ガラス作家《小路口力恵》
形容し難い感覚を、柔らかな造形に落とし込む
富山県を拠点に活躍するガラス作家・小路口力恵さん。眺めているだけで心も丸くなりそうな柔らかな造形美を生み出す、小路口さんのガラス作品とは?
東京・渋谷パルコ Discover Japan Lab.では、2024年7月27日(土)〜8月12日(月)にかけて「硝子グループ展—6 glass—」を開催。
Discover Japan公式オンラインショップでは、本展の一部作品を7月30日(火) 20時より順次販売予定です。(店頭の販売状況により日程・内容が変更になる場合があります)
小路口力恵(しょうじぐち りきえ)
1972年、富山県生まれ。富山ガラス造形研究所研究科を修了後、富山ガラス工房に所属。2005年に「“小路口屋”硝子工房」を設立して活動中。石川県能登島ガラス美術館や韓国陶磁財団などの収蔵品にも選ばれている。
定番を大切にしたものづくりを求めて
つい手に取りたくなってしまうのは、小路口力恵さんの作品が「なんだか好き」といった感覚から生み出されているため。うまく言語化するのは難しい。でも、ひと目惚れしてしまう。そんなうつわこそ“小路口屋”硝子工房の神髄である。
「無加工のガラスも好きですが、特に削るなどの表面加工で現れる色みに魅力を感じています。定番を大切にしながら活動していきたいですね」(小路口さん)
ここでいう小路口さんの“定番”とは、しっとりと手に馴染む柔らかな風合い。馴染み深いソーダガラスという素材に「やさしく、やわらかく、ここちよい。」のコンセプトが加わると、心ときめく逸品となる。
作品ラインアップ
ふくら ぐい呑み
オブジェ制作から派生した「ふくら」シリーズで最初に誕生したうつわ。飲食店では小鉢やデザートボウルとして用いられることも。
サイズ|φ70×H45㎜
重量|70g 価格|9680円
くもい トレー
20年以上前に生まれた「くもい」シリーズの展開として制作。見た目とは裏腹にずっしりと重く、その使い道は作者自身も未知数とか。
サイズ|W115×D100×H40㎜(不定形のため
個体差あり)
重量|520g 価格|1万4300円
ふくら 片口
「ふくら ぐい呑み」の対としてつくられた作品。キレのよい注ぎ口とあり、ゲリドンサービスでソースをかける際にも使われている。
サイズ|W90×D115×H80㎜
重量|210g 価格|1万6500円
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硝子グループ展—6 glass—
会期|2024年7月27日(土)〜8月12日(月)
開催場所|Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel |03-6455-2380
営業時間|11:00〜21:00
定休日|不定休
※最新情報は公式Instagram(@discoverjapan_lab)などで随時紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
※掲載商品は一部であり、店頭にはさまざまなうつわが並びます。
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。
text: Natsu Arai, Misa Hasebe photo: Kazuya Hayashi
Discover Japan 2024年8月号「知的冒険のススメ」