日本酒に癒され、整う。軽井沢で2泊3日のSAKE滞在
「星のや軽井沢」では日本酒がテーマのウェルネスプログラムを開催中。日本酒コンサルタントのレベッカ・ウィルソンライさんの体験を通じ、このプログラムの魅力に迫ります!
日本酒で心と身体をリフレッシュ!
鳥がさえずり、心地よい木々の囁きが耳に届く軽井沢の森の中。一歩足を踏み入れた先には、美しい谷の集落が広がっている。ここは水辺を囲むように離れの客室や温泉施設などが点在する「星のや軽井沢」。「現代を休む日」をコンセプトに掲げ、2005年のオープン以降、泊食分離の滞在型リゾートとして、日本の宿泊スタイルや新しい旅の在り方を提案してきた名宿といえよう。
「星のや軽井沢」では地域性をいかしたさまざまな滞在プログラムも実施している。2020年1月10日〜3月31日には、アミノ酸やビタミンなど多くの栄養素が含まれる日本酒の健康効果に着目し、心と身体のリフレッシュを目指す2泊3日の「SAKEヘルスコンシャス滞在」を開催。「星のや軽井沢」から車で約30分の場所に位置する佐久地区の酒蔵とも協力し、「蔵元から学ぶ、日本酒×健康のワークショップ」、「肌の調子を整える、日本酒スパトリートメント」、「客室で楽しむ、夜の美酒鍋」、「日本酒の香りに包まれる、日本酒風呂」、「瞑想体験で心を鎮める」という日本酒コンサルタントのレベッカ・ウィルソンライさんも納得のコンテンツを用意した。
「日本酒は文化です。私は日本酒と出合い人生が豊かになりました。このプログラムのクオリティは高く、多面的に日本酒の魅力に触れられる。内容のひとつひとつが紐付いていて、ホリスティック医学に通じるものがあると思います」
このプログラムを体験するにあたり、日本酒の知識がなくとも、予習をする必要は全くない。
「日本酒は楽しむことが一番です。まずは日本酒を飲み、『美味しい!』と感じていただくのがベスト。質問があれば蔵元さんから直接学べるワークショップで、気軽に聞いてみてください。日本酒の製造工程や楽しみ方、酒蔵の哲学やこだわりなども学べますし、蔵元さんと会話をしながら、ひとつの酒蔵が醸す数種類の日本酒のテイスティングもできるので、味わいの違いが分かりやすいですよ」
滞在スケジュール例
1日目
15:00 チェックイン
16:00 蔵元から学ぶ、日本酒×健康のワークショップ
19:00 客室で楽しむ、夜の美酒鍋
2日目
9:00 霧の日本酒風呂でリラックス
15:00 肌の調子を整える、日本酒スパトリートメント
3日目
9:00 瞑想体験で心を静める
12:00 チェックアウト
味わったのはこの4本!
自然を感じる空間で、日本酒を味わい、体験し、全身で堪能していく。
レベッカさんが宿泊したのは、集落の中心を流れる川に面した「水波の部屋」。日本酒を手にくつろいでいると、夕食メニュー「美酒鍋」が客室に運ばれてきた。
「日本酒をふんだんに使った美酒鍋は、酒がイノシシの肉や野菜の旨味をまろやかに引き出していて、とても美味しい。佐久地区の日本酒との相性も抜群です。料理は同じ地域の日本酒と一緒にいただくことで、その土地の歴史や文化までよく分かりますから」
舌で楽しむだけにとどまらないのがこのプログラムの魅力だ。
「日本酒風呂は香りもよく、身体も温まりますね。日本酒スパトリートメントもリラックスできましたよ。私は乾燥肌なのですが、日本酒の原料である麹のおかげで、肌がしっとり柔らかくなったんです。心と身体を見つめ直す瞑想も、素晴らしい時間となりました」
星のや軽井沢だけでしか得られない唯一無二の体験。帰途につく頃には、明日への活力が湧くとともに、日本酒がより身近な存在となっているはずだ。
住所:長野県軽井沢町星野
Tel:0570-073-066(9:00〜20:00)
客室数:77室
料金:1室8万4000円〜(税サ別、食事代別)
カード:AMEX、Diners、DC、JCB、VISAなど
IN:15:00
OUT:12:00
夕食:部屋食またはメインダイニング
朝食:部屋食またはメインダイニング
https://www.hoshinoresorts.com/resortsandhotels/hoshinoya/karuizawa.html
文=大森奈央 写真=山平敦史
2020年3月号 特集「SAKEに恋する5秒前。」