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地下空間でひんやり涼しい!
〈大谷資料館/首都圏外郭放水路〉
|この夏行きたいミュージアム

2026.6.27
地下空間でひんやり涼しい!<br>〈大谷資料館/首都圏外郭放水路〉<br><small>|この夏行きたいミュージアム</small>

地球の壮大なスケールを体験する企画展から、極寒世界を楽しむ氷の空間、都市や高原、地下空間でのひんやり体験まで、知的好奇心を刺激しながら満喫する納涼ミュージアムを紹介!今回は、地下空間で涼を感じられる観光スポットを案内する。

《大谷資料館》
天然の冷蔵庫で夏を涼しく
地底に広がる巨大採掘場跡

大谷資料館は、その歴史的価値から日本遺産の構成文化財にも登録されている。巨大な迷宮を思わせる館内は、どこを切り取ってもフォトジェニック。非公開の教会エリアは、特別公開されることも
画像提供=大谷資料館

栃木県・宇都宮市にある大谷資料館は、大谷石の地下採掘場跡を活用した施設だ。広さ約2万㎡、深さ約30mに及ぶ古代遺跡のような巨大空間が広がり、年平均気温8℃前後で、夏でもひんやり涼しい天然の冷蔵庫だ。

現在も重用される 大谷石
大谷石は、近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトが帝国ホテル旧本館に使用したことで有名。現在も石塀や住宅の内外装に使用されている
画像提供=大谷資料館

地上の展示室では大谷石の地質や採掘史、道具類を詳しく解説。地下へ下りると、その圧倒的なスケールに息をのむ。幻想的にライトアップされた広大な空間は地下神殿のようで、映画やドラマ、MVのロケ地としても名高く、手掘り時代のノミ跡から機械化後の痕跡まで残る岩壁採石の歴史を物語っている。

採掘の歴史を学べる展示エリアも
約20~30mまで隆起した大谷石の奇岩群は、約1500万年前の海底火山の噴火によって形成されたと伝わる。その地質や採掘の歴史も学べる
画像提供=大谷資料館

リアルな人形で再現された江戸時代の手掘り作業の様子や、華道家・假屋崎省吾氏が手掛けたアート作品も見どころ。坑内を歩きながら歴史に触れ、涼を感じながら異空間を旅する時間は夏を忘れさせてくれる。

大谷資料館
住所|栃木県宇都宮市大谷町909
Tel|028-652-1232
開館時間|9:00~17:00(最終入館16:30)、12~3月は9:30~16:30(最終入館16:00)
休館日|12~3月の火曜(祝日の場合は翌日休)、12月26日~1月3日 ※臨時休館あり
料金|一般1000円、中小生400円
www.oya909.co.jp

《首都圏外郭放水路》
都会の地下で大冒険!
地下神殿で防災ツーリズム

地下22ⅿに位置する調圧水槽は、洪水を一時的に受け止める巨大な貯水空間だ。見学では、巨大な立坑から流れ込んだ洪水を、強力なポンプで最大毎秒200㎥のスピードで江戸川へ排水する治水システムが学べる
画像提供=国土交通省江戸川河川事務所

埼玉県春日部市にある首都圏外郭放水路は、洪水被害を防ぐ世界最大級の地下放水施設だ。全長約6.3㎞、地下50ⅿにトンネルを掘ったこの施設は、約13年の工期を経て完成。巨大な調圧水槽に洪水を一時的に貯めて江戸川へ排水する機能は、中川・綾瀬川流域の水害対策の要となっている。予約制で複数のコースから選べる見学の目玉は、なんといっても圧倒的なスケールの調圧水槽だ。幅78ⅿ、奥行き177ⅿ、高さ18ⅿの広大な空間に59本の巨大柱が林立する壮大な景観は「現代のパルテノン神殿」と称されている。

防災の現場を実際に訪ねる
アドベンチャー体験コースでは、異世界感漂う第3立坑の地下トンネルを探検できる。どのコースでも防災の大切さや技術者の思い、創意工夫を実感できるのが魅力
画像提供=国土交通省江戸川河川事務所

ガイド付きの見学コースでは、立坑や巨大ポンプ室などの内部をめぐり、施設の仕組みや治水の重要性を学べる。冒険気分で探検し、最先端の土木技術と機能美を体感しながら防災意識を高められる唯一無二のツーリズムだ。

〈選べる7つの見学コース〉
①地下神殿コース
②立坑体験コース
③ポンプ制覇コース
④インペラ探検コース
⑤アドベンチャー体験コース
⑥マインクラフト防災学習コース
⑦流域治水ライトアップコース

調圧水槽の見学を凝縮した定番の①から、深さ70ⅿの立坑を体験する②、排水設備を間近で見学でき、水深50㎝程度のインペラを歩く③④⑤、マインクラフトを通じて防災を学習する⑥、幻想空間を堪能する⑦のコースから選べる。

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首都圏外郭放水路
住所|埼玉県春日部市上金崎720
Tel|048-747-0281
見学会開催時間|10:00~16:00 (見学会の最終終了時間は17:00)
見学休止日|不定休
料金|1200円~(見学コースによる)
https://gaikaku.jp

text: Ryosuke Fujitani
2026年7月号「納涼、しましょ。」

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