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「やなせたかし」ゆかりの地と
高知の絶景鉄道をめぐる旅へ
塩の道をゆく高知旅|後編

2025.7.30 PR
「やなせたかし」ゆかりの地と<br>高知の絶景鉄道をめぐる旅へ<br>塩の道をゆく高知旅|後編

塩の道で高知の風土を堪能したら、太平洋沿いをゆく絶景鉄道の道をめぐりたい。土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」に乗って、高知らしいダイナミックな眺めを楽しもう!さらに、高知県東部は漫画家・やなせたかしの出身地。連続テレビ小説『あんぱん』ゆかりのスポットを訪れる小さな旅へ。

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太平洋沿いをゆく絶景鉄道の道
土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」

香南市の夜須駅は、県内屈指の海水浴場「ヤ・シィパーク」が目の前にあり、「道の駅やす」とも隣接。シンボルの椰子の木がトロピカルな雰囲気を醸し、ホームのY字屋根は太平洋を泳ぐクジラの尾びれを彷彿させる。運行本数は上り、下りとも1時間に1〜2本程度なので、時刻表をチェックして利用したい

広い高知には、まだまだ魅力的な道が秘められている。町と町をつなぐ鉄道もまた、“道”のひとつだ。塩の道と同じ高知県東部で、日本最後のローカル新線として2002年に開通したのが土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」。

香南市・夜須駅から安芸市・赤野駅まで、線路は海沿いに。高架を走るため遮るものがなく、大きな車窓から存分に太平洋を望むことができる。紺碧に輝く海の眺めは圧巻だ

土佐湾に沿って走る区間では雄大な太平洋が、内陸部では穏やかな田園風景が目を楽しませる、高知きっての絶景路線なのだ。特に、まるで船のような展望デッキを備えたオープンデッキ車両は、絶景を満喫するのにうってつけだ。

やなせたかしオリジナルのキャラクターが全駅や車体に!
21駅すべてで出会えるオリジナルキャラクターにも注目。香我美駅は特産品「山北みかん」がモデルの「かがみ みかんちゃん」、唐浜駅は四国八十八ヶ所めぐりの札所にちなんだ「とうのはま へんろ君」など、各駅に一体ずつ描かれた愛らしいキャラクターとぜひ記念撮影を

そして、21駅それぞれをモチーフにしたキャラクターは、高知県出身の漫画家・やなせたかしによって生み出されたオリジナル。駅周辺の特産物や歴史などをイメージに盛り込んで描かれ、愛らしいデザインとともに地域の魅力を生き生きと伝えている。

 

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連続テレビ小説『あんぱん』ゆかりの地へ

香北町のおおらかな自然に抱かれるように佇む「アンパンマンミュージアム」。1996年の開館以来、数多くのファンを迎えてきた。手前の芝生広場からブリッジを渡ってミュージアムへ。
Ⓒやなせたかし Ⓒやなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

やなせがモデルとなった連続テレビ小説『あんぱん』が放送されている今年、ごめん・なはり線乗車と合わせて、ぜひ訪れたいのが「香美市立やなせたかし記念館」。氏のふるさとでその創作世界に触れるひとときは、心を温かく満たしてくれるだろう。

朝田家の撮影セットを1/15スケールで再現したジオラマも

南国市「海洋堂Space Factoryなんこく」では、『あんぱん』のドラマ展を開催中。稀代のクリエイターを育んだ地を、心ゆくまでめぐってみたい。

 

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やなせたかしの創作の世界を知る
《香美市立やなせたかし記念館》

リニューアルに際してエントランスの大階段には絵本のイラストがプリントされ、やなせの分身である「やなせうさぎ」の像も
Ⓒやなせたかし

大規模改修を経て、2025年3月29日にリニューアルオープン。アンパンマンの世界を多彩に展示し、楽しい仕掛けをちりばめた「アンパンマンミュージアム」と、雑誌『詩とメルヘン』の表紙イラストやカットなどを集めたギャラリー「詩とメルヘン絵本館」からなる。

このミュージアムのために描き下ろされたタブロー画などが一堂に。大人も楽しめる「アンパンマンミュージアム」
Ⓒやなせたかし
「詩とメルヘン絵本館」には、やなせの生涯と仕事を時系列で紹介するコーナーも
Ⓒやなせたかし

香美市立やなせたかし記念館
住所|高知県香美市香北町美良布1224-2
Tel|0887-59-2300
開館時間|9:30〜17:00(最終入館16:30)
休館日|火曜(祝日の場合は翌日休)
料金|1200円
※入館にはホームページから要予約
https://anpanman-museum.net

©やなせたかし
©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

 

連続テレビ小説『あんぱん』の世界がジオラマに!
《海洋堂Space Factoryなんこく》

フィギュア製造の草分け「海洋堂」ならではのジオラマや、ドラマで使用した小道具などを展示する「のぶと嵩のおらんく展」は2026年2月8日まで。ソフビフィギュア製造工程の見学も好評。

海洋堂Space Factoryなんこく
住所|高知県南国市大そね甲1623-3
Tel|088-864-6777
開館時間|10:00〜18:00(最終入館17:30)
休館日|火曜、夏休み期間中は無休
料金|おらんく展900円

 

「土佐塩の道」を歩いて、
絶景の「土佐くろしお鉄道」に乗り、
やなせたかしワールドを堪能する、
今年行っておきたい盛りだくさんの高知旅へ

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塩の道をゆく高知旅
01|高知の風土を育んだ「土佐塩の道」をゆく
02|《田野屋塩二郎》新次元の塩づくりとは?
03|「やなせたかし」ゆかりの地と高知の絶景鉄道をめぐる旅へ

text: Aya Honjo photo: Azusa Shigenobu
2025年8月号「道をめぐる冒険。」

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