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ごはん同盟・しらいのりこさん、シライジュンイチさんおすすめ
「ご飯」が進むアレンジレシピ&逸品
《ニッポン朝ごはんのおとも図鑑》

2023.6.20
ごはん同盟・しらいのりこさん、シライジュンイチさんおすすめ<br>「ご飯」が進むアレンジレシピ&逸品<br><small>《ニッポン朝ごはんのおとも図鑑》</small>

料理家やフードコーディネーターなど、「食」に精通する方々はどんな朝ごはんを食べている? 食通で知られる2名1組の朝食スタイル、欠かせない逸品、おすすめの食べ方などを教えてもらった。

ごはん同盟・しらいのりこさん、シライジュンイチさん
しらいのりこ、シライジュンイチ夫婦による“炊飯系”フードユニット。メニュー開発、取材執筆、イベント企画・運営など、多方面で活躍中。『ごきげんな晩酌』(山と溪谷社)ほか手軽さが好評なレシピ本も多数出版

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おともは常に10種類以上!
〝ミールス〟的朝ごはん

米の品種を常々入れ替えて食べ比べるほど「ご飯が好き」というお二人。朝はご飯と具だくさんの味噌汁が基本。ときには焼き魚も登場。「玄米や雑穀米の日も。特別なことはせず、数種類のおともを“合いがけ”にして食べますね」。多くの食材を一緒にとることで栄養バランスも整うという。日々食卓に上がるのは、ゴマ、海苔、昆布など、極めてシンプルな和の食材たち。「常に10種は用意しています。南インドの“ミールス”みたいにおともをずらっと並べて、のっけて、混ぜて。そんな食べ方をはやらせたいです」。ご飯を愛する二人の定番品に、日本の伝統的食材こそがご飯の最良のおともであるとあらためて思い知る。

朝ごはんはしっかり派のお二人。ご飯と味噌汁は欠かさず、鮭、ソーセージ、目玉焼きなどが並ぶ日も。「味噌汁には引くくらい具を入れます(笑)」と旬の食材をたっぷり用いる

「ご飯」が進むアレンジレシピ&逸品

<おすすめポイント>
数尾を煮出すだけで十分な出汁が取れて、簡単かつ美味しい! 味噌汁、炒め物、肉じゃがなどにも入れています

明治20年創業のやまくにが手掛ける最上級いりこ。銀色に輝くもののみを手選り。そのまま食べてもえぐみがない

価格|920円
内容量|70g
原材料|片口いわし(瀬戸内海産)、食塩
Tel|0875-25-3165
注文方法|Tel、Fax(0875-25-6601)、オンラインショップ

いりこを使った具沢山豚汁レシピ
 
【材料 約2人分】
いりこ……5尾 
肉や野菜など好みの具……適量
味噌……大さじ3
水……3カップ
 
【つくり方】
①鍋に水3カップ、わたを外したいりこを5尾ほど入れる
②大根、里芋、豚コマ切れ肉、アスパラ、タマネギなど好みの具を入れて煮てから、味噌を混ぜる。いりこは取り出さず(大事なカルシウム源なので)、一緒にいただく

