京都流の年越しを体験したい12月
~京都行事カレンダー2019~
京の台所、錦市場が賑わいを見せる師走。一年の締めくくりは、東寺の「終い弘法」、北野天満宮の「終い天神」。また、京都で新年を迎えるなら八坂神社のをけら詣りで、京都流の年越しを体験しては!
了徳寺の「大根焚」
親鸞聖人が愛宕山の月輪寺からの帰途に立ち寄った際、村人が大根を煮てもてなしたのが起源。約3000本の大根が大釜で炊き上げられ、参拝者に振る舞われる。「寒い季節にいただくアツアツの大根焚きがありがたく、身体が温まります」。
住所|京都市右京区鳴滝本町83
開催日|12月9~10日
法輪寺の「針供養」
技芸の守護仏として信仰される虚空蔵菩薩を本尊とする古刹。針供養は皇室で使用された針を供養することからはじまったという。「当日は毎日働いてくれた針に休んでいただくため、柔らかいコンニャクに針を刺し裁縫の上達を祈願します」。
住所|京都市西京区嵐山虚空蔵山町16
開催日|12月8日、2月8日
山科地域の「山科義士まつり」
大石内蔵助、赤穂四十七浪士をしのび、区民が扮装してゆかりの地をめぐる。大石内蔵助が討ち入り前に過ごした岩屋寺には四十七士木像が、大石内蔵助を祀る大石神社には直筆の書なども。「時代劇ファンは必見の心温まるイベントです」。
住所|毘沙門堂、岩屋寺、大石神社など
開催日|12月14日
八坂神社の「をけら詣り」
“をけら”とはキク科の薬草で、古くから邪気を取り払うといわれる。「除夜の鐘を聞いた後、八坂神社を参拝し、をけらの火を吉兆縄に移して消えないようにくるくる回して持ち帰り、新年の火種として雑煮を炊き、無病息災を祈ります」。
住所|京都市東山区祇園町北側625
開催日|12月31日~1月1日
伏見の酒蔵の「新酒」
冬に入ると、古くから酒蔵の町として知られる伏見で、搾りたての新酒を味わえる蔵開きがスタート。「日本酒好きな方なら一度は行きたい催し。香り豊かな新酒の味わいを飲み比べるのもいいですね。酒粕や酒饅頭の販売なども行われます」。
住所|伏見酒造組合ほか各蔵元
開催日|11月下旬頃から随時
龍枝堂の「筆」
京都市役所の近くに店を構える書道用品の老舗。“筆は文化の母なり”をモットーに、漢字用、かな用などさまざまな種類の京筆を扱う。「書き心地のよい京筆が揃います。年賀状を毛筆でつづってはいかがでしょうか」。
住所|京都市中京区寺町通二条上ル要法寺前町717
Tel|075-252-4120
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