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料理家・中川たまさんおすすめ
身体がゆっくり目覚める「◯◯」のおとも
《ニッポン朝ごはんのおとも図鑑》

2023.6.21
料理家・中川たまさんおすすめ<br>身体がゆっくり目覚める「◯◯」のおとも<br><small>《ニッポン朝ごはんのおとも図鑑》</small>

料理家やフードコーディネーターなど、「食」に精通する方々はどんな朝ごはんを食べている? 食通で知られる2名1組の朝食スタイル、欠かせない逸品、おすすめの食べ方などを教えてもらった。

料理家・中川たまさん
料理家。神奈川県逗子市在住。自然食品店勤務後、ケータリングユニット「にぎにぎ」を経て独立。旬の食材を生かしたレシピや洗練されたスタイリングが人気。4月中旬に新刊『たまさんの食べられる庭』を発売予定

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胃腸に負担をかけない朝食。
定番を季節で楽しみます

朝は白湯からはじまるという中川たまさん。「アーユルヴェーダの考えを取り入れたつくり方で、まずはそのまま一杯。さらにレモン汁と塩を加えてゆっくり飲みます」
 
それから季節のフルーツと野菜スープというのが朝の定番。柑橘など酸味のあるものには、ハチミツやヨーグルトをかけて。暖かい季節はスムージーにすることもあるそう。「スープは、冷蔵庫の野菜でミネストローネにしたり、ポタージュにしたり。そこに豆を加えるとタンパク質がとれ、満足感も出るのでおすすめです」。まだ食べられそうなら冷凍しておいたパンをひと切れ。「自然解凍させ、魚焼きグリルで焼いて、バターやオリーブオイルでいただきます」。

身体がゆっくり目覚める「◯◯」のおとも

<おすすめポイント>
太陽と風の力でゆっくりつくられる天日塩で、海水のミネラルが壊れにくく、塩本来の豊かな風味を感じられます

<白湯のおとも>
天日塩、レモン

塩は近所の自然食品店で買うシチリア島の天日塩を愛用。国産に比べてサラッとして使いやすい。レモンは、シーズン中は庭の木で育つものを

シチリアの天日塩
価格|308円
内容量|500g
原材料|海水(シチリア)
Tel|046-873-7137(陰陽洞)
注文方法|電話のみで受付
in-yo-do.com

<おすすめポイント>
地元、逗子の里山で採れる天然ハチミツ。非加熱で花の蜜そのもの。季節により味が変わるのも自然でいいですね

<フルーツのおとも>
「はやし養蜂」の「はちみつ」

蜂が羽ばたいて水分を飛ばし、熟成されていい状態になったところを瓶詰め。花の香り、酵素、栄養素がすべて生きている

価格|1600円
内容量|150g(M)
原材料|はちみつ
Tel|なし
注文方法|webより

<おすすめポイント>
甘くなく、すっきりした酸味があるのが好き。「使われているのはミルクと乳酸菌だけ」というわかりやすさが何より

<フルーツのおとも>
「東毛酪農」の「ピュアプレーンヨーグルト」

いち早く低温殺菌牛乳に取り組んだ東毛酪農。群馬の牧場でのびのびと育つ牛の生乳に乳酸菌を添加し、加温してつくるピュアな味わい

価格|318円
素材|生乳
内容量|400㎖
Tel|0276-57-0111
注文方法|オンラインショップ

フルーツとヨーグルトのスムージー
 
【材料 2人分】
ヨーグルト……1カップ
バナナ……1本
酸味のあるフルーツやジャム、シロップ(柑橘、イチゴ、梅ジャム、梅シロップなどお好みで)……適量
 
【つくり方】
ミキサーに材料を入れてかくはんする

<おすすめポイント>
豆とハーブでスープがリッチな感じになります。レンズ豆は戻さずにそのまま、ひよこ豆は前日にゆでておいたものを

<スープのおとも>
「豆、フレッシュハーブ」

レンズ豆は有機JAS認証を受けたもので皮付き。ひよこ豆は農薬・化学肥料不使用で栽培されるもの。ハーブでスープの表情が変わる

有機レンズ豆/ひよこ豆
価格|777円/421円
内容量|500g/300g
Tel|046-873-7137(陰陽洞)
注文方法|電話のみで受付
in-yo-do.com

<おすすめポイント>
牛乳の風味を感じる上品な味わいで、なめらかでクリーミー。塩味が利いているところも気に入っています

<パンのおとも>
「大山乳業」の「大山バター」

鳥取県内すべての酪農家が一体となった大山乳業。鳥取県産の生乳を使用し、昔ながらのチャーン製法で少量ずつ丹念に練り上げる

価格|380円
内容量|150g
原材料|生乳、食塩
Tel|0858-52-2212
注文方法|オンラインストア

<おすすめポイント>
シチリアのオリーブとレモンを一緒につぶして搾ったフレーバーオイル。とにかく香りがよくて、うれしい気持ちになります

<パンのおとも>
「ロマーノ」の「レモンオリーブオイル」

シチリアのエトナ山で早摘みした古代種のオリーブ、農薬不使用の摘みたてレモンを使用。パンやサラダのほか、ジェラートにもおすすめ

価格|2052円/3888円
内容量|100㎖/250㎖
原材料|食用オリーブ油、レモン
Tel|なし
注文方法|オンラインショップ「ラ・クチネッタ」

愛用している朝食づくりアイテム

<おすすめポイント>
ガラスは中が見え、湯の状態がわかるのがいいですね。白湯は換気扇の下で強火で10〜15分、湯をぐらぐら沸騰させるのがコツです

耐熱のガラスポット
白湯づくりに毎朝使っているのが、直火にかけられる耐熱ガラスのポット。1日分を一気につくるため、2ℓぐらい入る大きめサイズが重宝

<おすすめポイント>
上下が均一に混ざり、なめらかな食感に仕上がるので、フルーツのスムージーに、ポタージュづくりにと重宝しています

「タイガー」の「ミルつきミキサーSKS-R100」
3種の形状を組み合わせたチタンコート6枚刃、タイガー独自の「トルネード水流」でしっかりかくはん。コードリールで収納できる

価格|1万4800円(編集部調べ)
サイズ|W18.4×D16.6×H34.5㎝、約2.2㎏
Tel|0570-011101
注文方法|オンラインショップ

読了ライン

  

text: Yukie Masumoto photo: Yoshihito Ozawa
Discover Japan 2023年5月号「ニッポンの朝食」

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