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【第7回】絶景を望みながら、星空のスパとサウナで心を洗う「カンデオホテルズ」
全国のサウナ 2021

2021.1.7
【第7回】絶景を望みながら、星空のスパとサウナで心を洗う「カンデオホテルズ」<br><small>全国のサウナ 2021</small>

寒くなってくると、体の芯から温まりたいもの。そんな時に行きたくなる場所……それはサウナ。最近では、サウナと冷水によるクールダウンを繰り返す「ととのう」という言葉が一般化するなど、まだまだ熱いファンに支持されているサウナ文化。そんなサウナの楽しみ方と、全国のおすすめサウナを集めました。第7回目は、東京・六本木に位置する、”天空のスパ”と表現される露天風呂と、心がととのう「カンデオホテルズ」を紹介します。
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お客様を明るく照らす
「エントランス&ロビー」

星型のエンブレムが輝くエントランスを経て目に飛び込んでくるのは、パノラマに広がる窓の光がたっぷりと降り注ぐ明るい空間。そして、その光で一段と輝きを増す装飾の数々。開放感溢れる窓ガラスと煌びやかなオブジェから織り成されるロビーは、実際のスペース以上に広がりを感じられる。また、体を優しく包み込む上質なソファは、ひとときの寛ぎを与えてくれるだけでなく、ラグジュアリーな雰囲気を一層後押し。優美な空間に高揚感が高まる。

お客様を歓迎するかのごとく光り輝くモチーフは、一見するとアートピースと見間違えるほど。その芸術性や審美性に無意識に足が止まり、思わず見入ってしまう。オブジェをよく見ると、その土地の文化や産物の特性が反映され、そこかしこに和のエッセンスが散りばめられている。ゲストや空間を明るく照らすとともに、日本の文化にも触れられる装飾は、このホテルの象徴と言えるだろう。

豊かさと寛ぎを感じる
大きな窓から絶景を望む「客室」

落ち着いた印象の廊下を通り抜け、部屋のドアを開けると、そこに広がるのは明るい空間。なかでも、上質なフラットソファがレイアウトされている窓辺は、室内の特別なスペースである。ソファに腰を下ろし、解放感に満ち溢れたパノラマに広がる窓から星空を見上げ、朝日を浴び、ご当地ならではの景観を眺める。そんな贅を尽くした時間を心ゆくまで堪能できる。

ゆったりとレイアウトされた客室に入れば、つい吸い込まれそうになるベッドが目に飛び込む。ベッドメーカーとして150年近い歴史を持ち、最高級との呼び声高いアメリカのシモンズ社のベッドが置かれている。心地良い肌触りに加え、身体からの圧力を分散させてくれる。どんな姿勢でも深い眠りに落ちると言われるこのベッドの存在こそが、このホテルがどれほど眠りに重きを置いているかの証といえる。

また部屋や館内で身にまとうルームウエアは、滑らかなタッチのジャージー素材を使用。ストレスを感じさせない着心地が、極上のリラックスと気持ちの良い眠りへといざなってくれる。デザインは品の良いブラックをベースに、ゴールドのラインをあしらったシックな雰囲気。洗練された空間に違わぬ一着が、旅の特別感と質の高い眠りを後押ししてくれる。

フロント階に設置されたアメニティバーには、ヘアブラシやボディタオルなどを常備。ゲストは好きなタイミングで必要なものを使うことができる。長期滞在の場合でも快適に過ごせるだけでなく、無駄にアメニティが消費されることもないだろう。利便性や快適性に加え、環境にも配慮した取り組みの一つといえる。それとは別にバスタオルやドライヤー、スリッパと、滞在に必要なあらゆるものが客室に準備されている。シャンプーやボディソープといったバスグッズも、こだわりの品々に違いない。それらすべてのおもてなしが、心身ともに深い眠りへと導く準備である。

この国の感性を映し出した
「天空のスパ」

“天空”と形容される、ホテル最上階に位置するスカイスパ。なかでも、「展望露天風呂」はその名の通り、上空から一望できる絶景が魅力である。湯船に体を沈めると、目の前に広がるのは、煌びやかに輝く夜景や星空。そして、時間や四季の移ろいとともに表情を変える優美なパノラマ。“天空”から眺める景色に酔いしれながら、贅沢なひとときを味わえる。

