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《ANTELOPE/アンテロープ》
原料はハチミツ!世界最古の酒「ミード」とは

2024.8.26
《ANTELOPE/アンテロープ》<br>原料はハチミツ!世界最古の酒「ミード」とは

ハチミツを原料とする世界最古の酒「ミード」。国内ではあまり知られていないこの酒に着目し、オリジナルの味を追求するANTELOPE(アンテロープ)の挑戦とは?
2024年8月31日(土)〜9月6日(金)にかけて、渋谷パルコのDiscover Japan Lab. では「ANTELOPEミード展」を開催。この機会にぜひ、未知なる味わいを体験しよう。

Discover Japan公式オンラインショップでは、本展の一部作品を9月3日(火)20時より順次販売予定です。(店頭の販売状況により日程・内容が変更になる場合があります)

ANTELOPE(アンテロープ)
2020年に設立した、滋賀県野洲市を拠点とする日本初のミード専業の醸造所。ミードを通して人との縁がつながっていくことを大切にしている。

ひと口で衝撃を受ける、
世界最古の味。

ミードとは、ハチミツと酵母菌、水を発酵させて造る醸造酒。世界で最も古い酒といわれており、西洋の神話などにも登場する。この歴史ある酒に着目したのが、滋賀発のANTELOPEだ。

「5年前、渋谷のビアフェスではじめてミードと出合いました。アルコール入りのジャムのような味わいで、ひと口飲んで衝撃を受けました」

そう話すのは、同所の代表を務める谷澤優気さん。日本にクラフトビールやクラフトサケは存在するが、クラフトミードなんて聞いたことがない。ならば自分たちが開拓しようと、2020年からオリジナルのミード造りをはじめた。

1万4000年以上前から伝わるミード。実は世の中に造り方の情報がほとんどない。そのためANTELOPEは様々な原料を組み合わせて新たな味を創出している

「当初から試行錯誤の連続でした。なにしろミードに関する情報がほとんどないから」

長年培ってきた醸造に関する知識をベースに研究を重ね、完成した一本は実に多彩。ハチミツ由来の伝統的なものから、果物や穀物などを副原料に使ったものまで、味や香り、のど越しもさまざま。

「副原料は日本全国の農家から取り寄せています。素材のよさを引き出せるのがミードの魅力。味に迷ったら、まずは好みの副原料を使用した一本を試してみるのも手です」

ミードを片手に乾杯。豊かな時間は人と人をつなぎ、縁になって広がっていく。そんなすてきな化学反応を願い、ANTELOPEの挑戦はますます加速していく。

今日はミードで乾杯を。

ANTELOPEを代表する「This is it」。麦芽のほんのりとしたニュアンスがビールのよう。発泡タイプでシャンパングラスとも好相性。肩ひじ張らずカジュアルに飲みたい

左)This is it
ハチミツと酵母と水を主体にしたスパークリングミード。ハチミツの優しい甘みがどこか懐かしい。焼きたてパンやチーズなどに。
価格|1760円/500㎖
原材料|純正蜂蜜(ミャンマー産)、大麦麦芽
アルコール度数|6度

右)ペリニヨンシャンパン
華奢なステムがクールな印象。ボディとのバランスもよく、テーブルに置くだけで絵になる。手仕事ならではの薄く繊細な口当たりが、シャンパンの味を引き立てる。
価格|5060円
サイズ|口径Φ50×H220㎜ 重量|70g

What Churchill Said
ジントニックからインスパイアされた一本。ジュニパーベリーとライムのビターで爽快な香り。ドーナツなどスイーツにもよく合う。
価格|2090円/500㎖
原材料|純正蜂蜜(ミャンマー産)、ライム、ジュニパーベリー
アルコール度数|8度

The Last Supper
酸味の利いたミード。酸っぱさの中にもハチミツの甘みを感じることができる。ワイン好きや日本酒好きの人に向けて造った一本。
価格|1980円/500㎖ 
原材料|純正蜂蜜(ミャンマー産)、麦芽
アルコール度数|10度

DEEPSEEK-Honey-
バーボン樽で半年間熟成させた甘みの強いミード。濃厚な舌触りで魚料理やピクルス、チョコレートとも。ホットにしても美味。
価格|3300円/500㎖
原材料|純正蜂蜜(ミャンマー産)
アルコール度数|14度

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ミードとグラスがオンラインで買える!
 
公式オンラインショップ
 

ANTELOPEミード展
会期|2024年8月31日(土)〜9月6日(金)
会場|Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel |03-6455-2380
営業時間|11:00〜21:00
定休日|不定休
※最新情報は公式Instagram(@discoverjapan_lab)などで随時紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。

text: Misa Hasebe photo: Shiho Akiyama
2024年9月号「木と暮らす」

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