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《箱根・翠松園》
装い新たに生まれ変わった
大正ロマンあふれる文化財の宿へ。
前編|新たな魅力が魅せる滞在とは?

2026.7.24 PR
《箱根・翠松園》<br>装い新たに生まれ変わった<br>大正ロマンあふれる文化財の宿へ。<br><small>前編|新たな魅力が魅せる滞在とは?</small>

古くから、観光客はもちろん、文化人や高感度な人々に愛されてきた箱根。小涌谷の森に包まれる極上の旅館「箱根・翠松園」は開業19年目を迎え、未来に向けて新たなるしつらえを施し、2026年4月9日、丁寧な化粧直しを終えて再開業を果たした。今回、ホテルジャーナリスト・せきねきょうこさんが実際に滞在し、極上ステイの魅力をご紹介する。

文=せきねきょうこ
フランス・アンジェでの大学生活後、スイスの山岳リゾート地で観光案内所勤務中にホテル暮らし。フランス語通訳を経て1994年から現職のホテルジャーナリスト。連載・著書多数。

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凛とした日本家屋が魅せる
上質な滞在

湯治で賑わった江戸時代、本格的に観光地となりはじめた明治時代……。箱根はいまに至るまで、常に豊かな自然と温泉とともに発展を遂げてきた由緒ある土地だ。ここ「箱根・翠松園」にもその箱根の名湯「小涌谷温泉」が引かれる。2026年4月、繊細な修繕作業を随所に施し再開業となった。

料亭 紅葉の個室のひとつ。クラシックな窓ガラスや明かりが大正ロマンをしのばせる。庭の緑が映り込む静謐な空間に運ばれるのは、対照的に艶やかな彩りに満ちた旬の料理の数々

箱根・翠松園に到着し、格調高い正門をくぐると緑に包まれる約1万㎡もの敷地に入る。急坂を下り最初に姿を現すのが「料亭 紅葉」だ。大正時代に三井財閥の別荘として建てられた数寄屋造の「三井翠松園」は、現在は料亭 紅葉として、訪れる人が歓喜する新しい発想の美味しい料理を提供している。上質な食材を使い、独自の斬新な日本料理でお客を魅了し続けているのだ。

一日のはじまりに心身を満たす贅沢な朝食

三井家の旧別荘地であったこの瀟洒な大正建築の日本家屋は、国登録有形文化財となり、佇まいは品格に満ち美しい。かたわらには邸を守るように、樹齢300年を超えるモミジの木が寄り添っている。四季折々の彩を放つ古木と周囲の木々、凛とした日本家屋がある庭園の季節感には、訪れるたびに魅せられる。

箱根人気は衰えない。箱根・翠松園も「富士箱根伊豆国立公園」の景勝地の中で、支持の厚い貴重な佇まいを変えず、快適さを増す改修により次世代へと継承。未来への道を歩んでいる。

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佇まいはそのままに、
より快適な空間へ

ラグジュアリースイートメゾネットツイン「瑞花」(ずいか・約96㎡)1階にあるリビングエリア。寝室や温泉は2階に。寝室の天井は三角屋根の寄棟造。このタイプの部屋も食事場所が選択可能

2007年に開業した箱根・翠松園。次世代に向かう宿として、家具や照明器具、半露天風呂などの改修工事とともに、滞在客の目に見えない部分の細やかな修繕を行った。昔から自身の別荘のようにこの宿を愛用するリピーターが60%を超えるという。箱根・翠松園は文化財でもあるため、すべてを著しく変えることは考え難いものの、大正時代の香りを残しつつも、より快適に過ごせるよう目に触れないところにも手入れが施された。私たちの訪れたその日、訪れたお客の中でも、リピーターらしい振る舞いの人たちが、改修を経ても変わらない佇まいを歓ぶ様子が見て取れた。

あまりに美しい新緑に立ち止まりシャッターを切る。ご神木のごとく大正時代の家屋に寄り添うモミジとその名を冠した料亭。樹齢300年の木と大正時代の建物が未来に受け継がれるように願う

数年前の秋に訪れた際、箱根・翠松園の意匠デザインと施工は「富士屋ホテル」を手掛けた河原徳次郎と聞いていた。現在料亭 紅葉と呼ぶレトロな食事処の様子は以前とほとんど変わらない。料亭 紅葉の窓は、ゆらゆらと波打つ大正ガラス。はかなげでエレガントな印象が時代を想わせる。アンティークな調度品や重厚な伝統工芸品の数々も、また江戸唐紙、「染司よしおか」の草木染めも宝物でしかない。

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装い新たに生まれ変わった
《箱根・翠松園》

前編|新たな魅力が魅せる滞在とは?
中編|客室・温泉・アクティビティの魅力
後編|美しい日本料理を堪能

text: Kyoko Sekine photo: Hiroshi Abe
2026年8月号「海へ 山へ」

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