露天風呂に隣接する内湯は、高級感溢れる仕様が印象的。ゆとりある湯船で目いっぱい手足を伸ばし、開放的な窓から雄大な景色を望む。そんな優雅な時間を過ごすことができる。癒しの空間は、風呂だけではない。高温に保たれたサウナは、室内に一歩足を踏み入れると体全体の血液循環が促進。旅や仕事の疲れから解き放たれ、心身ともにリフレッシュできる。

夕刻を過ぎた頃。和のエッセンスが加えられた湯船に浸っていると、空が忙しく表情を変える。日没の瞬間に茜色から黄金、紺へと色が変わる“マジックアワー”の時間。目の前に広がる大パノラマが刻一刻と姿を変えていく自然の神秘を楽しむという贅沢に、疲れも吹き飛び心が洗われる。そんな極上のリラクゼーションもまた、旅の醍醐味なのだろう。

天空のスパ”と表現される露天風呂に身を沈め、ふと見上げると何ものにも邪魔されない星空が広がる。そこでは、七夕伝説の織姫と彦星を有する夏の大三角形、三連に並ぶ星が特徴的なオリオン座といった季節や時間で移り変わる星座が空を飾り立てている。年々狭くなる街の空であるが、湯船に体を投げ出し視界を埋め尽くす星を眺める体験に、ラテン語の「光り輝く」に由来するこのホテルならではの演出を感じる。

"心を洗う"という癒しの場
「サウナ」

スカイスパには露天風呂や内風呂だけでなく、サウナが常設されているのも魅力の一つ。サウナの最大のメリットは、温熱効果である。体を芯から温めることで全身の血管が広がり、血行が促進。疲労回復やリラックス効果はもちろん、新陳代謝の促進や老廃物の排出、肩こりや腰痛などの改善にも効果があるとされる。無理せず体を温めることで、心も体もリフレッシュできると共に、健康への配慮も考えられているのである。

サウナでかいた大量の汗を洗い流した後は、水風呂に浸かるのが効果的。適度な冷たさの浴槽にゆっくりと体を沈めれば、サウナとの温度差による刺激が加わり、血管や毛穴が収縮。冷え性の改善や免疫力の向上などのほか、筋肉がほぐれ体の緊張が解けるため、リラックス効果も期待できる。サウナとの交代浴を行うことで、自律神経の働きが活性化。寝つきや目覚めが良くなり、すっきりとしたコンディションで翌日を迎えられるだろう。

心と体が求める食べあわせ

朝食はビュッフェスタイルで提供され、60種類以上のメニューから好みのものを選べる。炊き立てのご飯に味噌汁、惣菜といった和食はもちろん、パンやサラダなど洋食も充実。ドリンクやデザートも豊富なので、ゆったりとした朝食の時間を過ごせる。そのうえメニューは日替わりで並ぶ。連泊したとしても飽きることはなさそうだ。一品一品、心を込めて調理するだけでなく、食べ合わせも考慮されているに違いない。今朝はひよこ豆のペーストをバゲットにつけ、レタスとニンジン、ベイクドビーンズのサラダ、それにオレンジジュースを合わせて食べることにしよう。この朝食があれば、幸福感に満ちた気分で一日をスタートできる。

旬の食材や地産の食材を積極的に取り入れており、四季やその土地土地の素晴らしさが感じられる。食材が最も美味しく、栄養価が高いのが旬の食材の特徴。それを最適な組み合わせで調理すれば、さらに滋味深い料理ができあがる。バラエティに富んだメニューの一つひとつから、労りの心と食材への探求心が感じられる。

これからの季節、「ととのう」を求めて、サウナで気持ちのいい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

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カンデオホテルズ東京六本木
住所|東京都港区六本木6-7-11
Tel|03-5413-6950
チェックイン|15:00
チェックアウト|11:00
料金|9975円 〜 (1名1室)
https://www.candeohotels.com/ja/tokyo-roppongi/


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