ART

1.Souun♡が現代アートの
メインストリームとなる5つのエレメント

2019.12.18
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アートプロジェクトの仕掛け人、高橋邦忠氏が武田双雲さんのアート作品の可能性にいち早く気づき、アーティスト活動のプロデュースを手掛けています。現代アーティスト・Souun♡の生みの親でもある高橋氏に、あらためて作品の魅力や独自性について解説していただきました。第1回はSouun♡が現代アートのメインストリームとなる「5つのエレメント」についてご紹介します。

高橋邦忠さん
武田双雲ワールドワイド
“感謝”アートプロジェクト事務局エグゼクティブプロデューサー
ブランドマーケティングの専門家。一般的なアートのアプローチではなく、マーケティングとブランディングの手法で、現代アーティスト・Souun♡のプロデュースを行っている。

そもそも……アートとは、
生活を豊かにするもの。

アートは、地球上の生物の中で人間だけが楽しめるものだと考えられている。アーティストは、国や人、歴史によって培われた文化などを、自らの“知”によって変換し、さまざまな手法で表現している。
武田双雲さんは、「書」の在り方を革新してきたパイオニアだ。長年にわたり、文字の素晴らしさを多くの人に再認識させてきた。そんな稀代の天才アーティストがいま、もち得る感性を投じ、次々と現代アート作品を完成させている。
ただ、アートに対して、高尚なイメージをもっている人も少なくないだろう。どうやって楽しめばいいかわからなかったり、買う基準や価値が不明瞭だと思われていたりもする。だが、アートの価値を決めるのは、鑑賞者であり、最も優先すべきことは「この作品が好き」、「心地よい」という感覚である。気に入った作品と暮らす、だからこそアートは、生活を豊かにしてくれるのだ。

アブストラクト カリグラフィー™の構成要素

▽アートのモチーフは「言葉」
Souun♡作品の最大の特徴は、「文字」がモチーフであることだ。モチーフである文字を抽象的に表現しているため、意味にとらわれることがない。要するに、抽象画のように言葉を感じることができる、世界ではじめての書でありアートなのだ。それを「アブストラクト カリグラフィー™」と定義し、ブランディングを行っている。

▽「書」で極めた構図
書道家である武田双雲さんは、当然だが字がうまい(笑)。作品のモチーフには抜群の文字なので、構図の取り方が書と同様で、安定感がある。絵でいえば、基礎のデッサン力があるということだろう。アート作品の「余白」や「間(ま)」の取り方も独特で、それも書の構図と融合している。作品の圧倒的な迫力も、書で培ったものだ。

▽パワーとテクニック
通常、画家はキャンバスを立てて作品を描く。だが、Souun♡は書道と同様に、キャンバスを床に置いて描いている。その描き方もユニークで、手で描いたり、頭で描いたりもする。書は一発勝負なので、キャンバスに向かう時も、迷いがない。勢いがすごい。それは作品の迫力として見るものを惹きつけ、余白をも制圧している。

▽無限のバリエーション
Souun♡にとって書の原点のひとつが「大」という文字。文字のルーツが「人」であると教わったとき「人の数だけ大があると感動した」という。つまり、Souun♡がイメージする文字のかたちには、限界がないということ。そのため2D、3Dをも問わない。だから、鑑賞者は心を揺さぶる“奇跡の一枚”に出合ってしまう。

▽文字の無限ループ
完成した文字に感情を加え、抽象化。その流れは文字のルーツである象形文字に回帰しているようにも見える。アブストラクト カリグラフィーは、世界中に漢字ブームを巻き起こすかも!?

Souun♡は、作品のモチーフに「楽」という言葉を選んでいる。感情によって「楽しい」であったり「ラク」であったり、意味の変化はさまざま。そんな言葉の魅力は、いわれてみれば気づく“潜在的ニーズ”だ。それを無意識に、何の躊躇もなく選ぶSouun♡は、技術だけでなく、直感的に描くべきものを察知する嗅覚にも長けているアーティストともいえる。平面作品は、無垢だけど芯のある清潔感のある少女がイメージ。この一点でアブストラクトカリグラフィーのループが感じられる代表的作品(個人蔵)。

平面作品
立体作品

2020年1月号特集「いま世の中を元気にするのは、この男しかいない。」

《アートプロジェクトの仕掛け人、高橋邦忠氏が語るSouun♡アートの魅力》
1|Souun♡が現代アートのメインストリームとなる5つのエレメント
2|Souun♡作品の世界観をかたちづくるストーリー
3|Souun♡を「富士山」にしたい!
4|Souun♡アートのプロデュース

文=西山 薫 写真=山平敦史

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