Discover Japan Lab.で出合う、
毎日愛でたくなるうつわ
「花岡 央・沼田智也・松本かおる 三人展」
食器棚に並んでいる様子を眺めるとき、いつものおかずをのせたとき、ふいに幸福感に包まれるようなフォルムと色彩、そして質感。ただそこにあるだけで、心ときめくうつわたちを集めました。
今回紹介するうつわは、渋谷パルコの直営店「Discover Japan Lab.」または公式オンラインショップにて数量限定で販売中です。
影まで美しくアートのように
料理を引き立てる。
花岡 央(はなおか ひろい)
1982年、岡山県備前市生まれ。倉敷芸術科学大学ガラスコースにて小谷眞三氏に師事。卒業後、fresco(大阪)に入社し、チーフとしてfrescoブランド製品のデザイン・制作までを手掛ける。2013年に帰郷し、ギャラリー併設の吹きガラス工房「ヒロイグラススタジオ」を設立。色ガラスに丸みのある切り子模様を施したren(レン)や、備前の米を溶け込ませた淡いブルーのGRICE(グライス)などを制作している。
左)ren コンポート
食卓にrenを並べたとき、うつわの高低差があれば、もっと彩り豊かになる。脚の曲線美は、それ単体でも十分絵になるが、いつものおかずをのせて小鉢と一緒に並べてみるなどして、普段の食事に取り入れたい。
Size|φ135×H77㎜ Weight|165g Price|¥8800
右)ren 小鉢
落ち着いた色合いと安定したかたちは、ほうれん草のおひたしなど、和洋問わずちょっとしたおかずをのせるのにちょうどよい。この小鉢にのせれば、常備菜がたちまち高級料亭の一品に思えてしまう。
Size|φ120×H52㎜ Weight|125g Price|¥4620
左)GRICE-gy コンポート
GRICEのガラスの内側にグレー色を忍ばせた、花岡さんの作品の中でもレアなシリーズ。脚の部分は通常のGRICEよりも、グレーが映り込むことでブルーが濃く感じられ、上下で色みのコントラストを楽しめる。
Size|φ134×H85㎜ Weight|240g Price|¥7700
右)コンポート皿
透明感としっかりとした厚みを兼ね備えた小ぶりな皿。球体の脚が高級感にあふれ、受け皿部分は平らな形状。別売りのドーム形の蓋を被せてアクセサリーケースとして使うなど、「魅せるうつわ」としても活躍する。
Size|φ135×H70㎜ Weight|260g Price|¥6600
古典文様に遊び心を加えて
食卓にユーモアを。
沼田智也(ぬまた ともや)
1979年、茨城県高萩市生まれ。2003年に京都嵯峨美術短期大学専攻科日本画コース卒業。’04年より陶芸家・田中いさお氏に師事。その後、愛知県立窯業高等技術専門校で陶芸と絵付けを学び、卒業後に帰郷して作陶に励む。これまで学んできた日本画と陶芸の技術を生かした作風は、唐草や花蝶などの古典文様から、パンダ文、コアラ文といったオリジナリティのある文様まで。多彩な絵付けによるうつわは使うたび楽しくなる。
左)麦藁手 4寸皿
取り皿として活躍するほか、おひたしなどの和の総菜を盛りつけると料理映えする小皿。呉須と鉄絵の濃淡で放射状に描かれた麦藁手模様がシンプルながらも味わい深く、どの年代にも愛されるデザイン。
Size|φ118×H20㎜ Weight|120g Price|¥2750
右)麦藁手 小鉢
磁器素地に、青色系の呉須と鉄絵で表現した濃淡の絵柄。独自のゆるやかなタッチは、懐かしくて新しい。手に取りやすい深さと大きさの小鉢は、汁気のあるおかずをちょこっと取り分けるのにおすすめだ。
Size|φ104×H40㎜ Weight|105g Price|¥2200
左)Panda 文 6寸皿
東欧の古い判子を印判に用いたパンダ文様のひと皿。笹の葉に囲まれてぽつんと佇む姿は、料理を平らげた後に皿を見るとパンダの存在に気づく、そんな食卓のひと幕を想像してしまうほほ笑ましい作品だ。
Size|φ185×H20㎜ Weight|355g Price|¥6600
右)Skull 文 6寸皿
頭蓋骨を意味する「Skull」のネーミングの意外性に驚きつつ、縁の絵柄を凝視すると、その名の通りガイコツの絵が浮き上がる。伝統的な文様の中にこっそりとユーモアを忍ばせた、わかる人にはわかる一枚。
Size|φ173×H32㎜ Weight|315g Price|¥7150
備前の土と漆の融合で
生まれる軽く柔らかな陶器。
松本かおる
東京都出身。2008年に備前陶芸センターで陶芸技術を習得し、備前焼作家・星正幸氏に師事。’09年より都内の陶芸教室に勤務し、焼締め陶芸教室をはじめる。長野県への移住を経て現在は、石川県輪島市で備前焼に用いるきめの細かい土を使い、焼締めのうつわを制作している。松本さんのうつわは、備前焼ならではのずっしりと重厚なイメージを覆す。薄くて軽い、そして手に吸いつくかのようになめらかな手触りが特徴だ。
左)磨き漆 盃
口当たりのよさを追求した焼締めの盃に、漆を塗っては磨くという地道な作業を繰り返す「磨き漆」によって生まれた作品。使い込んだ皮のように手に馴染み、やさしい口当たりでつい酒が進みそうになる。
Size|φ86×H28㎜ Weight|50g Price|¥5170
右)徳利
釉薬をかけない焼締めの酒器は、表面にできた細かな気孔が飲み物をまろやかにしてくれる。冷酒なら日本酒を徳利に入れて少しの間冷蔵庫に入れておき、熱燗の場合は弱火でゆっくりと湯煎にかければ、美味しく味わえる。
Size|φ85×H130㎜ Weight|260g Price|¥7700
左)ビアマグ
薄くて軽い。手に吸いつくかのようになめらかで繊細な焼締めのビアマグ。ビールを注ぐと、きめ細やかでクリーミーな泡が立ち、まるで生ビールを飲んでいるかのよう。ビール好きの方は、ぜひ一度試してみてほしい作品。
Size|φ66×H96㎜ Weight|120g Price|¥6600
右)漆 ワインカップ
備前焼の外側だけに漆を塗った、片手で持ちやすいサイズのワインカップ。内側は焼締め独特の風合いを生かしているため、ワインの味と香りの変化が楽しめ、外側は漆塗りで手触りや口当たりのよさを実感できる。
Size|φ65×H71㎜ Weight|115g Price|¥7700
うつわを実際に手に取って選びたい方は
Discover Japan Lab.の店頭へ!
Discover Japan Lab.の店頭へ!
Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~20:00
定休日|不定休
※営業時間変更の場合がありますので、最新情報は渋谷PARCOの営業時間をご確認ください。
※サイズ・重量は、掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。
※商品数には限りがありますので、品切れの際はご了承ください。
text: Akiko Yamashita photo: Simpei Fukazawa
2022年4月号「身体と心をととのえる春旅へ。」