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《渋谷SAUNAS》
ますます広がるサウナの可能性
9回ととのう、サウナのテーマパーク|前編

2024.3.14
《渋谷SAUNAS》<br> ますます広がるサウナの可能性<br><small>9回ととのう、サウナのテーマパーク|前編</small>

日本で独自の進化を遂げているサウナ。中でも新時代の都市型サウナとして注目を集めているのが、2022年に渋谷に誕生した「渋谷SAUNAS」だ。
 
今回はますます広がりを見せているサウナの可能性と多様性に迫る。

館内はLAMPI(ランピ=池)とWOODS(ウーズ=森)に分かれ、奇数日・偶数日の男女入れ替え制でコンセプトの異なる9つのサウナと2種類の水風呂が楽しめる。

1960年代にフィンランドから上陸したサウナは、いまや日本の文化として根づいている。そもそも日本の入浴文化のはじまりは、洞窟などを利用した蒸気浴と伝わり、時代とともに進化を遂げてきた。その歴史と日本人が得意とする異文化の吸収が融合し、現代では施設の近代化だけでなく、地域性を感じられるサウナが各地に登場するなど、他国にはない独自の広がりを見せている。
 
その多様性を体感できる最新施設が、サウナ不毛の地と呼ばれた東京・渋谷に誕生した「渋谷SAUNAS」だ。総合プロデュースを手掛けたのは、サウナ愛好者のバイブル『マンガ サ道』の原作者・タナカカツキさん。湯船のないサウナ特化型施設には、サウナの聖地・フィンランドやリトアニアで得たという彼の知見が随所に盛り込まれている。素材遣いやデザイン、サウンド、視覚的なノイズを最小限に抑えるミニマルな掲示サインなど、細部に至るまで徹底的にこだわり、一室ごとに趣向が異なるユニークな9つのサウナ室と2種の水風呂が楽しめる。深化する日本のサウナ文化を堪能しながら、至福の「ととのい」体験を享受できる、まさに理想郷だ。

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【中編】
多様性を体感できるサウナの理想郷

 
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監修=こばやしあやな
サウナ文化研究家。フィンランド在住コーディネーター。日本との2拠点で、世界中の浴場文化のリサーチを続ける。著書『公衆サウナの国フィンランド』、『クリエイティブサウナの国ニッポン』(ともに学芸出版社)、訳書『究極の「サウナフルネス」世界最高の教科書』(東洋経済新報社)など

text: Ryosuke Fujitani photo: Norihito Suzuki
Discover Japan 2024年2月号「人生に効く温泉」

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