<おすすめポイント>
取り寄せ味噌では断トツ。具だくさんの豚汁にはこれ。具材の旨みを味噌の甘さがまとめてくれるんです

「玉那覇味噌醤油」の「王朝みそ」
国産丸大豆を自家製米麹とシママースで仕込んだ米味噌。ほんのり甘く、まろやかで旨みたっぷりの味わいは全国にファンをもつ

価格|929円
内容量|750g
原材料|大豆(国産)、米、食塩
Tel|098-884-1972
注文方法|Tel、メール、オンラインショップ

王朝みそを使ったネギ味噌
 
【材料】
ネギ……1/3本(30g) 
味噌……30g
砂糖……小さじ1/3
 
【つくり方】
①ネギをみじん切りにし、味噌と砂糖を混ぜる
②15分ほど置いて馴染ませたら出来上がり
※冷蔵で1週間ほど保存可能

<おすすめポイント>
海苔はご飯のおともに不可欠。紫彩は特に香りがいい! ご飯にのせたり、お茶漬けにしたり、アボカドと和えたり

「アリアケスイサン」の「有明海苔 紫彩」
3年の試行錯誤を経て生まれた紫彩。有明海で育った初摘み海苔を裁断せずそのまま乾燥。海の香りと甘みが口いっぱいに広がる

価格|1850円
内容量|15g×3袋
原材料|乾海苔(福岡有明海産)
Tel|なし
注文方法|メール、オンラインショップ

<おすすめポイント>
ご飯のおとも、トーストのトッピング、XO醬のように炒め物に使うことも。一番好きな食べ方は目玉焼きにのせること

「幸徳堂」の「海老三昧」
岡山県日生の干し海老を丸ごと砕き瓶にたっぷり詰めたオイルふりかけ。香ばしさと濃厚な旨みでご飯が止まらなくなる

価格|680円
内容量|70g
原材料|ひまわり油(イタリア産)、アミエビ(国産)、干しエビ(がらエビ(岡山県日生産)、食塩)、ゴマ、にんにく、岩塩、塩昆布、味付け鰹節など
Tel|0869-93-4795
注文方法|Tel、メール、オンラインショップ

<おすすめポイント>
焙煎香が違う&素材がいいので、これだけでご飯が進むんです。仕事などで使うと「どこのゴマ!?」と必ず聞かれます

「祇園むら田」の「煎り 白ごま」
高級料亭などへも割烹食材を卸す大正9年創業の老舗。つやつやと輝くゴマをひと口ほお張れば、はじけるゴマの香りと濃厚なコク

価格|831円
内容量|115g
原材料|ゴマ
Tel|075-561-1498
注文方法|Tel、Fax(075-531-5810)、オンラインショップ

<おすすめポイント>
もう少し旨みが欲しいときや、数種類のおともを合いがけする際に味のバランスを整えてくれる存在。とにかく美味しい

「奥井海生堂」の「唐辛子入りひとふり昆布」
明治に創業した福井の昆布専門店が手掛ける乾燥佃煮。北海道産昆布のふくよかな旨みと、唐がらしのすがすがしい辛みが後を引く

価格|1404円
内容量|90g
原材料|醤油(大豆・小麦を含む、国内製造)、昆布(北海道産)、唐辛子(国内産)など
Tel| 0120-520-091
注文方法|Tel、Fax(0770-22-6780)、オンラインショップ

愛用している朝食づくりアイテム

<おすすめポイント>
水量の目盛りがある鍋とこのマドラーがあれば、いつもの味になるんです。味噌汁を失敗することがなくなる優れものです

「AUX」の「計量みそマドラー」
くるんと回すだけで、大さじ1もしくは2の計量ができ、そのまま鍋に入れて味噌を溶くマドラーにもなる便利アイテム

価格|1870円
サイズ|全長20×最大∅4㎝
素材|18-8ステンレス
Tel|0120-35-1217
注文方法|Tel、オンラインショップ

<おすすめポイント>
水に浸さなくてもすーっとご飯がすくえて米粒が付かないんです。撮影などで使うと、皆帰りに買って帰るみたいです(笑)

「marna」の「極しゃもじ プレミアム」
特殊エンボス加工と、剥離性の高い素材によりご飯が付きにくく、混ぜやすさを極めた逸品。シャリ切りもしやすい

価格|1078円
サイズ|約W6.7×D2.3×H21.9㎝
素材|ポリメチルペンテン(TPX®)
Tel|03-3829-1111
注文方法|Tel、オンラインショップ

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料理家・中川たまさんおすすめ
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text: Kiyoko Hayashi photo: Asami Endo
Discover Japan 2023年5月号「ニッポンの朝食」

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