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《SDGsの視点から知るお茶とコーヒー》
無農薬自然栽培を行う「THE NODOKA」
脱炭素社会を目指す「Overview Coffee」

2021.12.2
<small>《SDGsの視点から知るお茶とコーヒー》</small><br>無農薬自然栽培を行う「THE NODOKA」<br>脱炭素社会を目指す「Overview Coffee」

SDGsの達成に向けて注目の取り組みを行う、静岡県島田市の東邦農園などと協働するオーガニック日本茶ブランド「THE NODOKA」と、土壌づくりから見直して脱炭素社会を目指すオーガニックのコーヒー豆を専門的に扱う米国発の「Overview Coffee」のふたつのブランドをご紹介します!

<お茶>
「THE NODOKA」
つくる責任つかう責任、安心安全の日本茶を世界に。

THE NODOKAの代表・洪秀日さん(右)と、静岡県島田市でやぶきたなどの品種を中心に無農薬栽培を行っている善光園の増田善光さん(左)。善光園のお茶は、爽やかで透き通る美味しさ

30年以上にわたり無農薬自然栽培を行う静岡県島田市の東邦農園などと協働して、東京で生まれ育った洪秀日(ホン・スイル)氏が2016年に立ち上げたオーガニック日本茶ブランド「THE NODOKA」。海外で販売されている日本茶が、実際には日本産の茶葉を使用していなかったり、品質が劣ることに違和感を覚え、本物の日本茶を海外にも届けたいという想いからスタートした。健康によいと知られているお茶は、多くの場合、茶葉の栄養素の一部は淹れた後に茶殻として捨てられる。THE NODOKAの日本茶は、パウダー状にすることで茶葉のもつ栄養素を余すところなくとることができるのだ。急須を使わず淹れられる手軽なスタイルの日本茶で、より安心な日本茶の魅力を世界に発信している。

水に溶けやすい、粒度を下げたパウダー状。溶いて料理のソースにしたり、お菓子に入れたりとさまざまな使い方が可能
右)オーガニック特選抹茶 価格|1728円、内容量|2g×10本。左)オーガニックほうじ茶 価格|1296円、内容量|2g×10本

ディスカバー・ジャパン公式オンラインショップでも販売中!
「特選抹茶」(右)は、ふくよかな香りと上品な甘みが特徴。茶葉は遮光状態で栽培されているため、渋みが少なく、ビタミンCや食物繊維が豊富。「ほうじ茶」(左)は、ほのかな甘みと豊かな香りが際立ち、リラックス効果があるので寝る前にもおすすめ。

THE NODOKA
Mail|info@nodokatea.com
https://www.nodokatea.com/
※2023年4月からブランド名が『THE NODOKA』に変更されました

 

THE NODOKAの商品一覧
 

<コーヒー>
「Overview Coffee」
気候変動に具体的な対策を。
土壌づくりから見直して脱炭素社会を目指す

瀬戸田にある焙煎所では、従来機と比べて約75%のガス使用量を削減できる焙煎機を用いて豆をローストしている
同じ土の中で異なる作物をつくり、土壌の栄養素や微生物とのバランスを保っているリジェネラティブ・オーガニック農法。あえて耕さないことで、有機物を多く含んでいる

化学肥料や農薬を使わないことで温室効果ガスの排出を抑え、土壌を改善しながら自然環境の回復を目指す「リジェネラティブ・オーガニック農法」。この農法を推進し、オーガニックのコーヒー豆を専門的に扱っているのが、米国発の「Overview Coffee」だ。今年春には、晴天率が高く安定した焙煎が行いやすい広島県・瀬戸田に焙煎所を開業。健全な農法でつくられたスペシャルティコーヒーは、よりテロワールを発揮して個性的な味わいだ。農法にも目を向けた選択が、コーヒー農園の存続へとつながっていく。

Overview Coffee
住所|広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田254-2
Mail|info@overviewcoffee.jp
https://overviewcoffee.jp
※不定期でワークショップを実施

Overview Coffeeのコーヒーが間もなく東京に!
日本橋で12月に開業する複合施設「SOIL NIHONBASHI」の1階には、カフェベーカリーが誕生予定。天然酵母のパンや新鮮な野菜を使った食事とともに、瀬戸田で焙煎されたOverview Coffeeのコーヒーが楽しめる!

Parklet Bakery
住所|東京都中央区日本橋小舟町14-7 1F

text: Discover Japan
Discover Japan 2021年11月号「喫茶のススメ お茶とコーヒー」

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