルスの影響で働き方が変わり、オフィス通勤から在宅勤務になったという人も多いのではないだろうか? リモートワークをしてみて、「家でも仕事できるじゃん」と感じた人も多いはず。さまざまな可能性を秘めたリモートワーク。例えばこんな魅力的な選択肢があります。
旅館がオフィスになる?
4月、佐賀・嬉野の温泉旅館「和多屋別荘」の客室1室が、サテライトオフィス化した。入居したのは、プロモーション企業「イノベーションパートナーズ」(東京都港区)。同社は、嬉野の茶農家が主体となって嬉野茶の魅力を発信するプロジェクト「嬉野茶時」の電子商取事業にかかわっており、以前から和多屋別荘を利用していた縁だという。
「和多屋別荘には2万坪の敷地があります。デッドスペースが山ほどあり、新型コロナウイルスの影響も拡大する中で、旅館として何ができるかを考えていました」とは、和多屋別荘代表の小原嘉元さん。「旅館はインフラも整っていますし、実はどこに起業するよりも環境がいい」と続ける。
イノベーションパートナーズ代表の本田晋一郎さんも「温泉に浸かりながら仕事ができるという切り口、クリエイティブの会社が旅館にあるおもしろさ。働くにも、人材を呼ぶにも、これほど適した場所はありません。これを機にスマートオフィス化を目指します」と語る。
すでにウェブデザイナーら3名が入居。地域に雇用を生んだ。今後は和多屋別荘のハウスエージェンシーとしても機能していくそうだ。旅館のサテライトオフィス、これから全国に広がる予感?
和多屋別荘
住所|佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙738(和多屋別荘内)
Tel|03-5444-8786(イノベーションパートナーズ)
Tel|0954-42-0210(和多屋別荘)
ログハウスでキャンプ・リモートワーク
自宅で過ごす時間が増え、居住空間や環境をあらためて見つめ直しているという方も多いのでは。リモートワークな日々にもそろそろ変化がほしいとSNSを見ていたら、すてきなオフィスを発見!
写真は、神奈川県清川村に住む峯尾俊也さんのライフスタイル。17年住んでいるというBESSのカントリーログと、その脇に見えるのは、なんとテント。緑豊かな庭先で、キャンプスタイルでリモートワークしているそうだ。満員電車やオフィス街とは無縁な自宅で、のびのび働ける時代だ。
BESS LOGWAYスクエア
Tel|03-3462-7000
www.bess.jp
国立・国定公園でのワーケーションを
環境省が推進中!
自然の中で仕事をすれば、いつもと違ったアイデアが出そう……。そんなクリエイティブな働き方も選べるようになりそうだ。ワーケーションというスタイルで、国立・国定公園や温泉地で自然を楽しみながら仕事もする、という環境省が推進している事業。
新型コロナウイルスの影響を受けている地域への支援だが、キャンプ場や温泉地で仕事ができる、というのはとても魅力的。大自然の中で心身をリフレッシュすれば、仕事もはかどりそうだ。アクティビティやエコツアーなども提供していく計画。リモートワークの仕方の選択肢、ますます増えていきそうだ。
環境省自然環境局国立公園課
Tel|03-5521-8277
Mail|shizen-kouen@env.go.jp
文=編集部
2020年6月号 特集「おうち時間。」